- 2016年5月27日
中華なの!? このカレーは衝撃すぎる。@北新地「北新地 林家」
本日は写真少なめ。てか、2枚。理由は……まぁ、置いといて。 「まだ、があさん行ってないんかいっ!」と言われていたお店の一……
「記憶に残る味」なんてものがあります。
私の親父が調理人だったので、親父の作った料理の味は未だに記憶に残っていて、大衆食堂で出すものとは思えないビーフシチューやオリジナルのカクテルソースで作る炒め物は忘れられません。
そんな親父に子どものときから何度も連れて行ってもらったお店が天六にあった町中華『十八番』。最高にコスパが良くて、満点じゃなくても、行けば満足できる中華が食べられる……ところが、その『十八番』もこの4月に閉店、父の料理と同じように記憶にだけ残る味になってしまうのを残念に思っていました。
そんな折り『十八番』で働いていた方がオープンしたお店が天満にあることを、お友だち情報で知り、しかもちょうど夜に仕事があってどこかで夕食をと思った時間に天満にいたので、早速行ってみることにしました。
お店は中崎町商店街を東に突っ切って、そのまま天神橋筋商店街を突き抜けた天満市場に行く道中にすぐ見えてきます。お店は2階、『十八番』とはまた違っておしゃれな雰囲気の漂う正に「チャイニーズビストロ」です。
冷菜などちょっとしたアテもお酒も提供していますが、メニューを見ると料理名の一部には番号が振られています。『十八番』での番号は忘れてしまいましたが、番号が飛んでいるので、これはあれですよね。『十八番』のDNAを引き継いでいるようで、ちょっとにんまりしてしまいます。
この日は、とにかく「記憶に残る味」が味わいたくて、『十八番』でもあったメニューをチョイス。
見た目は激辛に見えますが、決してそんなことはなく、口に入れた瞬間は甘みとうま味を感じるピリ辛チャーハン。
口にした瞬間「そうそう、これこれ」と記憶を呼び起こしてくれるチャーハンでした。
『十八番』ではラーメン鉢にガッツリ盛られていましたが、こちらでは平皿に適量盛り(『十八番』の半チャーハンよりは多めかな)。
お店に来ている団体さんも隣に座ったおじさんも頼んでいたので、これ食べたくなるやつなんだよなぁと再認識しました。
麻婆豆腐や熱々の陶器皿で。山椒もたっぷり振られていてグツグツ、熱々で提供されます。
『十八番』の麻婆豆腐は2種類あって、辛みのしっかりしたもの(名前忘れたなぁ……成田式ではなかったけど、本気の麻婆みたいな感じ)の味わいに近いけれども、しっかりと辛みのある本格派。
豆腐がかなりしっかりとしていて、『十八番』の麻婆っぽさはありつつも味はこちらの方が完全に好み。スタミナチャーハンを頼んでいたこともあってオン・ザ・ライスとはいきませんでしたが、これも絶対にうまいやつ!
いくつかの料理は小皿料理(ハーフサイズ)も提供されているので、こちらも追加で。
唐辛子バンバン、山椒の実もたっぷりで、チャイニーズビストロらしい一皿。『十八番』では晩飯メニューでたまに本格的な中華料理が提供されていたのですが、こういうひとクセある小皿料を楽しめるのもビストロらしくていいところ。
麻薬卵(朝鮮風味卵みたいなもの)のようなスピードメニューも用意されているので、麻婆豆腐やチャーハンなどが提供されるまでの間の繋ぎとしてお酒に合わせられるのもよいところ。
いやぁおいしかったなぁ。
味もおいしいんだけど、それ以上に『記憶にしかもうない味』だと思っていたものを味わうことができて、心が喜ぶ中華料理でした。
『十八番』のように、コスパ最強!という料理ではありませんが、思っていたほどに高くなく、十分一人飲みでも食事でも、グループでも楽しめそうなお店でした。
次行くときは『十八番』ではなく、『チャイニーズビストロかがり』を楽しみたいと思います。
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