- 2016年9月17日
P.T企画「奇巌城の白昼夢」メタな極上体験型ミステリ
memo以前、「ネタバレしないように」とレビューを書いたのですが、主催者側と「ネタバレ」の認識に差異があったので、公演期……
お前、僕街(僕だけがいない街)だけで何回ブログ書くねん! と思われそうですが、ラストまで読んで個人的にはタイムリープ物の漫画では、自分の読書歴史上最高の作品になったので、やっぱり勢いに任せてもう一回!
ようやく最終刊の8巻を読み終えました……honto、注文してから送ってくるまで何日かかってんねん、だからAmazonに負けるねん、ブツブツブツブツ
アニメ版の最終回を先に見てからの原作最終巻で、しかもアニメ版とほぼエピローグの流れは同じだったにもかかわらず、なんでもう一回ブログに書こうと思うくらい興奮しているかと言いますと、
タイムリープもののベタな言葉がちゃんとあった
からなんです。
タイムリープものはほとんどの作品に共通する思想があって、それは登場人物の台詞や地の文で”言葉”として記されます。
歴史を変えてしまう物語だからこそ、登場人物が歩んだ「時間」に対しての思い、そこから浮かぶ”言葉”は絶対に外して欲しくない重要な要素です。
その”言葉”が私は本当に大好きで、ロバート・A・ハインラインの「夏への扉」なら最後の1行、北村薫さんの「スキップ」も最後の2行、ケン・グリムウッドの「リプレイ」もエピローグの前の最後の1行……この1行、2行を読んだだけで、私、泣いてしまいます。
「僕だけがいない街」の最後3コマ、ページにして5ページ、この言葉を読んだ瞬間にぶわっと感情が高ぶって、危なく泣いてしまうところでした。そう、これやよ、これ。漫画のタイムリープもので、この感覚を味わえるとは思わなかった。
もうこれだけで、「面白かった」「良い作品だった」から、「愛してる」作品になっちゃいました。
もう、タイムリープものが好きなら、僕街の未読は許さん!
真犯人との対決の流れや、吊り橋越しの花火のシーンの印象深さ、悟がリバイバルを真犯人に伝えて今までの伏線をサクッと見せるやり方など、巧いなぁと思ったのですが、
個人的なツボは、エピローグで悟が母親に送るメールのタイトルが「Re:Re:」(アニメ版のオープニング曲のタイトル)になっていることでした。
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