- 2014年11月9日
小路幸也・宮下奈都「つむじダブル」兄妹の思いの詰まった合作小説
今回は「ジャケ買い」ならぬ「タイトル買い」の一冊です。小路幸也さんは「東京バンドワゴン」シリーズで有名。ウチの三弟や母が……
【’14.2.14 修正】(有)ライトスタッフの方からコメントで誤りを指摘頂きましたのでエントリを修正しました。
仕事帰りにTwitter経由で信じられない情報が入ってきました。
「アルスラーン戦記、完結するってばよ」
……いやいや、信じませんって。田中芳樹さんが前巻を出してからたった5年で新刊を書くはずがないでしょ。
しかも、物語を完結させる訳がないでしょ。
まったくをもって信じていなかったのですが、元情報をたどってみると、秘書の方からの脱稿情報でした。
……そうか、本当に完結するのか。
「アルスラーン戦記」は、「銀河英雄伝説」の著者で有名な田中芳樹さんが書くヒロイックファンタジーです。
中世ペルシアに似たパルス王国を舞台に、異教徒の侵略者、封印された蛇王、若き王に仕える十六翼将……と、魅力的な世界感、キャラクター、そしてなにより田中芳樹さんらしい皮肉の効いた台詞回しと国家、政治などに対する姿勢が奥深く心地の良い物語です。
第1巻「王都炎上」が発刊されたのは昭和61年。
私は中学3年生で、その頃は栗本薫さんの「グイン・サーガ」からファンタジー系の小説にドハマりで、同時に読んでいた「銀河英雄伝説」の面白さで田中芳樹さんに注目し、「グイン・サーガ」と同じ天野喜孝さんの表紙イラストを書いていたのをみて、アルスラーン戦記を手に取ったのでした。
……あれから25年。
まさか四半世紀も完結まで待つことになるとは思いませんでした。
「タイタニア」だとか「マヴァール年代記」だとか、シリーズを立ち上げては途中で書かなくなってしまうという田中芳樹さんにありがちな悲しさを味わいながらも、売るに売れずに本棚に残していた「アルスラーン戦記」が…………そうか、本当に完結するのか。
角川文庫から光文社のカッパノベルズに変わって、判型が変わる迷惑まで被っていただけに、感無量です。
……………………でも、話の細部、忘れてるよ!!!!
とりあえず、時間を見つけて既刊の13巻まで読み返すことにします。
【’14.2.14追記】
冒頭にも追記しましたが、「完結」というのは誤りで、「5月に新刊が出版される」というのが正しいとのことです。
元情報をたどって書いたのですが、「最終章を脱稿」を、「物語の最終章を脱稿」→「完結」と私自身が思い込んだという誤りで、一部修正させて頂きました。
関係者の皆様、ご迷惑をおかけしました。
でも、でも……新巻は嬉しいんだけど……やっぱり、完結して欲しい。
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