劇団レトルト内閣「オフィス座の怪人」 生音ビシバシ、心地良く響く音楽劇

劇団レトルト内閣「オフィス座の怪人」 生音ビシバシ、心地良く響く音楽劇

何が縁になるか分からないものです。

今日は仕事を終えて天王寺へ。実は、来週土曜日(3/18)から始まる天王寺動物園の「イースターナイトZOO」のプレス公開があったのですが、そちらはさらっと同僚に任せ、あべのハルカスに登っていこうとする観光客も横目に近鉄アート館へ。

あべのハルカスグランドオープン3周年記念として近鉄アート館で開催されているVIVA!ミュージックアート館2017の第4弾演目、劇団レトルト内閣「オフィス座の怪人」を観劇してきました。

このお芝居を観ると必ず出世するらしい

スーツの鎧に身を固め、サラリーマンは今日もゆく。
会社という名の戦車に乗って。

隣は鬱病、数字は神、
横文字の光線すり抜けて、
とにかくパワポを打ちまくれ!

囁かれる都市伝説。
そのオフィスの地下書庫には怪人がいるという。
その歌声は、出世に響くという。

書庫からのびるレッドカーペットは、
屍の山を越え、役員室へと続いてる。

これは、愛とロマンと冒険を歌い上げる壮大な音楽劇である。
サラリーマンの…。

マイクロソフト「Windows」、アップル「MacOS」に次ぐシェアを誇るソフトウェア会社RATTAちゃんジャパン株式会社。上位2社のシェアを奪うために集められた経営改革部の優秀な6人の社員……しかし、6人の中で一人、来栖帝都は他のメンバーに差をつけられ、密かに行き詰まっていった。
そんな彼の前にオフィスの都市伝説である「怪人」が姿を現す。

いやー、面白かった。

登場人物それぞれの絶妙な既視感と、誰一人として被らないキャラクター設定。オペラ座の怪人を想像させておきながら、実はそんなところには行き着かず、奇妙なスピード感でグイグイと引き込んでいくストーリー。
内容はナンセンスなのに、コメディーに転ばせようとしないバランス感覚。

ファーストシーンの「?」ときちんとラストシーンで回収するあたりなど、観劇していて気持ちいい要素がたくさん。

何よりも凄いなぁと思ったのが、全編全て生バンドによる演奏、生歌で紡ぐエンターテインメント性。音楽劇と聞いてはいたものの、まさか舞台上にドラムセットなどがきっちりと組んであって、物語の要所要所でガツンと大音量の演奏にガッツリと歌唱が入って、さらにダンスというかフォーメーションワークが入るとは思わなかった。
やっぱり生音はええよね。音が体に響くので、普通に観ているつもりがついつい前のめりになってしまいます。

劇団のサイトには、劇団のお芝居の特徴を「エレガンスロック/B級レビュー/豊かなセリフ表現」と書いてあって、そのそれぞれの魅力は存分に発揮されているお芝居やなぁ……と。

ほんとたっぷり楽しませて頂きました。
劇団レトルト内閣さん、初見でしたが本当に良かったので、物販で前回公演のDVDを購入して応援。さて、週末に前回公演のDVD観ようかな。

公演は本日3/11(土)の15時、19時開演の2回のみ。当日券はあるとのことなので、ぜひぜひ。

公演名 劇団レトルト内閣 第26回本公演「オフィス座の怪人」
公演期間 2017.3.10(金)・11(土)
場所 近鉄アート館
サイト 劇団公式サイト / 劇団公式Facebook / 劇団公式Twitter

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があ

大阪生まれ・育ち・勤めの雑食系公務員。 福祉職だと勘違いしている人が大多数ですが下っ端事務職。濃い顔付きから沖縄人やらトルコ人やら間違える人大多数。違う、違うんだよ~

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