- 2017年4月9日
雨の日でも手元に桜が咲く「一枚ずつめくれるマスキングテープ さくらの花びら」
もう少しで満開やなぁ……と思っていたら雨降るんだもんなぁ…… 先週の週末は「天気はいいけど、まだこれから」、週の半ばに仕……
11月も中旬となると、文具店は来年のカレンダーと様々な手帳が溢れます。
普段のスケジュール管理はかなり前からGoogleカレンダーに公私ともに完全に移行しているんですが、紙の手帳だからの良さもやっぱりあって、この時期になるとついつい目移りして困ります。
そんな中、日本手帖の会が主催する恒例の「手帳100冊! 書き比べ総選挙!!」が神戸・三宮のナガサワ文具センター本店で開催されました。私自身の手帳は来年は「ジブン手帳Biz」で行くことは決めているのですが、一昨年参加したときのレビューを日本手帖の会のTwitterで捕捉されてしまったので、2年ぶりに突撃して参りました。
ロフトや東急ハンズでも数多くの手帳が展示されますが、この「手帳100冊! 書き比べ総選挙!!」の最大の魅力は119冊もの手帳が全て「試し書き自由」なところ。自分が普段使っているボールペンや万年筆、マーカーなどで記入してみて、紙質などの筆記具との相性や、万年筆派の人が特に気になる裏抜け(裏のページにインクが染みてないか)などを確かめることができます。「ここの方眼はちょっと大きい方がいいなぁ」とか、「この線の色が濃すぎる!」とか製品への意見も色々と書き込まれていて、それに「それな!」「同感」などとツッコんでいたりするのも楽しいところ。
噂によると、イベント中や終わった後で、たっぷり「試し書き」された手帳を見て、翌年以降の製品に反映しているとか。
そんな魅力あるイベントで、私個人が注目した手帳を今回は勝手にご紹介します。私が今回投票した手帳には「★」マークをつけています。
コクヨの「Pat-mi」は、大ヒットした「ジブン手帳」の作者がデザインしたもう一つの手帳……というかスケジュールカレンダー。
1か月ごとに分冊になっており、付属のカバーに今月と来月の2か月分をセットして使用するという形態です。
「Pat-mi」の最大の特徴は、「週間と月間のスケジュールがまさに”ぱっと見”できる」こと。
蛇腹折りにされたカレンダーで、その週のスケジュールがバーチカル表示で確認でき、以降の月間カレンダーも一望できるという仕組みです。
どちらかというと持ち運びするスケジュール帳という感じではなく、デスクに置いておくタイプで、話題になるのは凄く理解できます。
個人的な用途には合いませんが。
週間スケジュールと月間スケジュールを一望したいという希望は、紙でもデジタル変わらないもので、それに対応しようとするアイデアとして「じゃ、ニコイチにすりゃいいやん」という発想で作られた手帳がこの二つ。
B6サイズの手帳を縦に上下にカットして、それぞれでめくれるようにしてカバーにセットするという形。上部が月間カレンダーで下部が週間カレンダーだったり、上はカレンダーで下はメモというセパレートにすることで、同時に見ることができるという利点がでてきます。
学研ステイフルの「ツイン手帳」と、伊藤手帳の「ユメキロック手帳」のどちらを選ぶかは好みですが、個人的にはリングノートではない「ユメキロック手帳」の方が好きかなというところ。
これはクセが強い手帳。グローバル経営研究所が登録商標を保有しているマンダラチャートの思考にそったカレンダーで、9マスに割ったチャートに月曜から日曜日までの7マスと「今週の目標」「今週の評価」の2マスを落とし込んでいます。
マンダラチャートは中央部に書いた語句などを周囲の8マスに広げて、さらにその外側に広げてというフレームワークでなんとなく意図は分かるんですが、週間カレンダーでこの形にする意味はそれほど無いんじゃないかなぁ。マンダラチャートになれている人はこの配置じゃないとダメなんでしょうか。
今回見た手帳の中でオリジナリティがあって、デザインが素敵やなとおもったのがこの「カク手帳」。
年間400万冊製作しているという専業手帳メーカーの田中手帳株式会社さんのオリジナル手帳で、B6変形というサイズもあまり万人受けしないだろうなとは思うのですが、個人的には、四角にこだわったこの形と、月間カレンダーのデザインい惚れました。
月間カレンダーはどの手帳も縦横の罫線で4~6×6・7の箱にするのが定番ですが、こちらのカク手帳の月間カレンダーは、日と日の間に3マス、週と週の間に2マスの方眼を入れて隙間を作っています。この隙間にコメントを書いて矢印を書けば、離れた複数の日に意味づけを持たせるような使い方も出来るかも。使う側に今までの月間カレンダーでは見つけられなかったアイデアを浮かばせることができるデザインだと思います。
それに、単純にこのデザインがクールですよ。イイですよ。
他のページもその月間カレンダーのデザインを踏襲していて、単純な方眼ページじゃないってところがクセがあって、おもしろいです。なんだか可能性を感じる手帳です。
カンミ堂の「テンミニッツ手帳」は同社の付箋を活用する手帳。「ココフセンカード」のサイズに合わせて1時間の枠を定めたバーチカル表示の週間カレンダーが基本になっています。付箋にとりあえず書いて、それを張り替えてスケジューリングするという使い方の手帳です。
カンミ堂の付箋は色合いもデザインも可愛いので結構好きなんですが、この手帳はちょっと「ココフセンカード」のサイズに引っ張られて週間カレンダーに日曜日がなかったりしているのがイマイチかなぁ。あと、「ココフセンカード」はフィルムなので、筆記具を選ぶのもマイナス。テンミニッツ用の紙のリフィルもあるんやけど、そちらは一般的な他社の付箋と似たような色合いだしなぁ……
かっては「能率手帳」といっていた老舗の手帳ブランド。その頃はなんだか無骨なビジネス手帳ばっかりと思っていましたが、ブランド名をNOLTYにしてから、デザイン性の高いものも増えてきました。
1日1ページの自由度を活かしたデザインと言えば、「ほぼ日手帳」が先鞭をつけ、「EDiT」が人気ですが、こちらは特許登録したという新開発のスケジュールラインが秀逸です。一般的な左が週間、右はメモという能率手帳をはじめビジネス手帳に良くあるタイプでも使われている、横書きのタイムラインにドットを加えたタイプがそれぞれの日の上部に配置されています。1日1ページならタイムラインを縦にするよりも横にする方が使いやすそうです。
文庫本があるなと思ったら、やっぱり新潮社が作ったもの「マイブック」でした。
1日1ページ、日付と曜日か各ページに付されているだけのシンプルな造りなので、スケジュール帳というより日記的な使い方をするべきものかなぁ……
手帳メーカーでない総合文具メーカーLIHIT LAB.の「コロモガエダイアリー」は、メーカーさんの力が感じられる造り。
LIHIT LAB.のヒット商品「ツイストリングノート」と同じ機構を使っているので、表紙も中のノートも差し替えてカスタマイズできます。
だから、メーカーが使用例を書いたページを用意して挟んであります。
システム手帳ほど重くないのも良いところ。ただ、ツイストリングノートは日本で使われている一般的なリングノートと穴幅が違うので、その辺りはちょっとだけマイナスかなぁ。
24時間のバーチカル表示のシンプルなデザインのスケジュール帳。
ユナイテッドビーズのデザインが結構好きなので、チョイスしました。
特にいいなと思ったのは、シンプルな24時間のバーチカルの表示で縦軸がせまいのに、30分を表示するドットを入れている辺りが巧いです。30分ごとに破線を入れたりすると台無しになっちゃうので。24時間バーチカルが必要な方にはお薦めです。
絵を描く人ならこのデザインは知っているはず。「クロッキーダイアリー」はそんな人向けのもの。
たっぷり絵を描くことができますので、クロッキー帳にカレンダーが欲しいという人向きかなぁ。
クロッキー帳と比べると紙が薄いという書き込みもあったけど、私には分かりませんでした。
日本手帖の会のメンバーによる、手帳の使い方の紹介も展示されています。複数の手帳を使いこなしている方法などは、「いや、ウチはここまで使いこなせないなぁ」と思いながらも、個人個人にカスタマイズされた使い方は興味深すぎてついつい読み込んでしまいます。
そういやしらんがなさんの過去に使っていた手帳の写真に私が前に使っていたシステム手帳と同じデザインのものがあって興奮しました。
展示の中で一番面白かったのは、RefileManiaxの石井さんのシステム手帳リフィル。「生態観察図鑑」なんかはもう変態(褒めてるつもり)ですよね。私もシステム手帳を使用していた頃にリフィルを自作していたので、久しぶりに引っ張り出してきましたが、なんだかまたシステム手帳に戻りたくなってしまって困ります。どうしよ、生態観察図鑑をウチも作ろうかな。やっぱり、究極のカスタマイズしようと思ったら自分で作るしかないですもんねぇ……
イベント名 | 第5回 手帳100冊!書き比べ総選挙!! |
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開催期間 | [東京]2016.10.1日(土)・2日(日) [横浜]2016.11.5(土)・6日(日) [神戸]2016.11.19(土)・20日(日) [表彰式]2016年12月18日(日) |
開催場所 | [東京]東急ハンズ銀座店7F イベントスペース [横浜]横浜市なか区民活動センター [神戸]ナガサワ文具センター本店 [表彰式]東京カルチャーカルチャー |
サイト | 日本手帖の会 サイト / Facebook / Twitter |
開場では同時開催でOKB(お気に入りボールペン)48選抜総選挙の握手会(試し書き)が開催されていました。
今回で第6回になるOKB48選抜総選挙ですが、エントリーされた48種類のボールペン、色は「黒」で統一されており、シンプルに「どのペンを推せるか」が試せるようになっています。
私の推しは初開催時からずっとチームZ(ゼブラ)の「サラサクリップ」で、今年発売された「サラサグランド」との握手が一番楽しみで、実際にこれは良いなぁと思ったのですが、今回初めて知って推したくなるメンバー(ペン……この書き方疲れるな)がっ!
それは、OHTOの「筆ボール」。普段使用しているサラサのボール径が0.4か0.5なんですが、こちらのボール径は1.5。極太のボールペンです。シャチハタの「ココイロ」と比べると、筆っぽさは全くないのですが、この極太ペンは宛名書きなどに使いたくなりますね。
投票はこの3つと、サラサさえなければ……と思っているパイロットの「ジュース」と、太軸が意外と自分の手にあったゼブラの「フィラーレ」に投票しました。
仕事で使うボールペンって一本高くても200円までの世界じゃないですか。そんなものに拘って楽しめるというのは本当に文房具って面白いねぇと思いますね。ちなみにOKB48選抜総選挙は12月末まで開催していて、握手会(試し書き会)もまだやっていますので、興味のある方は公式サイトでご確認くださいませ。
あー、久しぶりに文具オタとしてたっぷりと楽しんだ一日でした。
イベント名 | 第6回OKB48選抜総選挙 |
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開催期間 | 2016.10.1(土)~12.31(土) |
サイト | 公式サイト |
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