天王寺区広報紙11月号 幻坂~天王寺七坂~の魅力

天王寺区広報紙11月号 幻坂~天王寺七坂~の魅力
(引用:天王寺区役所)

天王寺区の広報紙11月号、一昨日発行され、天王寺区役所やJR天王寺駅ほかで手に取ることができます。

今月の表紙は天王寺七坂の美しい風景をとらえています。カメラマンのMさん、さすがいい仕事します。

私が広報担当していたときから「天王寺七坂」は題材にしたいと思っていたので、ようやくタイミングがあって特集になったなというところですが、個人的には「自分が担当のときにやりたかった!!」という気持ちで一杯
悔しすぎるので、こちらでもがっつりご紹介。

有栖川有栖さんによるほんまもんの「大阪の怪談」

(引用:天王寺区役所)

2面では2016年に第5回大阪ほんま本大賞を受賞した「幻坂」の作者、有栖川有栖さんにインタビューしています。
天王寺区にある上宮高校出身の有栖川有栖さん、高校時代に歩いた天王寺七坂を舞台に描いた「幻坂」は、本格ミステリを中心に書いてはる氏にとっては珍しい「怪談」。7つの坂ごとに趣の違う短編で、中には時代小説もあって読み応えのある作品集です。
インタビューでは、怪談の舞台になぜ七坂を選んだのかや七坂、天王寺区、大阪への思いなど、区の広報紙ではあまりない濃密な記事になっています。

アリスさんは天王寺区民

実は、アリスさん天王寺区民なんですよね。
いや、有栖さんじゃなくて、アリスさん。もちろん私は知ってました。……だから、いつか有栖さんで特集を組もうと……

有栖川有栖さんの作品の作中人物として登場する有栖川有栖(紛らわしいので基本的にはアリスと表記されることが多いのでそれにならいます)が住んでいるのが天王寺区の夕陽丘

『作家アリス』シリーズと呼ばれる英都大学准教授・火村英生が活躍するミステリシリーズのワトソン役を務める推理小説家・アリス。
主人公ではありませんが、犯罪学者で強烈な個性をもつ名探偵を支える素敵なバイプレーヤーです。

「ロシア紅茶の謎」「英国庭園の謎」など、エラリー・クイーンに影響を受けてタイトルに国名がついた作品に登場しますが、物語の舞台が大阪であることも多く、名探偵が登場する『本格ミステリ』に興味がある大阪人には片っ端から読んでほしいなんて思ってしまいます。

個人的には、『作家アリス』シリーズでは、第56回日本推理作家協会賞を受賞した長編作「マレー鉄道の謎」がおすすめ。

『作家アリス』シリーズは斎藤工さん主演でTVドラマにもなりました(舞台は京都でしたが……)が、大阪で活動している劇団P・T企画でも参加型ミステリとして何度も演じられています。

先日も天王寺区内の浄土宗應典院 本堂で、「白い兎が逃げる」を見てきましたが、その中で「幻坂」のワンシーンをうまく取り込んでました。
来年1月に追加公演を行うので、実物の火村英生、アリスに会いたい人はこちらにぜひ

学生時代にデビュー作の「月光ゲーム」を読んで、『学生アリス』シリーズのアリスに感情移入して、そのあとどっぷりと有栖川有栖さんの作品に親しんだ私としては一推しの天王寺区広報紙。
読者プレゼントとしてサイン本もご用意していますので、ぜひご一読ください。
………………僕も申し込んでいい??

季節ごとに美しい天王寺七坂

広報紙4月号で紹介しましたが、新しく天王寺区に住む人に区民がお勧めするスポットの2位が天王寺七坂。
インタビュー中、有栖川有栖さんも話しておられるようですが、季節ごとに美しいスポットです。

猫があつまる口縄坂の桜

オレンジ色の街灯に照らされる石畳にほれぼれする源聖寺坂

など、観光客も少なく、ふらっと訪れて、一息入れるのに最適、大阪市内でも有数のスポットだと思います。
天王寺にお越しになった際には、ぜひ足を伸ばしてみてくださいませ。

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があ 男性

大阪生まれ・育ち・勤めの雑食系公務員。 福祉職だと勘違いしている人が大多数ですが下っ端事務職。濃い顔付きから沖縄人やらトルコ人やら間違える人大多数。違う、違うんだよ~

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