観劇記録:劇団P.T企画『秘密のレシピ』

観劇記録:劇団P.T企画『秘密のレシピ』

劇団P・T企画の『秘密のレシピ』、5月25日(金)19:00の回で観劇してきました。
こちらの劇団、いわゆる参加型ミステリーを演じる劇団です。
昨年、夏に行ってからちょっと中毒になっています。ウチが好きなキャラメルボックスさんとは全く違う意味で。

ホームズやエラリー・クイーン、火村英生など、有名な名探偵を演じる舞台。今回は、ミス・マープルです。

毎回、劇場ではなく、レストランやカフェ、会議室と不思議な空間で行われる芝居。
この日は、東大阪にある欧風レストランChezNoixで行われました。

こちらのレストラン。
入り口には欧風の鉄柵に、ツタが絡まったゲート。クラシックカーにうち捨てられたかのような植木鉢。

外観だけ見ていると、とても東大阪とは思えません。確かに名探偵がやってきそうな雰囲気。

誘導に従って地下に潜る階段を降りると、なんだか雰囲気のある扉が。
扉を開けると、そこから私を含めた観客は作家のレイモンド・ウェストが主催する推理サロン『火曜クラブ』のメンバーとして、ある事件の犯人を推理するという立場です。

受付で配られる料理のメニューにはこんな言葉が。

Menu

名探偵の皆様

今回の火曜倶楽部は、お食事をしながら推理をしていただきます。
しかしどうぞ慎重にお召し上がり下さい。なぜって?
だって、まもなく皆さんの目の前に運ばれる料理を食べ、被害者は死亡したんですから。

 レイモンド・ウェスト

ワンドリンクをオーダーして、公演パンフレットなどを眺めていると、今回の事件に関係する料理が。

  • オードブル:ほうれん草とキノコのキッシュ
  • サラダ:3種のピクルス
  • メイン:ハムステーキ
  • パン
  • デザート:クレーム・ブリュレ

ディナーメニューというにはちょっと寂しい感じですが、お味は上々。特にパンはここ2,3ヶ月で食べたパンの中でも一番美味しかったです。
大ぶりで外側はパリパリ、中はしっとりとしていて、多めに塗ったバターが風味が良くて。うーん、このパンだけで、こちらのお店に普通に食べに来てみたいなぁ。

さて、料理を食べていると、突然、派手な格好をした女性が来客者として現れます。女優・ジェイン・ヘリアの登場で、主催者レイモンド・ウェストが火曜倶楽部の開催を告げてスタートです。
しばらくして遅れていたレイモンド・ウェストの叔母・ジェーン・マープルこと「ミス・マープル」が登場。観客である我々と同じテーブルに座って、レイモンドからの事件の詳細を聞き取ります。

レイモンドの知人・カール・ジョーンズの妻が殺された。
ある日のディナー、被害者も含んだ5人がそれぞれ1品ずつ料理を作り、それぞれが自身で料理を取って食べたはずなのに、被害者だけが死んでしまった。
誰が犯人で、どうやって被害者にだけ毒を仕込むことが出来たのか?

安楽椅子版の観客参加型ミステリなので、役者が容疑者の1人として証言する問題編。名探偵(ミス・マープル)が犯人を突き止める回答編に分かれています。

……実は、参加4回目にして、私、問題編の途中で犯人が分かってしまいました。しかもトリックも完璧に。
名探偵と同じ推理をして回答を書き上げると、ご褒美がもらえます。この日は探偵がミス・マープルということもあってマーブルクッキー(笑)
よっしゃあと思って、問題編が終わった途端に、ササッと推理を書き上げて、いざ回答編。犯人を当てた正解者は20名中10名、そのうち推理が優れた4名が今回の賞品贈呈。 ふふふ……とほくそ笑んでいたら……呼ばれませんでした。

あれ?

どうやら、毒を仕込んだ料理とそこから導き出せる犯人は全く問題なかったのですが、「他の料理では、なぜ駄目なのか」の記載が足りなかった模様。あぁーーーー、省略しすぎた!!!

うーーーーーーーーー、1回くらいきちんと推理して賞品もらいたいなぁ。
ちなみに次回は7月末。場所は天神橋1丁目のアートギャラリーフジハラビルで「捜査版」のエルキュール・ポアロ。
夏休みやし娘を連れて推理に行こうかしらん。

私がこの記事を書いたよ!

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があ

大阪生まれ・育ち・勤めの雑食系公務員。 福祉職だと勘違いしている人が大多数ですが下っ端事務職。濃い顔付きから沖縄人やらトルコ人やら間違える人大多数。違う、違うんだよ~

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