- 2018年7月27日
ひと味違う長田焼きが心斎橋にやってきた@心斎橋「南船場鉄板食堂 はなたれ」
飲食店の80%は開店して3年以内に閉店の憂き目に遭ってしまうといいます。そんな中、自分がいいなと思った店が何年も続いて、……
なんばのふぐ料理店「治兵衛」さんの新しいお店へのお誘いを受けて裏なんばへ。
裏なんばという名称も定着したような感じがしますが、そこでフグという選択肢はあんまり無かったなぁと思って教えて頂いた場所に行くと、APAホテルの1階にオープンしたお店でした。
ビジネスホテルの1階とは思えないような高い天井で、以外と落ち着いた店内。
この日は本格的な「極コース」を頂いてきました。
きちんとしたフグ懐石ということで、八寸から。フグ酢味噌和え、サバ寿司、サワラの幽庵煮、よもぎ麩田楽。
後にてっちりが控えていますから、八寸も豪華になりすぎず、それでいてキモを押さえた適切な分量です。甘味、酸味、旨みともすっと感じさせ、この後の料理に期待させる素敵な料理です。
ふぐの懐石というとてっさはやっぱり嬉しいですよね。湯引きも添えられたてっさはその厚みがイイ感じ。厚いとフグの弾力が勝ってしまうので、個人的にはこのくらいの厚みに芽ネギ、紅葉おろしを添えて頂くのが大好きです。
煮物は季節の煮物椀か彩り玉子豆腐から選べる形になっています。
そんなん選べる訳ないやん、ということで同行者とそれぞれ頼んでシェアすることに。
季節の煮物椀、この日は海老と若竹の真丈。若布とタケノコを包むしっかりとした弾力のある真丈に香り豊かな出汁、木の芽の香りがまた良いですね。
彩り玉子豆腐も美しいですね。扇形に、筍や桜でんぶなどをあしらって、お出汁にはジュンサイが浮かんでいます。
あぁ、出汁がかなり違います。もちろん、ベースになる出汁は同じなんですが、真丈とは違う玉子豆腐に合った繊細な味付けになっています。これは美味しい。
揚げ物も2種類からチョイスできますので、これもシェア。
やっぱりフグというと、てっさやてっちり、ひれ酒も良いですが、唐揚げは欠かせません。
ほっこりとした身の味わいに、ほどよい衣の味付けであっという間に食べてしまいます。
もう一種類の揚げ物はふぐのあられ揚げ。こちらは衣にあられをたっぷりと付けて、唐揚げとはまた違う食感のカリッとしたあられ衣を楽しむ一品。
お酒に合いますし、これも美味しいのですが個人的にはやっぱり唐揚げかなぁ
メインのてっちりは紙なべで、それぞれ個々人に提供されます。固形燃料で火を入れる旅館のようなスタイルで、おひとり様でも存分にてっちりを味わうことができます。
紙なべとはいっても、さすがは専門店。とらふぐの身は予想していた以上の分量で、火の通りを自分で調整しながら頂けるのでこれはこれで良いですね。
身もペラペラな感じは一切無く、プリッとしたフグ特有の弾力と味わいを楽しめます。
固形燃料が消える頃にはフグからでた出汁がちょうど良い感じになっているので、レンゲでついつい出汁を味わってしまいます。
一人鍋でも貧相な感じはしないのですが、フグの旨みがしっかり出た出汁を使って雑炊などで〆ということができないのがちょっとだけ残念。
〆の甘味は白玉アイスぜんざい。
難波本店よりも入りやすい雰囲気で、日本酒、焼酎、ワイン、ウイスキーなど好みのお酒を飲みながらふぐを気軽に楽しめるのは良いなぁと思います。
ソフトドリンクの中にはひやしあめなんかもあって面白かったですね。
お店の方に聞くと、難波本店の伝統と味は継承しつつ、本格的な味をもう少し幅広い方に味わって欲しいとの思いで作られたお店とのこと。一品料理や、ビジネスホテル内という立地にあった朝食ビュッフェ(¥1,300/宿泊者¥1,100)も提供しているとのこと。ランチに提供しているふぐ出汁茶漬けも美味しそうやなぁ……
素敵な時間を過ごさせて頂きました。ごちそうさまです。
店名 | 治兵衛 なんば駅東店 |
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ジャンル | ふぐ、会席料理 |
住所 | 大阪市中央区難波千日前4-29 アパホテルなんば駅東1F |
電話番号 | 06-6630-7029 |
交通手段 | 市営地下鉄各線・なんば駅より徒歩4分 南海電鉄・なんば駅駅より徒歩4分 市営地下鉄各線・日本橋駅より徒歩5分 |
営業時間 | 7:00~10:00 11:45~14:00(LO.13:00) 17:00~23:00(LO.22:00) |
定休日 | なし |
サイト | ホームページ/Facebook |
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