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SF

  • 2023年6月15日
  • 2023年6月15日

キャラメルボックス『クロノス・フェスティバル2023』クロノスの世界が深まる、深まる

活動再開から3年目になる演劇集団キャラメルボックス。堅実に再生の道を歩もうとしている同劇団なので、活動は東京が中心。昨年、一昨年は年末の本公演のみでしたが、今回は関西のホームグラウンドとも言えるAiiA 2.5 Theater Kobe(かつての新神戸オリエンタル劇場)にやってきました。 演目は梶尾 […]

  • 2022年12月26日
  • 2022年12月26日

考察・妄想 キャラメルボックス「クロノス」吹原が跳ぶ未来

クリスマスの夜にキャラメルボックス『クロノス』の大千穐楽が終わって、出演者さんや観劇された方のツイートを見ていたら、お友だちのkikiさんのこんなツイートを見つけました。 そう、これ、語りたくなるんですよね……このkikiさんの考察、ものすごく好きで、特に館長の海老名さんの言動から、描かれていないエ […]

  • 2021年7月6日

映画版「夏への扉」が控えめに言って良作だったのでニコニコな原作狂信者がレビューする

映画版「夏への扉」を観てきました。 アメリカのSF作家、ロバート・A・ハインラインが1956年に書きあげ、日本では1958年に講談社から刊行(個人的にはハヤカワ文庫のイメージですが)された古典SFの傑作です。 私は中学2年生の時に、この小説を読み、それ以降何度もどころか何十回と、特に自分が「冬にいる […]

  • 2019年6月22日

映画「クロノス・ジョウンターの伝説」不器用でまっすぐな思いが胸に突き刺さる

九条にある24席・デジタル上映のミニシアター「シネ・ヌーヴォX」へ。 本日、上映最終日の映画「クロノス・ジョウンターの伝説」を見てきました。 人気声優・下野紘さんの初主演作品として、話題になっています。 原作は「黄泉がえり」やエマノンシリーズで有名な梶尾真治さんの連作小説「クロノス・ジョウンターの伝 […]

  • 2018年3月31日

キャラメルボックス「夏への扉」 何もかもが愛おしい

かつてオールタイムSFベストの1位に輝いたこともある(2014年にSFマガジンが創刊700号記念に行った調査では9位でした。1957年に書かれた作品なので、50年以上たってもまだ10位以内にはいっているのも凄いですが)タイムトラベル小説の名作中の名作「夏への扉」。私も中学生の時に福島正実さんの訳で初 […]

  • 2017年12月5日
  • 2017年12月5日

佐木隆臣「君のことを想う私の、わたしを愛するきみ。」人を思う距離はどこにあるのか

人の命は有限で、過ぎ去った過去は遡ることができない。そんなあたりまえのことをつい人は忘れたふりをします。 時と人の思いを描いたSF小説は数多く発表されています。物語の中で、遡れない時、人の死と人を思うことに直面する登場人物の心の揺れを感じる事で、読者は自身にとっての「時」を考えるのかも知れません。 […]

  • 2017年11月11日
  • 2017年11月24日

七月隆文「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」2回読んで、2回目に泣く

読み返したくなる小説、漫画ってあるじゃないですか?驚愕のトリックで、意外な犯人で、物語の登場人物が愛おしくて……色んな理由があって読み返したくなる、読み返しちゃう。泣きながらだったり、呆然としながらだったり。そういう小説、漫画の二読目は、なんとなく答え合わせのような気持ちになります。 ベストセラーが […]

  • 2015年4月26日

二階堂黎人「クロノ・モザイク」

中学生の上条友介は突然、時間を飛び越える現象に見舞われるようになる。五年後に恋人の菱村美沙緒が惨殺されることを知った友介は、現在と未来を行き来しながら、恐怖の運命を変えるべく知力と体力の限りを尽くす。 本格推理小説の書き手である著者がタイムトラベル物に挑んだ作品。 導入部から、中学生の上条が未来に跳 […]

  • 2015年3月25日
  • 2015年3月26日

乙一「箱庭図書館」小説再生工場から生まれた秀作短編集

乙一さんの作品は、なんとはなしに避けていたのですが、オムニバス短編集で「Calling you」を読んでグッときて、本屋で平積みされていたこちらの作品を手に取りました。 【物語を紡ぐ町】で、ときに切なく、とくに温かく、奇跡のように重なり合う6つのストーリー。ミステリ、ホラー、恋愛、青春……乙一の魅力 […]

  • 2014年12月11日

法条遙「リライト」イヤSFなタイムパラドックス作品

「イヤミス」って知っていますでしょうか?一時期、ちょっと話題になったバズワードで「読んだ後にイヤな気分になるミステリ」のこと。映画化もされた湊かなえさんの「告白」なんかが有名ですが、個人的にはイヤミスと聞くと、米沢穂信さんの「ボトルネック」の読後感は最悪だったなぁと思い出します。 今回、レビューした […]