- 2017年11月26日
GEAR 上演回数2,000回突破、京都発の最高のエンターテインメント
2012年より足かけ6年目、上映回数は2,000回超え、100名以下の小劇場としては脅威の来場者数15万人突破と信じられ……
このちらしに惹かれて、観に行こうかどうか悩んでいたんですが過去公演の「地下4階の人々」がYouTubeで全編公開されているのを観て、これは面白そうと思って突撃してみました。
ライブハウスの「地下一階」。30~40人ほどのかなり小規模の公演ですね。
「もし、一度だけ過去に戻れるとしたら……
あなたは人生をやりなおしますか?」突然現れた 謎の女
記憶を失ったその女を助けた7人の男女
見知らぬ街に戸惑う彼女と次第に心通わしていくフラッシュバックするかつて見た風景
「私は知っている…何のためにここに来たのか」
失われた記憶が戻る時、すべてが始まり…そして終わる
そこに待ち受けているのは美しいラブストーリーか、もしくは無情の殺戮か・・・
2つのストーリーが美しくも儚く…時を超える
私の大好きなタイムリープ(タイムトラベル)物です。
踏切の中で立ち尽くしていた謎の女性を救った8人の大学生。記憶を失った女にフラッシュバックする記憶と、8人のそれぞれの未来。
物語は8人の大学生の未来が描かれ、そして過去に遡ります。過去に遡って選択をやり直すことで少しずつ未来が変わってしまいますが、その未来が良い方向に行っているかどうかは観ている側には分かりません。
シーンとシーンの間は映像で繋がれ、未来、過去と視点が転々とするので観る側は結構混乱します。
物語が進むにつれ、登場人物がなぜ過去に遡ることができるのか、謎の女性は何者なのかということが少しずつネタバレし、ラストに向けて一気に収束して行きます。
粗削りなストーリーですが、謎の女性の正体が判明してからラストシーンまでの展開は好きです。
特に、映像で描かれる後日談っぽい映像でほっこりとさせながら、そのラストのラストが「どっちとも取れる」締め方で絶妙。この締め方には惚れます。
一方で登場人物のほとんどが大学生と大人のシーンがあるんですが、その辺りの演じ分けがちょっと微妙なのが残念。今は大学生なのかな、大人なのかなと悩んでしまってストーリーが頭に入ってくるまで時間がかかってしまいました。
マスターと謎の客とのストーリーはいるのかなぁ……
タイムリープが複数回繰り返されるので、物販で時の流れをタイムラインにした解説シートみたいなのがあったら買っちゃったかも。
俳優さんの中で一番気になったのは謎の女性・イズミを演じる片岡結衣さん。YouTubeで「地下4階の人々」での演技も観ていたんですが、演技しているときの表情が魅力的な女優さん。カーテンコールや終演後のお見送りの時の印象とは凄く違う感じで、この人のお芝居はまた観たくなるなぁ。
ダンサーなんですね、なるほど、凄く姿勢が素敵だと思った。
映像と目の前で展開されるお芝居との切り替えの妙や、物語の展開、俳優さんの魅力にやられたので、珍しく物販で「地下四階の人々」の別バージョンを購入しちゃいました。
次回公演があれば、また伺おうとは思っているのですが、正直なところこのお芝居、ユニット、勿体ないなぁと思います。
ちらしに惹かれてこの公演に訪れたのですが、公演情報があんまりないんですよねぇ。キャラメルボックスや空晴のような人気のある劇団にこれだけ良いちらしを入れてるんだから、ホームページはもう少しちゃんと作り込んだ方が良いと思うなぁ……
公演名 | 地下7階の人々 |
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公演期間 | 2016.1.22(金)~25(月) |
場所 | ライブハウス地下一階 |
サイト | ホームページ / facebook / ブログ |
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