天王寺区の広報紙8月号が発行されました。
今月は全戸配布するということもあって、区の広報紙を知ってもらいたいという担当者の思いもあり、平成26年5月号のリニューアル以降の広報紙の表紙がずらりと並んでいます。
こうやって並んでみると、私が担当した2年間の表紙でも「これはいいっ!」と思っているものも、「もっとこうできたのになぁ」と思うものもあって面白いですね。
97.5%の真実とは……
2か月ぶりに広報紙を紹介しようと思ったのは他でもありません。6月18日に発生したいわゆる大阪北部地震。天王寺区は幸いにして被害は軽微でしたが、これをきっかけに防災について少しでも学んでいただきたいと思い、例年8月号に掲載している防災特集の内容を1から見直して作成しました。
97.5%、23年前に起こった阪神・淡路大震災において、生き埋めや閉じ込め被害にあった被災者たちが誰に助けられたかと聞いたところ、97.5%は自力や家族、友人や隣人に助けられたと答えています。
TVや新聞などではこういったとき、救急隊や自衛隊などの救助隊による救出が報道されますが、そういった救助隊によって救出されたのはわずか1.7%。
災害がいざ発生したとき、まず「あなたを救う、誰かを救う」のは自助・共助なんです。
災害の備えはそれぞれで違う
「自助・共助」というけれども、じゃあどうやって備えたら良いかということを2,3面でまとめさせていただきました。
といっても災害の備えは人それぞれ。住んでいる所や家族構成など準備しておいた方が良いことは異なります。
天王寺区では住民の80%が集合住宅、マンションに居住しています。大阪北部地震でも、ほとんどのマンションでエレベーターが停止し復旧まで1日半かかったという所もありました。
耐震性に優れたマンションでもライフラインが途絶えたときにどうするか考えていない人は多いんじゃないでしょうか。
そういったこともあって、天王寺区ではマンション居住者に向けた防災の啓発をすすめています。専門のマンション防災支援員を配置して、土曜・日曜・夜間を問わず出前講座を実施していますので、ぜひお問い合わせください。
たまに、私も支援員にくっついて少し喋らせてもらったりしています。
そのほか、家具の転倒防止や食料備蓄についても、知って欲しいポイントを掲載しましった。この特集をきっかけに、あなたにカスタマイズさっれた「防災」について考えてもらえればいいなと思っています。
コメントを書く