- 2018年6月17日
全て自家製、中崎町に現れたバーガーカフェ@中崎町「DEXTER DINER」
6月3日、中崎町に新たにオープンした「DEXTERDINER」に行ってきました。 中崎町には既に人気店「RICHGA……
北新地で日本酒と料理を楽しむ隠れ家のようなお店があるとお聞きして、心やすい友人と週明けから突撃。
淡路島の魚や野菜を味わえる「心屋」の新しいお店とのこと。ビルの3階なので、知っている人に連れてきてもらわないとなかなかたどり着けないですね。お誘い頂いて感謝。
店内はカウンター席と8人が最大の個室が2つ。完全に隠れ家ですね。
「心屋」と違い、こちらでは旬の食材に合わせた割烹スタイルのおまかせコースが楽しめます。
真鱈の白子をこっそり仕込んだ茶碗蒸し。
かけられた餡はポン酢餡なので、酸味があります。滑らかな食感の白子にツンとくる餡が良いアクセントになっています。
最初はビールで……だったんですが、こんな凄い先附であっという間に陥落。「すっきりしたもので」とお願いしたら、「雨後の月 純米吟醸ひやおろし八反」を用意してくださいました。美味しー
八寸はイクラなめこおろし、落花生、栗の甘露煮、イチョウ丸十、鯛蕪豆腐、むかご銀杏松葉刺し、卵黄味噌漬け
秋らしい見た目に、しっかりと手を込めた一皿。卵黄黄味漬けはホオズキに包まれています。見た目にも味にも美しく幸せな気分になりますね。
八寸に合わせる日本酒は開運 大吟醸「伝 波瀬 正吉」。あの「夏子の酒」のモデルとなったという酒造の名杜氏の名を付けたグンと染みいる力のある一杯。
菱ガ二真丈に舞茸。ふわふわの真丈はほのかなカニの風味、日本料理に必要な全てが椀に込められています。ちょうど良い温かさの出汁に落ち着きます。
造りは3種類。最初はなんと天然のクエ。
新鮮な天然物で、信じられないほどの弾力があります。
続いてはキンキ。しかもクエとは違って、熟成させ、さらに表面を軽く炙っています。クエは山葵醤油だったのですが、こちらには肝醤油が添えられています。ギュッと詰まった旨味の強いキンキで、そのままでもとんでもなく美味しいのですが、肝醤油を添えると、旨味が更に増します。凄い。
最後は気仙沼の戻り鰹。醤油は用意されず、そのままかけた酒盗卵黄で頂きます。
濃厚っ。
3種の素材にそれぞれ合った仕掛け。お造りだけでここまで楽しませてくださいます。
濃厚な戻り鰹に合わせるのは黒松仙醸の「こんな夜に…」というお酒。初めて聞いたのですが、このお酒……甘味が強くてとんでもなく美味しい。これ、自分用に欲しいなぁと思ったのですが、ネットで検索しても売っていないですね……見つけたら本当に買おう。
「おしのぎに」と提供されたのが大分・豊後牛の炙り寿司。添えられているのは蛤のジュレ。豊後牛が……とろけます。
蛤のジュレは穏やかな風味付けで、肉そのものの甘味を最大限引き出しています。これも凄い。
焼き物は琵琶湖の子持ち鮎。蓼酢かと思ったら、木の芽オイルをまぶして頂きます。焼く寸前まで生きていた鮎は身の締まり具合が抜群で新鮮です。
添えてある加賀蓮根のくわ焼きもほどよい甘辛さが鮎の塩気と巧く対比されています。
こうなるともうお酒も止まりません。続いては、根知男山。後味の良い穏やかな吟醸酒。美味しい、美味しい。
明石の鰆は菊菜のソースを添えて。海老芋のトロロに、菊菜の苦み、脂の乗った鰆とその組み合わせが本当に絶妙です。
日本酒の炭酸割りいかがですか? とのお店の方のお薦めにのっかって更に一杯。
へぇ、日本酒だって炭酸で割っていいんだ……
ご飯物は鱧と湯葉。鱧は照りの入った鰻ような味付け。餡も出汁の香りの強い濃い味付けになっていますが、湯葉と山葵が巧く効いています。大満足の美味しさです。
と、最後にデザートになるのですが、あまりにも美味しかったので、同行者とわがままを言ってアラカルトで3つ追加オーダー。同行者とシェアすることに。
おしのぎにと頂いた炙り寿司が美味しかったので、豊後牛だけを食べてみます。添えられている黒い粒はなんと塩ブルーベリー! 塩レモンが流行ったのでやってみたとのことですが、これが肉に添えるとほのかな香味が加わって物凄く美味しい。
塩ブルーベリーの発想にやられてしまいました。
これまたお造りが美味しかったキンキのかまを酒蒸しで。
やっぱり出汁がしっかりとしているので、同行者も含めてついつい黙ってしまって箸が止まりません。
もう少しご飯が食べたいと我が儘を言って作って頂いたのがこちら。鯛と松茸なんて物凄い贅沢してます。
酢橘は絞るのではなく、そのままざっくりと混ぜ込んでみると、その酸味が鯛と松茸の強い旨味を巧く引き立てます。
同行者と分けるんじゃ無くて、ウチ一人で食べ尽くしたい!
最後は酒粕をつかったシフォンケーキ。以前、私が勤める職場から近いカフェで酒粕のチーズケーキを出していたことがあったので、酒粕をつかったデザートにはワタクシ全く抵抗がありません。
甘味は極限まで抑えて、「お酒との料理との相性を楽しんで欲しい」というお店の最後を締める一品としては最高の一皿。
シフォンケーキに添えられているクリームは無花果が刻んであって、これまた甘味は穏やか。
本当に美味しかった。普段、あまり飲まないウチがビールに日本酒に梅酒にとついついお酒が進んでしまいました。本当にお酒と料理を楽しむコース、素晴らしかったです。ごちそうさまでした。
店名 | 麓 |
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ジャンル | 割烹、日本料理 |
住所 | 大阪市北区曽根崎新地1-1-39 3F |
電話番号 | 06-6225-8383 |
交通手段 | JR東西線・北新地駅より徒歩3分 地下鉄御堂筋線・淀屋橋駅より徒歩5分 |
営業時間 | [月~土]17:00~24:00(LO.23:00) |
定休日 | 日曜日、祝日(月曜日のみ) |
サイト | ホームページ / facebook / 食べログ / ぐるなび |
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