- 2019年6月22日
映画「クロノス・ジョウンターの伝説」不器用でまっすぐな思いが胸に突き刺さる
九条にある24席・デジタル上映のミニシアター「シネ・ヌーヴォX」へ。 本日、上映最終日の映画「クロノス・ジョウンターの伝……
仕事を終えて、日本橋のインディペンデントシアター1stへ。
お気に入りの福田恵さんが出演されるということにあわせて、30分×2本の短編演劇2本立て2,000円のお値打ち価格も素敵だったので。
「関西に平日観劇の文化を創ろう」を合い言葉に、毎週火曜日に行われているロングラン企画。
なんと7thシーズンなんですね。
この日は福田青木、演劇ユニット急発進の2組です。
時まさにコロナ禍のまっただなか。妻は気づいた。夫がテレワーク中にゲームをしていることに。そしてネットサーフィンもしていることに。さらに、Amazonでショッピングまでしていることに。
妻は切り出した。
「話があるの」
ワンシチュエーションのコメディ
一枚の紙とペンが乗ったテーブルを挟んだ夫(青木道弘)と妻(福田恵)
沈黙と戸惑いが見える夫に対して、フェイスシールド越しに一気呵成に攻める妻。コロナ禍で崩れた夫婦のバランス、コロナ禍における社会問題を描…いてはいません。
福田恵さんの多彩なコメディエンヌぶりを、青木さんが全て受け止めるなんともコメディなのかコントなのか、あっという間の30分間でした。
フェイスシールドやビニールシート、ソーシャルディスタンス、イソジンなど、この半年間のアイテムやパワーワードを存分に盛り込んで、「今だから」の楽しいお芝居でした。
パーソナリティ:DJヤマ
ゲスト:??
番組紹介:ラジオTenkaiがお届けする不定期更新の30分番組。毎回登場するゲストが抱えるお悩みにパーソナリティのDJヤマが一緒に考えたり考えなかったりします
個人的にはこっちはバシッと私の好みにはまった。
ラジオのパーソナリティであるDJヤマ(佐藤ハルキ)は、番組が始まる直前にその日のゲスト中浦が事故で来られないことを知らされる。
プロデューサーは卒業したばかりのアシスタントのキエや、その前のアシスタント・たか子を呼ぼうと提案するが、DJヤマはそれを拒み一人で番組を開始するが…
番組に途中から参加してくるたか子(井上多真美)が怖い、怖い。ラジオ番組ということになっているので、リスナーに聞こえている部分と曲を流している感の二人のやりとりは男女の緊張感が漂い、一気に爆発する展開は大好きです。
そして…私は気づいてしまった。この作品、古畑任三郎の1stシーズン第11話、超名作の「さよならDJ」を下敷き(オマージュ?)にした作品じゃないですかっ!
番組に登場できない「中浦」、番組に入ってくる「たか子」を合わせて「中浦たか子」は「さよならDJ」で犯人を演じた桃井かおりさんの役名、前アシスタントがキエで古畑で被害者になるのが「キエ子」、さらにはお手紙を送ってきたリスナーの名前は「赤い洗面器」(古畑で度々語られるエピソードに赤い洗面器を頭にのせた男の話があって、この桃井かおりさんの回でも語られている)、DJヤマが好きなベンチャーズは古畑では今泉を何度も走らせたときに使っていた。
いやーこういうの気づくと楽しい。
30分のラジオ番組の中での出来事というお芝居で面白かったんですが、あえてちょっとと思ったのはベンチャーズが流れている間の、舞台外で起こっている事件がちょっと長すぎたかなぁ。
とはいえ、解決策は思いつかないけど。その後のラストシーンのリスナーへの語りかけは良いなぁと思ったけど。
30分の超短編ですが、どちらもテイストが違ってお得感があるお芝居でした。
また、面白そうな回に行ってみたいなぁ。
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