乱読・雑読

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  • 2015.06.14

大崎梢「クローバー・レイン」 仕事を通じて伝えたいこと

元書店員の大崎梢さんの作品は、本好きの人にとっては本屋さんや出版関係の事情が伺えて面白い。「配達あかずきん」から始まる成風堂書店事件メモシリーズで好きになった大崎梢さんの作品で、読んでいないものがあったので図書館で手に取ったのですが、返却日が来たのに読んでなかったので今朝、読み始めたらもうガッツリその世界に捕らわれてしまいました。 どちらかというと小気味よい作品が好きだった大崎梢さんですが、これは […]

森川智喜「スノーホワイト」 おとぎ話とチートな探偵

毎度おなじみジャケ買いの一冊。タイトル通り、白雪姫をモチーフにしたカバーデザインで、ついつい手に取ってしまったのですが、これがまたなかなか面白かった。 「真実を映し出す鏡」をもつ反則の名探偵・襟音ママエは、舞い込む事件の真相は分かるが、推理は大の苦手。ある事件が縁で顔を合わせた探偵・三途川理が、窮地に陥れようと策を練っていることも知らずー。 第14回本格ミステリ大賞を受賞作。モチーフになっている白 […]

柄刀一「御手洗潔対シャーロック・ホームズ」時代を超えるパスティーシュ小説

シャーロック・ホームズは”現代”によみがえり、彼の地で御手洗潔とあいまみえた。御手洗と石岡の目前で方向と巨大な足跡を残していった巨人、ホームズとワトスンのいる二階の窓から覗いていた巨人、そして屋根の上に載せられていた死体……。不可解で巨大な謎が押し寄せるなか、御手洗とホームズの”推理対決”の先に見えた真相とは……。 島田荘司さんが生み出した名探偵・御 […]

二階堂黎人「クロノ・モザイク」

中学生の上条友介は突然、時間を飛び越える現象に見舞われるようになる。五年後に恋人の菱村美沙緒が惨殺されることを知った友介は、現在と未来を行き来しながら、恐怖の運命を変えるべく知力と体力の限りを尽くす。 本格推理小説の書き手である著者がタイムトラベル物に挑んだ作品。 導入部から、中学生の上条が未来に跳んで、いきなり目の前で付き合いのない同級生が殺されるシーンからスタート。ミステリらしい展開を絡めたタ […]

  • 2015.03.25
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乙一「箱庭図書館」小説再生工場から生まれた秀作短編集

乙一さんの作品は、なんとはなしに避けていたのですが、オムニバス短編集で「Calling you」を読んでグッときて、本屋で平積みされていたこちらの作品を手に取りました。 【物語を紡ぐ町】で、ときに切なく、とくに温かく、奇跡のように重なり合う6つのストーリー。ミステリ、ホラー、恋愛、青春……乙一の魅力全てがすべてが詰まった傑作短編集! 集英社が運営されるサイト「RENZABURO」の中の読者参加型企 […]

大崎梢「スノーフレイク」

「配達あかずきん」や『成風堂書店事件メモ』シリーズなどの作品が好きな大崎梢さんの作品。“スノーフレイク”という言葉の響きに惹かれて、一気に読了。 函館に住む高校三年生の真乃。東京の大学に進学が決まった彼女の前に、小学生のときに死んでしまった幼なじみ・速人によく似た青年が現れた。それから真乃の周りでは不思議なことが起きはじめ……!? 函館を舞台にしたサスペンスミステリ。小学6 […]

  • 2015.02.06
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柏木ハルコ「健康で文化的な最低限度の生活」第2集 CWの苦悩と失敗とホンの少しの幸せと

昨年、私の同業者で話題になりました新人ケースワーカーの奮闘を描いた漫画の第2集。宝島社の「この漫画がすごい!2015」のオトコ編第10位になったとのこと(個人的には、オトコ編とオンナ編に分ける必要性を感じないけど……)。 第1集で東京都東区の東部福祉事務所に新人ケースワーカーとして配属された義経えみる他4名。配属初日に担当ケースが自殺し、児童虐待が疑われるケースに遭遇し、就労指導をしようとすると隠 […]

雨隠ギド「甘々と稲妻」いちいち美味そうでこれが困る

中学生の娘と会話するきっかけは様々ですが、比較的スムースに会話できるのは本の話題。以前から、私の本棚から漫画を中心に取っていっては色々と読んでいて、意外と好みも似ていることが分かってきました。まぁ、親子だしね。 スマホの無料アプリ「漫画ボックス」も親子で読んでいます。どの作品も連載を少しずつ読んでいけばいいや……と思っていたのですが、ついにはまってしまう作品に出会ってしまいました。発売されている3 […]

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