写真(撮影OKタイム)

僕が今でもキャラメルボックスを応援するワケ

写真(撮影OKタイム)

私の「推し」のが活動を休止して半年。
いつもならクリスマス公演の時期ですが、今年はそのそわそわ、ワクワクした感情を味わうことができません。

昨年の12月9日は、クリスマス公演『リトル・ドラマー・ボーイ』の大阪公演千穐楽でした。
当初、観に行く予定は無かったのですが、ぽっかりと時間が空いたので当日券で観劇。主役の矢野トオルを演じた鍛治本大樹さんがちょうどその日が誕生日で、劇場でハッピースデーを歌ったのですが、私も実はその日が誕生日でなんだか不思議な気分になりました

この半年間、キャラメルボックス所属の俳優さんの出演情報をまとめたブログをちまちまと続けてきました。

仕事から帰ってきて、劇団員の方のツイッターなどを確認して、出演情報を見つけたらそれを一つのページにまとめる。自身のツイッターで情報をシェアする。

帰宅するのが遅くなったり、他の作業を優先させていると忘れてしまったり、基本的にはどこまでいっても「まとめサイト」にすぎないので、誰かの役に立っているのか分かりませんが、ツイートすると「いいね」と反応してくださる方がいるのは嬉しい限りです。

写真(撮影OKタイム)
2015 30周年記念名場面集

私がキャラメルボックスを知ったのはもう30年近くも前のことです。
当時、深夜放送でお芝居を放送することがあって、中島らもさんのリリパットアーミー「人体模型の夜」などとともにキャラメルボックスの「不思議なクリスマスのつくりかた」を観ることができました。
「不思議なクリスマスのつくりかた」で、ほとんど全編、犬の鳴き声だけでスヌーピーを演じる西川浩幸さんに感動して、物語の少し不思議()なつくりに「へぇ、演劇って面白いかも」と思ったのが最初のきっかけです。

元々、SFやの世界が好きで、その後「ナツヤスミ語辞典」は戯曲集で加藤タカさんのイラストが素敵でいわゆるジャケ買いしたり、バイト仲間が大学で演劇をしていて「ハックルベリーにさよならを」を観たときには登場人物のケンジの幼い恋心に身につまされるような思いを感じながら、物語のその後を妄想したりしていました。

さて、ここからが本題。

「観劇」って、観に行く最初のハードルがとにかく高いと思っています。
映画なら大体1,800円、最近だと配信サイトが月980円くらいなのに、お芝居はどれだけ安くても3,000円くらいから。キャラメルボックスのお芝居はここ数年は6,000円以上していました。

キャラメルボックスが活動を休止することを発表したとき、ネットでは色んな記事が飛び交ってました。
公演を運営していた会社の倒産ということもあって、あることないこと噂話レベルで、アフィリエイト目当てで中身の無い記事を書いてあるのを見ていると、私は本当に腹が立ってきました

「最初のハードル」を超えさせるため、キャラメルボックスほど色んなことにチャレンジしてきた劇団を私は知りません。公演のリックビューイング(当時はクローズドサーキットと言ってましたが)、売れ残りチケットの半額販売、ポッドキャストや動画配信、カーテンコールでの写真撮影可などもとにかくやり始めるのが早かった。
2006年の「少年ラヂオ」という公演では、ブロガー招待といったこともやっていました。

写真(撮影OKタイム)
2014年「ブリザードミュージック」撮影OKタイム

そんな取り組みの全てが良かったのか悪かったのか、私には分かりません。

ただ、お芝居を見せる「だけ」じゃない、そういう「場」を作ろうとしていたのが好きでした。そしてそれは私には映画や動画配信サイトとの価格の差を埋めるものだと今も思っています。

ブロガー招待でお芝居を観させていただいてから、私は観劇後の感想をブログに書くようになりました。
好きということでロビーでお話しするようになった加藤社長が、他のレビュアーさんに繋いでくださったことがきっかけで友だちの幅が広がり、気がつけばでグルメレビューを書くようにまでなっていました。
伊東和則さんの舞台写真や加藤社長が写真を撮っているのをみて、カメラに興味を持つようになって、今では写真も趣味になりました。
お芝居で使われた音楽が気になって、気がつくとウォーキングで聴く曲は劇中で使われた曲ばっかりです。

公演を観に行く日は、仕事中からそわそわして、劇中で使われた曲を聴きながら急いで劇場に向かって、劇場についたらBGMが流れる中フレットや物販を見て、加藤社長の前説を見て、お芝居をたっぷり堪能して、笑って泣いて、家に帰る途中に歩きながら「ここが良かった」などとツイートして、加藤社長がYouTubeにアップしていた音楽をイヤホンで聴きながら感想をブログに書いて。

……自分のエゴだと思います。
自分の好きな「場」が無くなってしまったことに対して、ちょっとだけ抵抗してみたい気持ち。応援というのもおこがましい。

でも、劇団に所属している俳優さんたちの多くが、活動『休止』だといって活動を再開するんだと言っているのを見ると、期待してしまう訳です。
単なるサポーター(キャラメルボックスは『ファン』じゃなくて『サポーター』)の一人なので、所属される俳優さんや成井豊さんがそれぞれどんな思いをもっているのかは分かりません。でも、皆さんが「解散」じゃないと思っている限りは、「期待」して、自身のエゴでもうしばらく続けたいと思っています。

今、半年続けたブログを年末までにリデザインしようと思っています。

写真(サイトリデザイン案)

出演情報をもっと探しやすくしたいなぁ、公演期間中のものだけトップページに表示させるとかできないかなぁ
鍛治本さんのようにYouTubeなども紹介できたら。
サムネイルがやっぱりさみしいので、公演ごとに画像の使用許諾をもらおうか。
加藤さんがやってた劇中使用曲をそのままアップロードはできないけど、プレイリスト化はできるんじゃね?

……ボチボチやろう。

そんなこんなで鍛治本大樹さんの誕生日(=自分の誕生日)がやってきました。

あぁ、キャラメルボックスの芝居、観に行きたいなぁ。