- 2015年4月1日
北新地「北新地 湯木 本店」春の訪れを味わってきました
昨年末以来、本当にお世話になっている「北新地 湯木」さん。先日、FOOD SONIC 2015で店主の湯木さんにお会いし……
「笑っている父親」を増やすことで、育児を楽しむ文化を広めるNPO法人「ファザーリング・ジャパン関西(FJK)」のメンバーにお誘いを受けて、一泊二日でマダミス(マーダーミステリー)を楽しむ会という結構ぶっ飛んだ企画に参加させていただきました。
既にウチの子どもは2人とも成人しているのですが、「公務員+ゲーム好き」という繋がりでお誘い頂けたのは嬉しい限り。 ボドゲ、アナログゲームはお父さんが子どもたちとコミュニケーションを取るのにとても良いのは、私も子どもや甥っ子・姪っ子と遊んで時間しているところです。
そんなゲーム好きのお父さんたちが興味を持っていたのが、「マダミス」ことマーダーミステリー。実は、以前今回のメンバーと大阪・日本橋にある人狼ゲームやマダミスも楽しめるボドゲホテル「MIMARU」でマダミスも楽しんだのですが、その時に「今度はがっつりマダミスをやりたい」ということから今回の企画になりました。
合宿の場所は兵庫県西宮市の「甲山自然の家」……うん、ガチで学生さんの合宿所やないですか。
こちらに一泊して、私は今回はマダミスをなんと6本完走。仕事を早めに終えている参加者は私が到着するまでにもう一本やっているという。
「マダミスだけを何本もできるわけない」と思っていたので、私もマダミス1本と、カードゲームを2本持っていったのですが、カードゲームは出番がなかったですね。
ゲームの合間にはそれぞれのお子さんとカードゲームをしたり、ゲームの参加人数を超えた時やマダミス疲れの人はそれぞれが持ち寄ったボドゲで楽しんでいました。
では、今回私がプレイしたマダミスをもちろんネタバレなしに感想を含めてご紹介。
”雨の幽霊屋敷”に集まった6人を襲う恐怖とミステリー アメリカの片田舎のとある廃墟。そこは“雨の幽霊屋敷”と呼ばれていた。10年以上も前に閉鎖され、打ち捨てられたままになっているその屋敷は、「雨の日に訪れると幽霊と遭遇する」という噂があった。とある雨の日、そこに6人の男女が集ったことから事件は始まる。一夜の雨宿りのつもりが、彼らは翌朝、閉ざされた中庭で女の死体を発見する……。
2022年にMYSTERY&ADVENTURE BOXシリーズで好評を博した『焚家』と世界観を同じくする独立した姉妹作品で、幽霊屋敷を探索しつつ謎を解くスリルと恐怖がよりパワーアップしております。
雨の日の一幕をどうぞお楽しみください!
Level:★★☆ 引用元:Group SNE | 製品情報 | 澪家
仕事を終えて、夜8時前からスタートしたこちらの作品。プレイ時間は2時間40分かかりました。
誰がどのキャラクターを担当するのかはじゃんけんで選択順を決めるのですが、私は普段あまり選ばないような女性キャラクターをチョイス。 夏風邪を引いたあとで喉が痛かったのであまり喋らなくてもよいようなミステリアスな雰囲気を出そうかなと思ってたんですが、ハンドアウトを読んだら思っていたのと違ってなかなかうまく行かなかったですね。あと、喋らないでマダミスは無理だったので、この後は基本しっかりと会話に参加して楽しんでました。
探索範囲の変化やさりげないヒントの出し方の巧みさで、プレイヤーの混乱が進んでなかなかに難しい作品でしたね。
「なんでこんなことが書いてあるんだ」というテキストに、「ヒントにムダなモノはない」と思えるかどうか、プレイしているとなかなかそこにたどり着くんが難しいんですけどね。
日帰りの方は、ここで帰宅。
ゲームで味わう極上ミステリー 19世紀末ロンドン。薄暗い煙に覆われたこの街の路地裏で、胸を銃弾に撃たれ、顔の焼けただれた女性の遺体が見つかった。遺体の特徴は人気急上昇中の舞台女優・アリスと一致。しかし警察の捜査は難航。みかねた劇場オーナーが事件の解決を依頼したのは腕利きの探偵団――そう、きみたちだった!
ひそかに人気上昇中の協力ミステリーゲーム「卓上探偵団」シリーズ待望の第5弾はシャーロック・ホームズの舞台となったあの時代、あの街を駆けまわります。プレイヤーは全員で1つのチーム(探偵団)となり、謎多き事件の真相を探ります。プレイヤーの中に犯人はおらず、プレイヤー同士で争う要素はありません!
まるで映画のように2時間で楽しめる、お手軽ミステリー。名探偵の気分をゲームでお手軽にお楽しみください!
2ゲーム目は私が持っていった「顔のないアリス」、マダミスの最大手Group SNEの作品ですが、マダミスではなく「協力ミステリーゲーム」というと分類されています。
一般的なマダミスでは殺人などの何らかの事件が起こり、多くの場合は犯人やそれに類する登場人物をプレイヤーが担当することになるのですが、この作品ではプレーヤーは捜査を依頼された探偵という位置づけで事件には一切手を出していません。
おかげでそれぞれのプレイヤーが見つけた情報はすぐに開示されて、事件の解決に向けた議論が始まります。
これはなかなか気持ちよい経験です。
最終的に事件はほぼ間違いなく解決でき、「名探偵」の称号を4人で得ることができました。
マダミスの皮は被っていますが、プレイ感的にはこれは別ゲームかもしれないですね。ハンドアウトや個人目標がないので、「協力型」のプレイでとにかくメインストーリーを楽しみたい人にはおすすめかと。プレイ時間は2時間10分ほどでした。
ここで一旦皆で就寝。翌朝は10時頃に帰る人がいるので朝6時に起きてプレイしようということに。
太平洋上に浮かぶ孤島、花咲島。 この島にある研究所の所長である教授は、ある発見について発表するべく人を集めた。 しかし時間になっても、教授は部屋から出てこない。 なぜなら、教授は自室の床で、血の海に沈んでいたからだ! 研究所に居合わせたのは、7人。その中に、殺人者がいるのだろうか……? 折しも、外はひどい嵐──研究所の中には、不穏な気配が漂う。 警察も救助も来られない離島で、いま、命がけの犯人捜しが始まる。
Level:★★☆ 引用元:Group SNE | 製品情報 | 誰がために伝書鳩は飛ぶ
絶海の孤島にある研究室に閉じ込められた……いわゆるミステリでいう「嵐の山荘」パターンの作品。
そこに味付けされるのは……というところですが、その味付けがちょっと濃すぎて全体的なプレイ結果は消化不良になってしまいました。
シナリオが悪いというよりは私を含めたプレイヤーがマダミスでの立ち回りを理解仕切れていないのがプレイ感に繋がったという感じ。 私が演じた登場人物が被害者に比較的近い関係を持っていただけに、ストーリーを変えるだけの情報を集めることができなかったのが敗因ですね。
感想戦で他のプレイヤーのハンドアウトを見たり、作者からのコメントを見るとマダミスに慣れたプレイヤー向けのような言葉があったりしたので、ゲームに隠されていたギミックからも結構高難度のシナリオでした。
プレイ時間は3時間。早朝からなかなか苦しんだプレイでした。
某有名テーマパーク『クトゥルフワンダーランド』のハロウィン 期間において、オーナーからバイトの依頼を受けた【ウルフ】【ウ ィッチ】【ヴァンパイア】【ミイラ】は、それぞれの報酬と引き換 えに、人間たちのハロウィンを盛り上げるキャストに扮していた。
彼らの”本物”のパフォーマンスに人間たちは大喜び。ハロウィン ナイトは大盛況に終わったと思えた……しかし!
最終日の閉園後、控え室に戻った彼らを待ち受けていたのは、鬼 のような形相をした人間のオーナーだった。
「子供が一人、パーク内で行方不明になっている!あれほど客は襲 うなと言ったはずなのに、お前たちの誰かが亡き者にしたのだろう !?いったいどうしてくれるんだッ……!」
オーナーは『子供を亡き者とした犯人』が見つかるまで全員の報 酬は渡さないと断言した。
……さて、掟破りはこの4人の中の誰だろうか?
朝食を済ませて一部の参加者は帰宅。昼食までに少し軽いものをやりましょうと4人プレイの同人作品を。
A5一枚のハンドアウトで、提供されるのは自身が犯行現場に居たときの情報と、他のプレイヤーを見たときの情報。3つ・4つほどの情報しかなくこれでマダミスできるのかと思ったのですが、できました。
議論時間の30分のなかで10分、20分に追加情報が提供されるのですが、それがどういう意味を持つのかということだけで議論が続くのが良い引きになっていました。
プレイ時間は1時間10分ほど。
1960年代、イタリア。跡目争いの火種がくすぶるマフィア・ファミリーの屋敷でボスが殺された。そしてボスの死体の隣には、ロープで椅子に縛られた男が残されていた。ボスの弟や妻、構成員に加え、ファミリーお抱えの占い師や娼婦の行動が複雑に交錯し、事態は混迷を深めていく。
※ハードボイルドなマフィアの世界を体感できる作品です。ボスの不可解な死とファミリーの行く末はどうなるのか。「組織のナンバー2」や「椅子にくくりつけられた男」など個性的なキャラクターの群像劇を楽しむことが出来ます。
Level:★★☆ 引用元:Group SNE | 製品情報 | 何度だって青い月に火を灯した
さて、もう一本と取り組んだのがこちらの作品。
この作品、私が最初にマダミスに親しむことになったときに既に販売されていた作品で、ぜひやってみたいと思っていた作品です。
2019年に発表されたファーストタイトルの2作品(もう一作品は「九頭竜館の殺人」)の一つなので、比較的構成はシンプル。
証拠や情報の提供の仕方、それぞれのプレイヤーの役割と勝利条件も分かりやすく、マダミスに親しんでいないプレイヤーでも立ち回りが理解しやすかったかなぁと。
ハンドアウトを読んだ時、これは疑われるポジションだなと思ったので、しっかりとロールプレイに徹した結果、望んだストーリーにたどり着くことができた感じがして、プレイ後の満足度は一番高かったですね。
エンディングもプレイヤーそれぞれが演じてきた人物のたどり着いたところを与える形でいいなぁと。
難易度はそれなりですが、マダミスに興味を持った人に早めにプレイさせたい作品だと思います。プレイ時間は2時間半。
暗闇の中、四人の女が一様に息をひそめている。
季節は冬。窓の外は嵐。時刻は、午後の八時を回ろうかというところ。 ここは、とある大学のキャンパス中央に位置する第一部室棟の一室──軽音楽サークル“Knight Music”の部室である。
四人はいずれもこの大学に通う学生である。しかし、その関係性を説明するのは殊ことのほか難しい。 学科も違う、サークルも違う、バイト先も違う。通う大学が同じという点を除けば、意外にも彼女たちに共通項は少ない。
が、皆無というわけでもない。例えば、全員が喫煙者であること、人生は騙し合いと信じて疑わないこと、楽をするための努力は惜しまないこと、そして──……
引用元:[闇に滴る – スマホひとつで手軽にできるマダミスアプリウズ]
帰るまでにもう少し時間があったので、同人作品のこちらを最後にプレイ。
マーダーミステリーはその名の通り殺人事件が題材になることが多いのですが、こちらの作品で見つけるのは「○○に○○を○○する」という一部の人にとってはとんでもない大罪を犯した友人。
部室に集まった4人の女子大生というプレイキャラで、私がロールプレイしたのは関西弁のショートヘアという大好物(笑)だったので、プレイしてて楽しくてたまらなかったですね。
それぞれに個人シナリオという形のハンドアウトが渡されて、共通部分のストーリーとその場面その場面で、自分がどういう行動していたとかどういうものを見た・聞いた・感じたかが提示されているので、それを元に推理をすすめていきます。
それぞれのプレイヤーがもつ固有情報を切った(公開した)ときに、他のプレイヤーを指名して固有情報を1つ出させることができるという仕組みは物語を動かすうえの仕組みとしてうまいなと思いました。
ストーリーが軽くて、エンディングも含めて雰囲気が大好きでした。
シリーズものとして作者が複数の作品を用意しているので、他のシナリオもぜひやってみたいですね。
しっかしまぁ、元々プレイヤーを集めることが難しく、プレイ時間も2時間を超えることが多いマダミスをこんなにもまとめてできる機会はなかなかないですから本当に楽しい一泊二日のマダミス合宿でした。
私個人としては、ケースワーカーの研修教材としてマダミス風の事例検討を作っているのですが、完成度を高める改善点が分かったのも嬉しいところです。
……普通にマダミス、自分で作りたくなってきたぞ。
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