人狼TLPT「#22 DEPTHⅡ 贖罪の海~SPIRAL~」おっそろしいアドリブ劇

人狼TLPT「#22 DEPTHⅡ 贖罪の海~SPIRAL~」おっそろしいアドリブ劇

http://7th-castle.com/jinrou/perform.php?022

昨夏、娘の友だちに連れて行ってもらってからはまりにはまっている人狼TLPTの最新公演「#22 DEPTHⅡ」の第1ステージ観てきましたっ!

ニコ生でですが……だって、関西方面での公演の予定がないんだもん。

ありがたいことに、ほとんど全ての公演でいくつかのステージはニコ生で有料配信してくださっているので、気軽に観ることができます。まぁ、お芝居なので生で観るのが一番なんですが、これでも十分楽しいです。

人狼ゲームを題材に上演時間の大半をアドリブで紡ぐお芝居。人狼TLPTでは村に3匹の人狼が紛れ込んだという設定のオーソドックスな「村公演」と言われるものの他に、新撰組だったり、マフィアだったりと設定を変えた公演を行っています
今回のDEPTHⅡもその一つ。
滅び行く人間の未来を驚異的な生命力を持つ人狼、人魚を研究に託した未来。深海施設で研究の元に人狼、人魚を痛めつけていた中、ある日3匹の人狼が施設内に開放されたことが発見されてしまいます。
深海6,000mの施設からはすぐに脱出できず、研究員達は紛れ込んだ人狼3匹と闘うため、人魚の肉を喰らい闘うことを決意する……という設定。

普段の村公演ではいわゆる中世、ドラクエのようなRPGのような世界観でお芝居が進むのですが、正直なところ「いや、設定変えても所詮人狼ゲームでしょ?」と思っていたのですが、そんなことはありませんでした。

今回のDEPTH公演は、人狼は「被験体」として虐げられている存在。そういう状態なので、村公演では人狼を村を招き入れるまさに狂人ですが、この物語では虐げられる「被験体」を救おうという気持ちが混じっており単に狂人とするには躊躇いがあります。

村公演よりも長めのオープニングでは戦いまでの経過が丁寧に描かれます。
登場人物は研究者、チーフ、施設のメカニックや便利屋、医者と多種多彩な職種設定のうえに、役者さんがそれぞれの独自設定を加えてさらに物語を奥深いものにしています。
Fellow”US”のルーサーは親を人狼に喰われ片足を痛めており、Doctor”P”キンバリーはHead officialナタリーの双子の姉で妹のことを「同じDNAを持つサンプル」というぶっ飛んだ天才。Medical doctorバロウズは妻子を地上に残した誠実な男……等々

この日の物語はMedical doctorのバロウズが口火を切ります。

「実は既に4人に絞っている。その結果を示すので被験体になってくれる人3人を選ぶ。」

突然の提案に躊躇いつつ出た3人に対して、バロウズは言う。

「実は作戦などない。こんな提案に人狼なら乗れないので、この3人は人間だ。」

なるほどと思いながらも、天才たちにはその作戦も通じません。人狼ならば人間を装うはずとの判断から、最終的にバロウズ自身が疑われ、決選投票のうえ最初の犠牲者になってしまいました。

翌朝、議論を引っ張ろうとしていた2nd Chiefカチュアが人狼に食べられてしまい、動揺するメンバーに3人の占い師、2人が現れ一気に混迷の度合いが深まっていきます。

いや-、おっそろしい

この後の展開はプレイログでは面白さは分からないです。
真の予言者が疑われて、偽物の予言者が議論を誘導し人間側がなんとか追い詰めながらも処刑までにはたどり着かず……最後の人狼がDoctor”P”キンバリーとは思わなかったっ!

アドリブ公演でありながら、エンディングも含めて「最初から決まってんじゃないの?」っていうくらいの魅せられる展開で物凄い満足感です。
あー、面白かった。また大阪公演してくんないかなぁ。

公演名 人狼TLPT #22 DEPTHⅡ
公演期間 2016年1月19日(火)〜1月31日(日)
場所 新宿村LIVE
サイト 公演ホームページ / /

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があ

大阪生まれ・育ち・勤めの雑食系公務員。 福祉職だと勘違いしている人が大多数ですが下っ端事務職。濃い顔付きから沖縄人やらトルコ人やら間違える人大多数。違う、違うんだよ~

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