- 2019年8月11日
アート&スイーツが楽しい@倉敷「アートでふらっと倉敷」
岡山在住のカメラマンさんと大阪で飲んだとき、「じゃあ、今度は岡山に行きます!」と話したのがきっかけ。 昨年末にその方のお……
公認ライターとして参加している『ニッポンごはん旅』
「おいしいニッポンを旅しよう!」ということで、単にグルメを紹介するだけではなく、その地域の魅力もお伝えできるということで、公務員の私にぴったりのメディアだと思っていたのですが…
コロナ禍、しかも緊急事態宣言も出されるような大阪の状態で、なかなか記事を書けずに悶々としています。
こんなことじゃいかん! と思ったので、今回はちょっと他で紹介するつもりだった私の勤め先「天王寺区」からちょいマイナーなちょい散歩ということでご案内。半日ぐらい仕事を休んでふらっと行ってきました。
ふらっと歩いたので写真は以前に撮影したものが中心です
安居神社は少彦名神、そして菅原道真公が祀られている社で、1615年の大坂夏の陣では真田信繁(幸村)が討死した場所と言われていることから、幸村像が建てられています。
天王寺区内ではNHK大河ドラマにもなった「真田丸」があった真田山にある三光神社にも陣頭指揮する幸村像があるのですが、既に兜を脱いで太陽が沈む西側を向いているこの像が個人的には一番好きですね。
境内には桜や萩などがあって、見晴らしも良かったことから江戸時代には多くの人が訪れていたと「浪花百景」にも描かれている神社ですが、今は本当に静かで落ち着くお気に入りのスポットです。
「清水寺」と聞くと、京都のほとんどの方が、京都の清水寺を思い浮かべるかと思いますが、清水寺を名乗る寺は日本全国に何カ所もあります。
天王寺区にある清水寺は安居神社から少し北に位置しており、京都の清水寺とは違いひっそりとしています。
天王寺区は200を超える寺社があるので、あまり有名ではないところも多いのですがそれだけに一つ一つの由来が気になります。
清水寺には、京都の清水寺と同じく「清水の舞台」があり、大阪のシンボルの一つ・通天閣とともにごちゃごちゃとした町並みを眺めることができます。こちらもかつては海が見えたと言いますが、夕陽ヶ丘の名の通り夕景の美しい舞台です。
そして、この清水寺にはなんと大阪市内で唯一の天然の滝「玉出の滝」があることでも知られています。
四天王寺・金堂下にある青竜池の霊泉から伝わって、ここで流れ出ていると言われており、修行する信仰者の姿も見られ……るそうです(私はその場にあったことなくて)
仮本堂の奥にある「玉出の滝」、その写真もあるんですが、ここはぜひお越しいただいて見ていただくということで。
清水寺を参った後は「天王寺七坂」の一つ清水坂を上って行きます。
大阪市内では数少ない坂の町、天王寺では坂のある風景が本当にイイ感じ。桜の季節になると七坂それぞれに趣があってこれまた良いんですよ。
さーて、腹ごしらえは大阪メトロ・四天王寺前夕陽ヶ丘駅からほど近い人気店「虹の仏」へ。
私が天王寺区で勤めはじめたころは、カレーよりも野菜がしっかりと食べられる定食を推していたんですが、
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今では、ミシュランガイドのピブグルマンとして登録されるスパイスカレーが有名なお店に。
大阪ではここ数年「スパイスカレー」が食文化として根付いてきており、東京にも「旧ヤム邸」や「ゼロワンカレー」「Japanese Spice Curry wacca」などが進出しています。
大阪ではオススメしたいスパイスカレーのお店は山ほどあるんですが、「虹の仏」もその一つ。
ワンプレートに2種類のカレー(豆のカレーと一種)と副菜的なおかずがスリランカプレート風に盛り付けられており、ご飯はもちっとした古代米。
定番の「出汁キーマ」は魚介系の「和」テイストの出汁のうま味ががっつりと効いていて、食べ進めるとほどよいスパイス感がやってきます。
スリランカ風に副菜もカレーと混ぜてぐっちゃぐちゃにして食べてOK。複合的なうまさを感じられます。
キリッとした辛さの辛口のカレーは、具材が色々と変わるので、そちらもオススメ。
一時期は週1,2回ランチに行ってたんですが、最近は人気で行列ができていてランチに食べられないのが結構な悩みです。
さて、最後は四天王寺へ。
593年に聖徳太子が建立した日本最古の官寺である四天王寺。観光客も多数訪れる天王寺区でも一番有名なお寺です。
2021年は聖徳太子の1400年遠忌として、本来であれば様々な催しも行われるのですが、そのあたりも自粛気味。
重要文化財の石鳥居、極楽門から石鳥居を通してまっすぐに日が沈むときの夕景、正門である南大門からまっすぐに五重塔、金堂、講堂と配置される「四天王寺式伽藍配置」など話し始めると四天王寺については語りきれないので、あまり知られていないことを一つ。
境内の南東側に「野沢菜発祥の地」なる碑が建てられています。
平成28年11月に建てられたこの碑、あの野沢菜は「なにわの伝統野菜」天王寺蕪があまりに美味しかったことからその種を持ち帰って植えたところ、土壌の違いか身よりも葉が立派に育ち、野沢菜として知られるようになったとのこと。(参考 天王寺区広報紙 平成28年10月号)
以前は近くにこの天王寺蕪の漬け物を販売しているお店があったのですが閉めてしまってました。うーん、残念。
最後に四天王寺でのフォトスポットのオススメを。
四天王寺といえば、やはり五重塔を最初に撮りたくなると思うんですが、ちょっと視線を南側に広く移してもらえると
五重塔と並んで日本一高いビル、あべのハルカスが並ぶこんな風景が見られます。
大阪というと、どうしても道頓堀のグリコの看板だとかかに道楽のカニだとか賑やか、ゴチャゴチャとした風景がイメージされますが、ホントの魅力は古いものと新しいものがぐにゃっと入り交じっているところだと思っています。
四天王寺では毎年七夕の頃に「七夕のゆうべ」というイベントを地域の方が行っており、ライトアップされた五重塔ごしのあべのハルカスは最高です。
まだまだコロナの影響が続く大阪ですが、もっともっと美味しかったり、綺麗だったり、気持ちよかったり、そんな普通の大阪を発信できるようになって欲しいなぁ。
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