京都はうどんまでもが繊細で困る@京都「石臼うどん専門店 麺達」

京都はうどんまでもが繊細で困る@京都「石臼うどん専門店 麺達」

平安神宮のそばで「うどん食べたい」となると、最初にあがってくるのは「山元麺蔵」さん。食べログでも3.90なんていう驚異的な点数で相変わらずの人気。
美味しいもの好きだけど、行列は大嫌いなワタクシ……午後2時過ぎに行ってみたところ20名ほどの行列。あきらめました。

で、何食べようかなぁとフラフラとしていたら、妙に気になるうどん屋さんが目に入ってきました。最近できたような店構えで、ガラス越しは明るい木のカウンター。外れて元々と思って飛び込んで見たら、これがまた「当たり」でした。

ひやひや+京丹後大黒本しめじプチ天丼(¥1,000)

メニューは3種。「あつあつ」か「ひやひや」のうどんに天ぷらか、プチ天丼か、しめじプチ天丼がつくというで、どれも1,000円。うどんの大盛り(+¥500)や海老天2本の追加(+¥500)はあるもののシンプルな構成です。
天ぷらや天丼も美味しそうですが、やはりこういった時は一番おもしろそうなしめじをチョイスするのが面白そうです。

昆布の佃煮や、うどんを上げたスナックを摘まみながら見ていると、目の前にある製麺機で生地を伸ばして、うどんをカット。
おぉ、切り立ての茹でたてを頂けるんですか。これはいい。

手際よく麺を茹でる間に、天ぷらを作っていき、先にプチ天丼…………

なんですかっ! これっ!

マッシュルームのような頭の丸い本しめじ……ですが、そのサイズがおかしいです。茶碗からはみ出すほどの大きさで4本。
「熱いんで気をつけて下さいね」
と、丁寧なアドバイスもほとんど耳に入らず、被りつきます。
うわぁ、これは凄い。衣はさっくり、しめじは肉厚なのに味わいが強く、いやいや「香り松茸、味しめじ」とはよくいったもんです。これはインパクト強すぎるでしょ。

そうこうしているうちに、うどんも提供されます。
あれ?「ひやひや」ってひやかけかと思ったら、つゆは別添えの「ざるそば」のようなスタイルなんですね。

麺も良く見ると、ほのかに色がついています。
石臼で引いた信州産の小麦粉なんですが、全粒粉(小麦の表皮、胚芽、胚乳をすべて粉にしたもの)です。珍しいですね。ラーメンやつけ麺に使う麺は全粒粉が流行りみたいなところがあるんですが。

つゆはヒガシマルの本醸造醤油(泡口・濃口・再仕込)で作ったカエシに、京都の老舗かつお節店のかつお節でとった出汁を合わせています。このつゆ、何というか繊細です。ざるそばなどのつゆよりも、香りが強く、カエシは控えめ。飲みほしたくなる旨みの強いつゆになっています。

うどんは少し平打ちっぽい形状で、口当たりは素朴。そばのような食感ですが、味はうどん。切り立て、茹でたてのうどんは麺そのものの香り、旨みが出ています。
お店は「滋味」と表現していますが、確かに、ひとことで表現するのは難しそうです。

しかし……大阪で流行っているうどんとはまったく違う方向性のうどんですねぇ。京都に来るとうどんまで繊細になって困りますね。またそれで美味いんだから。

素敵なおうどんでした。ごちそうさま。

店名 石臼うどん専門店 麺達
ジャンル うどん、天ぷら
住所 京都市左京区 新車屋町通二条下る 新車屋町156-1
電話番号 075-202-6920
交通手段 京都市バス・川端二条停留所より徒歩2分
京都バス・川端二条停留所より徒歩2分
京阪電鉄・三条京阪より徒歩5分
営業時間 11:30~18:30
※麺切れで営業終了
定休日 不定休
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があ

大阪生まれ・育ち・勤めの雑食系公務員。 福祉職だと勘違いしている人が大多数ですが下っ端事務職。濃い顔付きから沖縄人やらトルコ人やら間違える人大多数。違う、違うんだよ~

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