次のトレンドは熟成魚＠東梅田「鯛之鯛　梅田店」

昨今「熟成肉」が話題になっていましたが、食のトレンドはあっという間に流れていきます。今、少しずつ話題になっているのが「熟成”魚”」。
神戸・三宮で人気の魚居酒屋「鯛之鯛」が新店を東梅田にオープンしました。

エリア的にはちょっと風俗関係のお店があったりと、人が寄りつきにくいエリアなんですが、このお店でもしかすると人の流れが変わるかも。
この日は5,000円のコース料理をオーダーし、数人でシェアしながら食べました。

付き出し

付き出しは胡麻豆腐、なすびの煮浸し、南蛮漬け。
どれもすきっとした乾杯には最適の組み合わせ。特に胡麻豆腐がプルプルとした食感で美味しかったです。

造り盛り合わせ

神戸近郊の海で取れた地魚のお造り。鮮度の高い鯖、鱧、サワラ、アオリイカももちろん美味しいのですが、やはりお店のウリの「熟成魚」が出色。
専用の冷蔵庫で0～3℃くらいの温度で熟成させた魚の美味さといったらたまりません。6日熟成の甘鯛、マハタ、11日熟成の本マグロ。

単品でも造りの盛り合わせを599円で食べられるのも凄いです……

新鮮な魚と熟成魚のどちらも味わえるようにしていて、特に本マグロのトロッとした食感のと旨味はちょいと普通の造りとは違っています。いいな、これ。

メイソンジャーサラダ

サラダはジャーサラダ。きちんと流行りをとらえてますね……

お魚居酒屋らしく、本マグロのタタキをゴロゴロと入れています。アボカドも多めで味付けもしっかりと強めにされているので、お酒が進みます。

私自身はあまり呑まないのですが、飲み放題のプランでも日本酒がかなりの数用意されていて、飲んべえにはたまらない模様。
ちなみにソフトドリンクではマンゴーラテやミックスジュースなどもあるのが面白いですね。

揚げ物　明石ダコのレアから揚げ

揚げ物は明石ダコ。レア唐揚げと言ってますが、衣はほとんどないほど薄く、見た目はゆでだこのぶつ切りのよう。

口に含むと薄衣が思った以上に良い味をしています。おおぶりの蛸は噛めば噛むほど、しっかりとした弾力を返してきます。これも美味しい。

焼き物　たんばのひねももタタキ

ここでちょっと魚から離れて、鶏のタタキを。
一口サイズにカットされた地鶏のタタキ。大根おろし、青ネギ、ポン酢でさっぱりと頂けます。
魚だけで無く鶏まで新鮮なのはズルいです。

煮物　鯛あらだき

店名にもなっている鯛を豪快にあらだきに。この照りを見ているだけで顔がほころんできます。濃いめの味がご飯やお酒に合いそうです。骨の間から身をほじって、一口食べたらお酒をグビリ、一口食べたらグビリとやっちゃいます。

ご飯　嶋ちゃんのまかない丼

さすがにご飯が欲しくなった時に、この丼が。甘辛い鶏に、すっきりとした酸味と辛みで和えた玉葱と青ネギ、卵の黄身をくずしてたっぷりと頂きます。
焼き鳥丼とは違って、甘みと酸味のバランスが良く、食が進みます。
それだけでなく、同行者が先ほどのあらだきで残ったタレをぶっかけて食べてみたら、これがまた最高に美味い。鶏と魚の旨味が絶妙に混ざり合うクセのあるご飯になりました。

つむら本店の河内鴨のタタキ(￥1,380)

コースとしてはこれで終わりなんですが、まだまだ食べられそうということで追加オーダー。
旨味の強さでは絶品の河内鴨。弾力が凄く、シンプルに塩だけで存分に楽しめます。

いくらと海鮮のたまごかけご飯(￥1,199)

お店の方に「名物」と聞いて、再度ご飯物をオーダー。

これが凄すぎました。見た目にも鮮やかなたっぷりのイクラの醤油漬け。
黄身をくずしてかき混ぜて、同行者と取り分けましたが、自分一人でもこれは食べ尽くしてしまいそう。

造りでも美味しかった魚も味わえるだけでなく、このイクラの醤油漬けのつかり具合が素晴らしく、とんでもなく美味しいです。

お店の方によると、いくらがかなり高質なもので、ちょっと安くするとこの味は出せないとのこと。「赤字覚悟」なんて言ってますが、たしかにこの味ならそれくらいの価値があるかもしれません。

これはオーダーした方がいいですよ、ホントに。

デザート　黒ごまアイス

最後に黒ごまアイスを頂いて、満腹満足。

魚だけかと思ったのですが、全体的に提供される料理それぞれが高質でコストパフォーマンスに優れています。飲み放題のプランは特に日本酒を飲む人にさらにお得になるプランで、かなりお薦めのお店です。

またゆっくりと行きたいですね。ごちそうさまでした。