日本一の公務員広報マンが書く仕事術 佐久間智之「公務員の速効ライフハック」

日本一の公務員広報マンが書く仕事術 佐久間智之「公務員の速効ライフハック」

写真(書籍)

(株)ホルグが主催する『地方公務員が本当にすごい!と思う地方公務員アワード』という2017年度から行われている表彰があります。

これは、志を高く地方公務員という職に励んでおられる方を、同業者である地方公務員が「あいつ、すごいんやよ!」と推薦し、その活躍を広く伝えるものです。

その今年2019年度の受賞者の一人となったのが著者の佐久間智之さん。
推薦者からのコメントに書かれていますが、埼玉県入間郡三芳町の広報担当である佐久間さんは、「広報はラブレター」と今まで読まずに捨てられていた広報紙を「伝わる」広報紙としただけではなく、そのノウハウを講演や書籍で余すこと無く全国に還元し続けています。

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その佐久間さんが自身3冊目となる書籍を出版されました。
今までの2冊は主に自治体職員に向けた広報への手引書でしたが、今回は「公務員の速効ライフハック」。まだまだ全国でも珍しい育児休暇を取得した経験もある佐久間さんならではの「残業しない」仕事術。その一端をご紹介します。

定時に帰れない? デートの日もそうですか?

「働き方改革」などと言われて、私の職場でも残業時間の管理が年々厳しくなってきています。
役所は「9時5時」なんというイメージもありますが、意外と残業している職員も多いのです。

問題なのは、ダラダラと仕事をして気がつけば定時を過ぎていること。
メリハリをつけたらいいのに、なんて思いますが、メリハリの付け方について本書では、「デート思考」でとすすめています。

待ちに待った大好きな人とのデートの日、その日の仕事は定時であがれるように仕事を終わらせたり、次の日に回せる物ものはサクッと次の日に回しているはず。意識はしていないでしょうが、「デートに行く!」という強固な意志の元に普段できていない効率の良いタスクマネジメントが自然とできているはずです。

この考え方、ものすごく大好き。

隙間時間は使えない

「たいした分量じゃない仕事やから、あとで空いた時にやろう」

うん、やりがちな思考ですね。5分、10分でできる仕事を後回しにして、隙間時間にそれをこなそうとすると、結局、時間がかかる仕事に手を取られて隙間時間がそもそもできないなんてことになります。

佐久閒さんは「小さな仕事こそ、すぐに処理して終わらせることが、大きなミスを防ぐポイント」だと言います。

この方法も私は大賛成。
色んな照会で「該当無し」のような回答をつくる作業やメールの返信など、5分で終わるような内容なら、今やっている仕事の手を止めてでもやるようにしています。

個人的にはこういう小さい仕事を間に挟むことで、例えばお茶を飲んだりするのと同じような気分転換ができると効果があるんじゃないかなぁと思っています。
仕事中に休憩をとるのはなかなか難しくても、これならできませんか?

公務員らしくない公務員

「公務員らしくないね」と言われることは、私はほめ言葉と受け取っています。

一般的な公務員のイメージはどうなんでしょうか? 「頭が固い」「事なかれ主義」なんていうイメージをお持ちの方も多いでしょうが、周りを見てみると、そのイメージにあえて寄せていっている人が多いような気がします。

佐久閒さんは「写真がうまいよね」と言われても、まちの魅力を最大限伝える「プロの」公務員として当たり前のことをやった結果だといいます。

「公務員らしくないね」と言われる公務員でいること、それを個性ではなく、「プロ」なら当然と思える公務員でありたいですね。


読んでみて、佐久閒さんって「プロの公務員」やなぁと思いました。
仕事のノウハウをライトに詰め込んだ本ですので、個人的にはもう少しここ詳しく聞いてみたいなぁというところもあるのですが、例えば職場を異動してきたばかりであたふたとしている職員さんに「読んでみ」と言えるような良書です。

あーなんか元気でたわ。また仕事頑張ろう。

私がこの記事を書いたよ!

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があ

大阪生まれ・育ち・勤めの雑食系公務員。 福祉職だと勘違いしている人が大多数ですが下っ端事務職。濃い顔付きから沖縄人やらトルコ人やら間違える人大多数。違う、違うんだよ~

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