- 2016年3月19日
阪急百貨店梅田本店「あじわい筆記具 阪急 文具の博覧会2016」春は文具マニアの季節
春と秋に定期的に文房具をテーマに催し物を開催している阪急百貨店梅田本店。阪急文具の博覧会2016春「あじわい筆記具」とい……
さて、そろそろいるんとちゃう?
10月になると、各社から1月始まりの手帳が始まります。仕事なら4月始まりの方が使いやすいとはいえ、やっぱり新しい年の始まりに気持ちも新たに手帳に書き込むっていうのはなんとなく気持ちの良いものです。
各社特徴のある手帳を毎年販売しているんですが、なかなか自分の手に合った手帳をみつけるのは難しいもの。そんなあなたにお薦めしたいイベントが、今年も開催された日本手帖の会主催の「第6回・手帳100冊!書き比べ総選挙!」です。
今年は東京、神戸、横浜で開催。今年は日本手帖の会が選定した100冊を展示しています。
神戸会場はジュンク堂書店三宮店3階にあるナガサワ文具センター本店。どの手帖も手に取って試し書きできるということもあって、私のように文具オタは自身が普段から使っているペンなどを持参して、書店にふらりと訪れた親子連れはワイワイと色々と色々な手帳を手に取って盛り上がっていました。
100冊全部を取り上げたいのですが、個人的に気になった手帳をいくつかご紹介。(★は私が投票したもの)
最初にご紹介するのはGreeting Life inc.さんのMOMENT PLANNER。
年・月・週が同時に見られるカレンダーという仕組み。多くの手帳は、月間のカレンダーは記入スペースが少ない、週間カレンダーは先の予定を見渡せないという欠点を補い、普通の手帳やスマホではできないスケジュール管理が可能です。
折りたたんだり開いたりするので、隠れているところにToDoやメモがあったりするので、記入スペースが多いのも良い所ですが、こういうギミックだと一ページ一ページの紙が折れやすいのは難点。
Greeting Life/グリーティングライフ 2017-09-06
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MOMENT PLANNERと同じように「月間と週間の予定を同時に見たい」という思いを違う形で実現するのがユメキロック セパレートダイアリー。
こちらは手帳を横に2分割し、上段が月間カレンダー、下段が週間バーチカル表示とそれぞれページをめくれるようにしています。上下は独立しているので、例えば2月の月間カレンダーを表示しながら、1月の第2週の予定を組むということもできます。上下で違うページを開いていることになるので、ノートとしてはかなり不安定な形になるのが難点。写真の左上に、試し書きで「デスク上で使う前提だね。立ったまま開くと使いにくいし持ちにくい」と書いてありますが、まさにその通りだと思います。
伊藤手帳株式会社
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造りがとても美しい手帳。「kleid」とはドイツ語で「服」、「ドレス」の意味で、この手帳も紙の手帳を造るというよりは、服飾品のように造られているように感じます。
表紙の紙質や栃木レザーを使用した丸留めも素敵ですし、ウォーターマーク(透かし)の入った高級筆記用紙のOKフールス紙を使用しているのも素晴らしいです。
中身は月間カレンダーページと、左ウィークリーの一般的なデザインですが、緻密な2mm方眼が全面に入っており、どんな使用用途にも合いそうです。仕立ての良さが気に入れば買いですね。
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KUTSUWAの虹色やること手帳は、とにかくそのレインボーカラーが魅力です。
月間ページもToDoを中心に構成した2週間の見開きページもきつすぎないレインボーカラーで彩られています。
スケジュール管理というよりは「すること(ToDo)」管理の手帳なので、利用する方を選ぶとは思いますが、ページを開いたときに気持ちが上がるというのは結構大事なことだと思います。
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「ジブンのすべてが、この中に。」
LIFE、DIARY、IDEAの3分冊。24時間のバーチカル表示、その日の天気、体調、朝昼晩の記入欄など考え抜かれたレイアウトなど、今や「ほぼ日」か「ジブン手帳」かと言われるくらいの人気の手帳です。
ポップな色使いとフォントが嫌だという人向けにbiz版を出したり、サイズがでかいと言われたらmini版を出したりと年々改良されてますます使い勝手の良いものになっているのも好印象です。
私もこの3年間ジブン手帳を使ってきたのですが、ちょっと「IDEA」ノートのシンプルさがどうしても合わないので、メモ用に別のノートを組み合わせようとおもったりするのですが、変形A5版のサイズなので代替案がほとんど無いのが難点です。
あとスタンダードカバーの安っぽさが苦手で、私は別途カバーを購入していましたが、それを気にしなければ透けるカバーを逆手にとって色々とカスタマイズ出来るのも良いところかもしれません。
個人的には来年はジブン手帳から変えてみるつもりなんですが、また使いたくなるような気もしています。
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手帳マニア、文具オタで今年一番話題になったかも知れない手帳がこちら。一冊一冊、カスタムメイドの手帳が作れるサービスです。
サイトに豊富に用意されたサンプルレイアウトを組み合わせてもOKですし、PDFで入稿すれば完全にオリジナルのページも作ることができます。サンプルレイアウトでも、例えばカレンダーの中にあらかじめ結婚記念日や家族の誕生日といった特別な日を印刷することだってできちゃいます。
ものすごく魅力的なサービスなんですが、会場に置かれたサンプルに試し書きされたものを見ていると、「裏抜けがすごい」という評価が目立ちます。
また、非常に言いにくいのですが、カレンダーやワークシートなど用意されているサンプルレイアウトが野暮ったく、会場に置かれた他の手帳と比べると正直なところ食指が動きませんでした。
サイズがA5のみ、ページ数も200ページのみと、「惜しいっ!」という感じのサービスです。手帳用紙を選べたり、表紙が変えられたり、サイズやページ数も決められたりできるようになるとこれから化けるかもしれません。これからに期待です。
逆算手帳は、「『こうありたい』を実現するために、ビジョンから逆算して計画を立てることに特化した手帳」とのこと。私は「意識高い系手帳」と呼ぶことにします。
フランクリンプランナーだとか、そういった系統に近い感じですが、物事のゴールを決めて、逆算して「この時期にこれをやろう」とスケジュールを立てていく手帳です。
ページは、
の12種類で構成されています。ジブン手帳とはまた違った意味で「ここにこれを書く」をきちっと決められたノートなので、使う人を選ぶ感じです。
それぞれのページの記入アドバイスなどかなり適切で使いやすいとは思いますが、今の私には合わない手帳ですね。目標を決めてガシガシと自己実現したい人はハマるかもしれないですね。
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今回の手帳総選挙で、個人的に一番「イイっ!」と思ったのはUNITED BEESのセンターレフトウィークリーです。
名前も表紙などのデザインもシンプルすぎてなんだかなぁと思っていたのですが中身は別格。
一週間を2ページで構成。日付を中央左に配置して、一週間を上から下に並べています。
左側ページはメモと、赤いラインで仕切りを持たせたルーティントラッカーです。サンプルのように習慣付けたいものを棒グラフ的に記録することなどができます。
右側は時間軸を横に置いています。1時間2マス×5行と適切なサイズで、正午に引かれた赤いラインがデザインでも良いアクセントになっています。
シンプルかつ機能的、デザイン性にも優れていて本当に見惚れてしまいます。メモページは少なめですが、これはメモよりもスケジュール、タスクを管理する手帳としては凄く魅力的です。
今年もたっぷり楽しませていただきました。神戸の開催は本日10月8日(日)のみ。これだけの手帳を試し書きできるスペースは他にはないはずです。来年の手帳、ちょっと早めですが見つけに行っていませんか?
イベント名 | 第6回 手帳100冊!書き比べ総選挙!! |
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開催期間 | [東京]2017年9月30日(土)、10月1日(日) [神戸]2017年10月7日(土)、8日(日) [横浜]2017年10月28日(土)、29日(日) |
開催場所 | [東京]東急ハンズ銀座店7F [神戸]ナガサワ文具センター本店 [横浜]横浜YWCA |
サイト | 日本手帖の会 サイト / Facebook / Twitter |
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