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乱読・雑読

三部けい「僕だけがいない街 6」上質のミステリとタイムリープ

また恐ろしい巻末のヒキやな…… 以前に取り上げた漫画をもう一度取り上げます。三部けいさんの「僕だけがいない街」、マンガ大賞2014年2位、2015年4位。間違いなく面白いんだけど、もしかしたら実はこの面白さに気づいている人はもっともっといてええんやないの? と思わせる作品です。

辻村深月「ハケンアニメ!」こんなに面白いなんてズルい!

ズルい。こんなに面白いなんてズルい ついこの間、大崎梢さんの「クローバー・レイン」が、今年読んだ小説の中で一番て書いたのに、前言撤回します。「ハケンアニメ!」ダントツで今年読んだ作品で一番です。本当にズルいです。 伝説の天才アニメ監督王子千晴が、9年ぶりに挑む『運命戦線リデルライト』。プロデューサー有科香屋子が渾身の願いを込めて口説いた作品だ。同じクールには、期待の新人監督・齋藤瞳と人気プロデュー […]

市川拓司「ねえ、委員長」 実らない初恋の物語

ミリオンセラーになって映画化もさらた「いま、会いにゆきます」や、「そのときは彼によろしく」などで有名な市川拓司さんの作品集。図書館の返却棚の一番前に置いてあったので、ついつい手にとって読み始めたらついつい3編とも読んじゃいました。

大崎梢「クローバー・レイン」 仕事を通じて伝えたいこと

元書店員の大崎梢さんの作品は、本好きの人にとっては本屋さんや出版関係の事情が伺えて面白い。「配達あかずきん」から始まる成風堂書店事件メモシリーズで好きになった大崎梢さんの作品で、読んでいないものがあったので図書館で手に取ったのですが、返却日が来たのに読んでなかったので今朝、読み始めたらもうガッツリその世界に捕らわれてしまいました。 どちらかというと小気味よい作品が好きだった大崎梢さんですが、これは […]

森川智喜「スノーホワイト」 おとぎ話とチートな探偵

毎度おなじみジャケ買いの一冊。タイトル通り、白雪姫をモチーフにしたカバーデザインで、ついつい手に取ってしまったのですが、これがまたなかなか面白かった。 「真実を映し出す鏡」をもつ反則の名探偵・襟音ママエは、舞い込む事件の真相は分かるが、推理は大の苦手。ある事件が縁で顔を合わせた探偵・三途川理が、窮地に陥れようと策を練っていることも知らずー。 第14回本格ミステリ大賞を受賞作。モチーフになっている白 […]

柄刀一「御手洗潔対シャーロック・ホームズ」時代を超えるパスティーシュ小説

シャーロック・ホームズは”現代”によみがえり、彼の地で御手洗潔とあいまみえた。御手洗と石岡の目前で方向と巨大な足跡を残していった巨人、ホームズとワトスンのいる二階の窓から覗いていた巨人、そして屋根の上に載せられていた死体……。不可解で巨大な謎が押し寄せるなか、御手洗とホームズの”推理対決”の先に見えた真相とは……。 島田荘司さんが生み出した名探偵・御 […]

二階堂黎人「クロノ・モザイク」

中学生の上条友介は突然、時間を飛び越える現象に見舞われるようになる。五年後に恋人の菱村美沙緒が惨殺されることを知った友介は、現在と未来を行き来しながら、恐怖の運命を変えるべく知力と体力の限りを尽くす。 本格推理小説の書き手である著者がタイムトラベル物に挑んだ作品。 導入部から、中学生の上条が未来に跳んで、いきなり目の前で付き合いのない同級生が殺されるシーンからスタート。ミステリらしい展開を絡めたタ […]

乙一「箱庭図書館」小説再生工場から生まれた秀作短編集

乙一さんの作品は、なんとはなしに避けていたのですが、オムニバス短編集で「Calling you」を読んでグッときて、本屋で平積みされていたこちらの作品を手に取りました。 【物語を紡ぐ町】で、ときに切なく、とくに温かく、奇跡のように重なり合う6つのストーリー。ミステリ、ホラー、恋愛、青春……乙一の魅力全てがすべてが詰まった傑作短編集! 集英社が運営されるサイト「RENZABURO」の中の読者参加型企 […]