- 2022年5月7日
GW最後は万博でカレーだ!『第9回カレーEXPO in 万博公園」
GWも最終盤……ん?終わった?まぁええやん。 今週末の5月7・8日、そして来週末の14・15日、万博記念公園「東の広……
大阪の食というと、コナモンの「食い倒れ」の街らしいリーズナブルで多彩な食のイメージがありますが、昆布など、関西の流通の中心だったことからくる出汁の文化が昔から存在しており、大阪料理の伝統を継承する割烹店も多数存在しています。
割烹というと敷居が高いのでいったことがないという方も多いと思いますが、そんな大阪の割烹を体験してみようという「大阪割烹体験」という企画が2/8~2/25、大阪府内49店舗で始まっています。ランチは3,000円、5,000円、7,000円、ディナーは7,000円、10,000円、12,000円の定額で本格割烹を味わうことができます。
この企画、私がキュレーターとして参加しているメシコレさんを運営されているぐるなびが事務局をつとめ、私の勤める大阪市が後援しています。
ぜひこの機会に大阪割烹を体験していただければと思います。
つい先日、この「大阪割烹体験」参加店の一つ「北新地 湯木 本店」にうかがう機会がありましたので今日はそちらをご紹介。
実際に「大阪割烹体験」で提供されるメニューとは異なりますが、店主の湯木さんに「大阪割烹体験」についてお聞きしたところ、普段よりもサービスしている(例えばランチの5,000円だと1品追加する)ので本当にお得だとのこと。
[aside type=”warning”]「大阪割烹体験」で提供されるものとは異なります[/aside]
八寸は季節柄「節分」のあしらいで。鬼とおかめの器も良いのですが、ひいらぎに白く雪が積もっているかのように飾ってあります。
おいしいものを頂くだけでなく、季節感や盛り方の美しさを楽しむのも懐石の楽しみ。料理が提供された時に「うわぁ」と思わず声をあげて、次の一つ一つの料理の美味しさを楽しんでください。
ちなみに、鬼の器にはこれまた節分にそった「鰯焚き」が収められています。
からすみ大根、珍味の煮こごり、ヌタ和え、菜の花、鴨ロース、スモークサーモン酢蓮根、卵蒲鉾と湯木の料理のいいとこ取りの八寸です。
蓋を開けるとふわっと木の芽の香りで嗅覚が刺激されます。月のように綺麗な黄色に餡、そして浮かぶ金粉に視覚が刺激され、口にすると湯木自慢の出汁のうまさで触覚、味覚を埋め尽くされます。
日本料理にとって「出汁は命」といいますが、普段それほど意識していないその言葉を感じる事ができます。
この日のお造りは鯛、烏賊、寒鰤。もちろん、その日に仕入れられた良いお魚を余すことなく提供してくださいます。
鮮度の良いお魚は本当においしいですね。
せいろ蒸した少し温かい穴子寿司。蒸すことによって、柔らかな穴子の身がふわっとした食味に。穏やかな味わいで、日本酒に合います。
あまり日本酒に詳しくはないので、同行者に選んで頂いたお酒を冷やで。
この季節の魚というと高級魚のクエ。脂ののった旬のクエをお椀ごとに仕立てて頂きます。塗り椀にクエと野菜が程よく盛り付けられており、柚子のほのかな香りが食欲を沸き立てます。
そのままでもおいしいのですが、生姜を入れるとツンとした刺激と、奥深い出汁のうま味、新鮮なクエの力強さを味わえます。
揚げ物は、ズワイガニにおかき衣と、白子大葉巻き。みぞれ和えでいただきます。おかきは粉砕し衣にして揚げられているのですが、想像する荒々しさとは全く無縁で、これが本当においしいんですよ。
白子の大葉巻きの天ぷらは噛むと濃厚な味が口の中に広がります。さっぱりとしたみぞれ和えの酸味との対比も見事です。
焼き物は宮崎牛サーロインと銀鱈の西京焼き。特に宮崎牛の西京焼きは抜群においしいです。
西京焼きというと鰆など魚を漬け込むイメージですが、肉を漬け込むと肉質がさらに柔らかに、風味は格段に上品になります。柚子胡椒もご用意いただいてましたが、このままであっという間に食べちゃいました。
土鍋にたっぷりのかやくご飯。この時期おいしい金時人参と海老芋、もちろん出汁が染みると抜群においしくなる大根も一緒におだやかな美味しさで料理を締めくくるご飯です。ついついお替わりしちゃう安心の味。土鍋なのでちょっとお焦げが出来ていたりするのも魅力です。
自家製のお漬け物と、甘味が際立つ白味噌の味噌汁もホッと落ち着きます。
デコポンを器にしたゼリーで締めくくり。
蓋になっているデコポンを搾ると、瑞々しい果汁で一杯の極上のゼリーに。おいしいなぁ、本当に。
少し遅めの新年会を兼ねてうかがったのですが、素晴らしい料理を楽しませていただきました。
「大阪割烹体験」でも、お試しではなく本当の割烹を味わえるよう料理を提供したいといっておられました。興味のある方は、お店にお問い合わせみてください。
店名 | 北新地 湯木 本店 |
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ジャンル | 日本料理、懐石・割烹 |
住所 | 大阪市北区曽根崎新地1-7-12 ダーリンビル 1F |
電話番号 | 06-6348-2000 |
交通手段 | JR東西線・北新地駅より徒歩5分 |
営業時間 | 11:00~14:30(L.O.13:30) / 17:30~22:00(L.O.21:00) |
定休日 | 日曜日・祝日 |
サイト | ホームページ |
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