- 2021年2月5日
ニッポンごはん旅03@天神橋筋商店街 商店街全体が食の魅力で一杯
少し間があいてしまいました。 「ニッポンごはん旅」3回目。この間、新型コロナはまったく収まる気配がなく、大阪では色々と迷……
大阪と東京で炭火焼きとりのお店を展開されている「播鳥」さんが、北新地に新展開のお店を昨年11月にオープンされ、食べに行ってみませんか? とお誘いをうけました。
北新地の夜はウチに取ってはなかなか敷居の高い所ですので、こういう機会は嬉しい限り。いつもどおりホイホイと誘いに乗ってしまうのでした。
お店は曽根崎新地の東側。梅新南のY字交差点から入って行って少しのところ。
お店は完全予約制なので、入るのを躊躇ってしまいます。
店内は黒を基調にした落ち着いた感じの、「あぁ、北新地のお店だなぁ」という雰囲気。周囲のお店の女性を連れて”同伴”で使うんだろうなぁ。
料理は名古屋コーチンをフルに楽しむ6,000円、7,000円、8,000円でお任せとのこと。この日は8,000円のコースでお願いしましたが……ボリュームがありすぎて。
まずは生ビールでかんぱーい。
まずは、八寸。鯛うに焼き、黒豆、独活、チシャ、市田柿生ハム巻き、丸十、車海老タルタル、一寸豆、鰻棒寿司、鶏肝コンフィ、笹身昆布〆豆乳チーズ和え。
スタートから魅せて下さいます。ちょこっとずつ摘まみながら、ビールに合います。
面白いなと思ったのは生ハム。生ハムだからメロンなどの果実と合うので、当然柿とも相性はばっちり。ふんわりとした甘味に生ハムの塩気が鼻に通ります。
チシャって、焼肉などで葉の部分しか食べたことがなかったんですが、茎の部分はこんなに太いんですね。
椀物はつみれ汁。鰹節と昆布の丁寧に取った一番だしに名古屋コーチンのスープを4:1の割合で合わせてるとのこと。
もうこれしか無いと安心できる出汁の香りにほっこりしながら、鶏の香りもしっかりと。つみれだけでも十分楽しめるのですが、鶏スープが隠しというには堂々と主張しています。
刺身は、ささ身、ズリ、胸、肝、モモの五種。こちらのお店では提供する名古屋コーチンを日によって雄と雌で使い分けていて、この日は雄。
特に胸肉やモモ肉は歯ごたえがしっかりと。ささ身はすっと舌に馴染みます。肝は全く臭みがなく、ズリの食感はなかなか味わったことのない面白さ。
合わせる醤油は最近流行のエスプーマで。
またぁ。ええかっこしぃやなぁ……と思ったら、この醤油エスプーマ、醤油の香りが凄く強くでて、お刺身には最適かも。べったりと浸けてのではなく、そっと撫でるほどに浸けて口に含むとツンと深い醤油の香りが広がります。これは、有りですよ。
ちょっと一息で提供されたのはブラウンマッシュルーム。ゴルゴンゾーラソースに胡桃を和えて。
お皿に白い粉が見えたので、お塩かなと思ったら、なんと粉末状にしたオリーブオイルとのこと。それにペッパーをチョンチョンと付けて……うぉっ、これはなかなか。お店の方がワインが合うと言うので、普段飲まない私もご相伴にあずかって…………って、バローロって、めっちゃ良いワインじゃないんですか!? 全くワインに詳しくないウチでも、これは素敵だというのが分かるぞ。ふっと鼻に抜ける爽やかな香り。しっかりとした渋みがあるんだけど、エグさが本当になくて。いや、本当にこれ美味しい……けど、ウチの許容量絶対に超えるからおかわりはやめておこう……
メインと言っても良い焼き物はモモ肉のステーキ。炭火で焼きあげて大きめにカットされた名古屋コーチンのモモ肉を豪快に被りつきます。塩や柚子胡椒にも合うのですが、しっかりと焼きの入った皮付きのお肉がもうホンマに美味しい。
さらにお薦めなのが手前の皮付きせせり。せせりを皮付きで提供するところなんて見たこと無いです。
皮ぎしの脂が本当に美味しいので、わざわざこの形で卸してもらっているらしいのですが、これはホンマに美味しい、美味しすぎます。
モモ肉とせせりを両方味わえるこの一皿は凄いですね。
けっこうこの辺りでお腹も膨れてきているんですが、続いて蒸し物は茶碗蒸し。鱈の白子を仕込んだ茶碗蒸しにも、やっぱり名古屋コーチンの鶏スープを使って、柔らかめの上品なスープのような仕上がり。
お腹が本当に温まります。
揚げ物は車海老。素麺をちらしたものと、錦糸玉子と海苔を巻いたかわり揚げ。さらにチェダーチーズの天ぷらもあって、これまた楽しい一品。
ご飯物の前にホッとする一品。筍を食べて、やっぱり日本人だなぁ……なんて。
やっぱり出汁が美味しいんですよね。これ。
ご飯は佐渡のコシヒカリ。土鍋炊きのむっちりとしたすんごく美味しい銀シャリに、浅漬け、名古屋コーチンのスープ。
うーん、贅沢。ごちそうさま……と言おうと思っていたら、なぜか、土鍋がもう一つ
なんとっ!
なんと恐ろしいものを……
出汁と白ワイン、名古屋コーチンの鶏ガラで炊いたご飯に、たっぷりとトリュフを刷ったとんでもない香りのご飯。なんですか、これっ!? (←松木安太郎さん風にどうぞ)
お腹一杯なのに、手が止まりませんよ。
もちろん、お焦げも最高です。
デザートは苺の果肉がしっかりと散りばめたミルクゼリーにあまおうのジェラートをのせて。ミルク寄せに散りばめられている苺は酸味が強め。それがあまおうのジェラートの甘さと綺麗な対比で見事な締めです。甘味に寄りすぎていないのが良いですね。
いやぁ、食べた、食べ過ぎました。
代表者の柄沢さんが自身の名前を付けてまで始めたプレミアム。庶民的な「播鳥」さんとは全く違うコンセプトで、和なのか洋なのか分からなくなってしまいそうなコースです。名古屋コーチンを贅沢の楽しめるので凄く魅力的なんですが、ちょっと一つ一つの分量が多いので、結構大食漢向け……でも、ここは北新地なので、もう少し分量が少なめでも十分かも。
季節に応じて、例えば一人鍋みたいなものが入っても面白いですし、同行者は銀シャリを食べながら、名古屋コーチンの玉子掛けご飯も食べてみたいなんて言ってました。
うん、このお店ならそういったことも受け入れられるかも。
いや~、素敵なお店でした。ごちそうさまでした。
店名 | URABNAN KARASAWA |
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ジャンル | 鶏料理専門店 |
住所 | 大阪市北区曽根崎新地1-7-16 花柳ビル1F |
電話番号 | (06)6344-8080 |
交通手段 | JR東西線・北新地駅より徒歩5分 |
営業時間 | 18:00~25:00 |
定休日 | 土曜日、日祝日 |
サイト | ホームページ |
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