一頭仕入れの和牛雌牛が柔らかくてうますぎる@南森町「純和牛焼肉 無限亭。」

焼肉、食べたい……

家族や友だちとワイワイと焼肉を食べに行くことが少なくなりました。一人焼肉も良いのですが、仲間内としっかりとおいしい焼肉を食べに行く機会をつくりたいものです。

そう思っていた時に、食べに行こうか？　とお誘いをいただいたので、ふらっと南森町まで行ってみました。

お店はビルの地下一階。南森町の駅からすぐの所にあるのですが、入口がちょっと分かりにくいかもしれません。

細い階段を降りていくと、お店の外の賑やかな感じがすっと落ち着いた静かな空間に入れ替わります。

おぉ、隠れ家っぽい。

店内はカウンターとハーフ個室(閉め切りではない目隠しのあるテーブル席)で、カジュアルな雰囲気でありながら高級感もあります。

ランチタイムも人気のお店ですが、今回は仲間とコースでいただきました。

おまかせコース「特選」　￥6,050(税込み)

前菜

前菜はローストビーフから。ソースはわさびではなく、ブルーチーズソース。韓国の塩辛チャンジャと豆もやしが添えてあります。

ブルーチーズのソースはそのままではかなりクセが強いのですが、ローストビーフと合わせると不思議とマッチしています。なんで？？

和牛特選手鞠肉寿司

一時期ちょっと流行った肉寿司。こちらでは一口サイズの手まり寿司にして、からすみをふってちょこんとわさびで調えています。

甘みのある脂にからすみの塩気、わさびの香味で風味が増しています。

特選塩焼き

ということで、ここからが本番。特選塩焼きは上塩タンと、

ロースです。

このお店のお肉は一頭仕入れした未経産雌牛の国産和牛にこだわっています。雌牛は融点が比較的低く、甘く、不飽和脂肪酸が多いといった特徴があるとのことで、焼いても肉質が固くならず、脂の甘みを感じることができます。

シンプルにカットされているようで、タンもロースもとにかく柔らかく肉の美味しさを存分に味わうことができます。

リブ巻き

リブ巻きはその名の通りリブ(肋骨辺りのお肉)を巻くような部分です。

なかなか手に入らないこの希少部位を塩とタレでいただきます。

そのままでも肉質が良いのでかぶりつきたくなるぐらいの魅力があるんですが、きちんと包丁が入っており、ハサミで切り分けて食べるとグッとした強さと、やはり甘みを感じることができます。

つけダレも用意していただいているんですが、塩焼きはわさびだけで十分です。季節の野菜として大きなマッシュルームもいただきました。

和牛特選　焼きすき

続いて焼きすき。すき焼き用に薄くカットされたサーロインをさっと焼いていただきます。

この焼きすきは特選コースのみで3,800円のコース「無限」にはつきません。満足度の高い一皿ですので、個人的には特選コースをおすすめしたい。

焼いたお肉を付ける割り下も特選品。新鮮な卵黄にトマト、キノコ、ガーリック、バジルが添えられ、お肉で巻いていただくことができます。

表面を炙る程度の焼き加減でぐるっと巻いて、割り下と一緒にいただくと本当に幸せな気分になります。

そしてもう一枚を焼いてもらったら、

一緒に提供されるご飯に合わせてミニサーロイン牛丼のできあがり。これは豪華ですよ。

キムチ

定番のオイキムチ、カクテキ、白菜キムチで少しさっぱりとさせたら、

ハラミ焼き

肉感を堪能できる定番のハラミに、

ホルモン焼き

新鮮で臭みなど一切感じられない上質のミックスホルモンでもう完全にノックアウトです。

温かいお蕎麦

なぜか冷麺ではなく、温蕎麦で体を温めます。

びっくりすることに、焼き肉店とは思えないほど蕎麦がおいしんですよ。角のたった蕎麦にほんのりと甘い出汁、玉ねぎが穏やかにコースを整えます。

デザート

デザートの抹茶のブラウニーまでもおざなりになっておらずしっかりとしたお口直しに。

お肉のボリューム自体は格安店とは違って、それほど多くはないのですが、コースの構成、提供のタイミング、そして肉そのもののうまさで満腹感が感じられます。

超高級焼き肉店というわけではなく、この内容での価格としてはむしろコスパがいいんじゃないかと思います。とにかくお肉そのものがおいしい。

アラカルトでオーダーもできるので、コースにこだわることはないのですが、このコースの満足度はかなり高いですね。

おいしかったぁ。ごちそうさまでした。