お祝いごとなどで利用させて頂いている「北新地 湯木」さんが、5月にオープンされた新店「日本料理 湯木 永楽町」にお招きいただきました。
北新地では本店、新店を営業されており、こちらの永楽町のお店が3店目になります。カウンター席7席、掘り炬燵席10席のオープンスタイルで、一品料理や鍋料理も提供し、懐石料理も『ミニ懐石」の6,000円からと本店、新店と比べると、少しは敷居が低い感じ。
ランチタイムは吉兆縁の鯛茶漬けやローストビーフ丼も頂けますが、気になるのは薬膳のメニューかな。お昼も行ってみないと。
前菜 氷室膳盛り合わせ
この日の懐石は初夏らしい氷を器に敷き詰めた「氷室膳」でスタート。
湯木さんの滑らかでねっとりとした絶品の胡麻豆腐には蓴菜と海老の酢の物が合わせられていて涼やかな印象。
お寿司はカマスです。
鬼灯に隠れているのは鱧子の煮こごり。季節感を大切にしたまさに日本料理だなぁと感じます。
御腕 鱧と冬瓜と煮麺
引き続きの椀物も旬の鱧。厚みもあってしっかりとした鱧の身ももちろん溜まりませんが、やはり椀物は湯木の「命の出汁」に感動します。温かい出汁で体が落ち着きます。
造里 目板カレイ、アオリ烏賊、鮪トロ
お造りも季節に合わせて氷を活かしたあしらいで。
いつも新鮮なお造りを提供されていて、特にアオリイカはいつも絶品なんですが、この日の目板ガレイは身がほどよく締まり最高でした。
蒸し物 生うにの茶碗蒸し
茶碗蒸しは贅沢に生うにが添えられています。
温かい茶碗蒸しに、これだけしっかりとした生ウニを合わせると下品な感じになってしまいそうですが、ベースになる出汁が生ウニすらも包み込んでしまいます。
個人的にはウニは結構苦手な食材だったのですが、こんな素敵な茶碗蒸しを頂けるともうたまらないですね。
揚げ物 小鮎踊り揚げ、枝豆、コーン
揚げ物も季節に合わせた稚鮎。まるで泳いでいるかのように盛り付けられているのも日本料理の美意識ですね。さくっと揚がっていて、鮎のほのかな苦みも心地よいのですが、見た目だけでも楽しめます。
焼き物 のど黒塩焼き、八幡巻、アスパラガス
焼き物はなんと高級魚のノドグロ(赤ムツ)。シンプルな塩焼きですが、それだけに美味しさを再認識。
湯木さんってなにげに野菜も美味しいんですよ……アスパラガスなんて普段食べているものと、全然別物でびっくりします。
焚き合せ 冷製 彩り夏野菜 胡麻クリームと共に
冷製炊き合わせにそっと敷いてある胡麻クリームが最高です。胡麻の香りが濃厚に香るのに、舌触りはものすごく滑らか。胡麻の美味しさはするのに、野菜の美味しさをすっと引き立てます。
この胡麻クリームの野菜だけでなく、豆腐とかにも合いそう。素晴らしく美味しいです。
御食事 黒毛和牛ローストビーフ丼
〆のご飯ものはランチタイムにも提供されているローストビーフ丼。
最高級の黒毛和牛を贅沢にローストビーフにしています。肉質が素晴らしく、まさにとろけるような食感のローストビーフです。
ご飯が少ないかもと思ったのですが、これは巷ではやっている「がっつり食べるローストビーフ丼」とは別物ですね。日本料理のお店が本気でローストビーフ丼を作るとこうなるという美味しさ。
もちろん、しじみの赤だしとお漬け物もそれぞれが「いい仕事」しています。
特に赤だしは口にするとほっとします。
水菓子 フルーツゼリー デラウェア添え、アングレーズソースと共に
最後のデザートはフルーツゼリー。フルーツたっぷりで美味しいのですが、何にもましてここのアングレーズソースが……美味すぎるんです。結構色々なデザートショップでも頂くことがあるんですが、なかなかここ以上にマッチしたアングレーズソースには出会えていません。
本店、新店と違って、オープンスタイルということもあって、他のお客さんとの距離感も近いので静かに懐石を味わうというよりは、一緒に行った方と会話を楽しみながら美味しい料理を食べるといった感じのお店になっています。いいお店だと思います。
本当にごちそうさまでした。
店名 | 日本料理 湯木 永楽町 |
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ジャンル | 日本料理、懐石料理 |
住所 | 大阪市北区曾根崎新地1-7-21 エスパス北新地8 1F |
電話番号 | (06)6348-2777 |
交通手段 | JR東西線・北新地駅より徒歩5分 |
営業時間 | 11:30~14:30(LO.13:30) 17:30~22:00(LO.21:00) |
定休日 | 日曜日、祝日 |
サイト | ホームページ / facebook |
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