- 2019年6月16日
劇団ショウダウン「UNDER WORLD」虚構がいつかリンクする
「とにかくお芝居が観たい!!」の熱が冷めないまま、色々とTwitterをぼぉーっと見ていたら、こちらのお芝居が目に入って……
すゞひ企画×SCRAPの公演『サラバ、偉大な魔法使い』に「参加」してきました。
SCRAPは「リアル脱出ゲーム」で一般的に認知度が高いかと思いますが、すゞひ企画は「演劇×体験型ミステリー」として、本物の役者さんがNPC(ノン・プレイヤー・キャラクター)として登場し、会場で起こる殺人事件の捜査を体験するというリアル脱出ゲームとはまた違った体験型コンテンツを提供しています。
大阪での公演は、『9月31日の花嫁』に続いて2回目。
その体験が想像以上に楽しかったので、今回もチケット販売とすぐに予定を合わせて参加を決めていました。
数年前に一世を風靡した天才マジシャン・ラビリンス源五郎。
彼が主催するアマチュアマジックサークル『ラビリンス奇術研究会』が、終わりを迎えようとしていた。今日は、最後の発表会の日。
出演者の知り合いであるあなたは、その発表会に訪れた。
正直全く期待していなかったものの、案外凄いマジックを披露するサークルメンバー達にあなたは感心した。いつの間にかマジックに没頭していたあなたは、
「次はどんなマジックなんだろう」
と、期待に胸を躍らせ、舞台上を見つめる……すると、
当然何処からともなく悲鳴が聞こえた!
「××××が死んでいます」
一瞬、これもマジックの演出か?と思ったのだが、どうやら違うらしい。
××××は本当に死んでいた、
いや、殺されていたのだ。容疑者は、出演者のマジシャンたち。
そして、どこからともなく現れた探偵にあなたはこう言われる。
「事件を解決に導けるのはあなたしかいない」
あなたは、突如として殺人事件の犯人を探すことになるのだが
はたして、マジックの種より難解なトリックを、あなたは見破ることができるのだろうか。
いま、奇術より奇想天外な難事件が幕を上げる。
今回の舞台はマジックショー。
開場と同時に、参加者は6人1組のテーブルに案内されます。私は3人で参加、他の3人は初めましてで、まずはご挨拶。このあたりはリアル脱出ゲームと同じなんですが、この時の距離感が結構その後のプレイに影響するんですよね。
そんな時間に嬉しかったのが、マジシャンのウエルカムマジック。
私のテーブルにはア・ラ・ポテ王子の森下亮さんに、キャラメルボックスの多田直人さん、木村玲衣さんがそれぞれマジックを披露、しかもシンプルでうまい!
このマジックで同テーブルの6人の距離が一気に縮まった気がしました。
参加者は演劇好き、謎解き好きのいずれか(私のように両方+ミステリ好きっていう特異な人もいますが)で、すゞひ企画が初めてだと「どんな感じなんだろ?」とちょっと戸惑う部分があるんですが、ウエルカムマジックから本編でもたっぷりと本格的なマジックが披露され、それを楽しんでいるうちに役者さんの演技に引き込まれ、殺人事件の捜査が始まり、濃密な謎解きに没頭し、タイムアップにうわぁ!と嘆き、解決編の物語に観劇します。
この間、なんと3時間半。
上演時間3時間半の演劇も謎解きも、単体では正直「きっついわぁ」と思うんですが、すゞひ企画だと本当にあっという間の3時間半。
いや、信じられないと思うかも知れないですが、本当に濃密な3時間半の体験ができます。
演劇好きには謎解きの面白さを、
謎解き好きには演劇のリアルさを、
ミステリ好きには自分が名探偵になれる楽しさを、
それぞれが自分の好みの枠が一気に広がる素敵なコンテンツだと思います。
あと、単純に好きな役者さんに捜査パートで話しかけられるのは純粋に嬉しいし、この近距離で演技が見られるのは最高です。捜査パートの役者さんはNPCとして、同じ演技を何度も繰り返さないといけないのは大変だろうけど。
推理の結果は加点方式で採点され、最優秀と次点のチームは出演者のサイン色紙プレゼント。
私自身の推理は相変わらずポンコツですが、今回は同テーブルの皆さんの捜査と推理で、16組中4位くらいの位置でした。うーん、悔しい。でも面白い。
コンテンツの性質上、「ネタバレ完全禁止」なので、面白さを伝えるのはとても難しいのですが、すゞひ企画、私、かなり推します。で、次回以降も参加したいと思います。
いやぁ、ホント楽しかった。次回はまた大阪に来ることがあれば、それかオンライン開催は必ず参加しますっ!
[…] […]
[…] これは演劇×体験型ミステリの演劇公演の調査ターンのようなもので、私がNPC(ノンプレイヤーキャラクター)として、被保護者になったりSVになったりとロールプレイ(RP)するという仕組みです。……グループワークって講師は見守るだけのことが多いのですが、これだと講師が結構しんどいんですが…… […]