昨年11月にリニューアルオープンした阪急百貨店うめだ本店。
9階から11階の吹き抜けになった祝祭広場や、地下の総菜、スイーツなどの充実で、話題の絶えない状態が続いています。
そんな阪急百貨店、レストラン、カフェゾーンもかなり充実しており、使いやすそうなお店が一杯。実はウチはリニューアル後、今日初めて訪れたのですが、「凄いな」というのが正直な実感でした。
そんなレストランフロアで営業されている「幸福粥店(ハッピーコンジー)」さんからレセプションのお誘いがあり、中華粥が好きなウチはノコノコと参加させていただきました。
と、いうことでレビューさせていただきます。
幸福粥店(ハッピーコンジー)さんは、旅好きのオーナーが中国で出会ったお粥に感動して、2002年に中央区備後町に1号店をオープン。
今回、阪急百貨店で4店舗目ということになります。4店舗とも特徴あるお店になっていて、百貨店に出店されるということもあってメニュー構成もかなり工夫されているとのこと。
料理を監修されている高橋泰松さんはMBS「ちちんぷいぷい」でも、シェフとして活躍されています。
高橋さんによると、「幸福粥店」の料理は中華料理だけど、ストレートに中国の中華料理ではなくて、ここにしかない工夫を加えた日本の中華料理として提供して行きたいとのこと。
メインの中華粥は、常時12種類ほど(内1種類は日替わり)を提供しています。1か月半から2か月程度でメニューを入れ替え、年間100種類くらいを提供したいと話しておられました。
そして、そのメニューの中には和の食材を使った”煮穴子の中華粥”なんてものもあるそうですよ。
この日のメニューはランチメニューの「得々ハッピー粥セット」(通常¥1,650~)と、いくつかの一品メニューを楽しませて頂きました。
- 海老とクリームチーズのチャイニーズ風サラダ
- 鶏胸肉の棒々鶏
- 青椒肉絲
- 揚げ豆腐と湯葉のチリソース
- 四川風担々麺
- クラゲの冷菜
- 黒酢酢豚
- 小籠包
- 海鮮粥
- たっぷりピータンと白髪葱の粥
- 杏仁豆腐
もちろん、どれも美味しくいただいたのですが、特に良いなと思ったものをご紹介。
◆揚げ豆腐と湯葉のチリソース
「海老チリならどこでも食べられるかもしれないけれど、これはここでしか食べられないですよ」と高橋さんがお薦めの一品。
200度の油で揚げた揚げ豆腐。外のカリッとした食感とは裏腹に、中は蕩けるほどのおぼろ豆腐のような柔らかさ。
スナックのように揚げた湯葉と一緒にチリソースに絡めるんですが、辛味よりも痺れる刺激いわゆる「麻」の効いた味です。
海老チリもいいですが、これは確かに食べて見る価値ありですよ。
黒酢酢豚
見た目にもインパクトのある濃厚な酢豚。
豚肩ロースは揚げるのではなく、醤油ベースのタレで1時間くらい煮込んで仕上げているそうです。
薩摩芋と豚肉に濃厚なソースを絡めていますが、このソースも一般的な酢豚のようにとろみを片栗粉などで出すのではありません。黒酢と中国醤油をじっくりと煮詰めて飴のようなとろみを出しています。
この酢豚の前に小籠包を食べて、黒酢の酸味を楽しんだのですが、こちらの酢豚は酸味がキツくなく、とにかくしっかりとした旨味が前面に出て来ていました。
海鮮粥
海鮮粥は干し貝柱でとった海鮮スープを使用しています。
具材は5種類。カサゴ、海老、ヤリイカ、ホタテ、ツブ貝。
海鮮スープとトロトロに煮込まれたお粥がたまらないですね。
中華粥と聞いて思い出す味に一番近いのですが、スープが濃いめで、非常に味わい深いものでした。
付け合わせにザーサイと広島菜の柴漬けが提供されたのですが、この広島菜がまた美味しくて。粥に良く合っていました。
たっぷりピータンと白髪葱の粥
中華粥をもう一品。
こちらは荒く刻んだピータンと辣油をまぶした白髪葱をたっぷりとトッピングした中華粥。スープは鶏ダシになっています。
ピータンは当初もっと細かくしていたのですが、食感を楽しんでもらおうと荒くたっぷりととマイナーチェンジしたとのこと。白髪葱は一般的にはそのままかけますが、それではつまらないと辣油の刺激を加えてみたとのことでした。
ちょっと辣油の印象が強くて鶏スープが後ろに隠れてしまっていますが、ウチはこの味も悪くないと思いました。
ピータンはあまり得意ではないのですが、こちらのピータンはあまりクセが強くないので、ピータン豆腐を食べてみたくなりました。
ビアカクテル
料理ではありませんが、ドリンクも充実しています。個人的には中国茶が素敵だと思いますが、忘れてはいけないのがオリジナルのビアカクテル。
ビールに米国のトラーニシロップを使用した美しい色カクテルです。
こちらではライム、カシス、ピーチ、マンゴー、ブルーラズベリーと、ちょっと変わったところではメープル風味のものを用意されています。
特にウチがいいなと思ったのは、見た目は一番地味なのですがメープル風味のビアカクテル。ビールの泡からメープルの香りがしっかりとして、ビール自体も甘味がしっかりと残っています。面白くて、美味しいカクテルでした。
今回は料理を数人でシェアして食べたのですが、結構お腹いっぱいになりました。
中華粥ですので、御飯+スープといった感じで見た目以上にボリュームがあるんですよね。
全体的に特徴のある料理で、中華粥が好きな人にはもちろん、あまり興味がないけどという方にもお薦めできるんじゃないでしょうか。
ただ、百貨店の中ということもあるのでしょうが全体的に価格は高めかなぁと思います。お粥は単品でも800円から、一品料理も600円前後から、セットになると1,350円からになってしまうのでやっぱりお出かけでちょっと良いものを食べようかなぁという時になってしまいますね。
とは言え、バラエティに富んだ中華粥と一品料理が揃っていますので、家族でちょっとお出かけにということであれば充分選択肢にあげることのできるお店だと思います。
美味しかったですよ~、ごちそうさまでした。
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