- 2022年4月10日
ノドグロの定食を頼んだら望外にうまいラーメンを食べられた件@東梅田「宝雲道」
おいしい魚の定食が食べられると聞いて、東梅田までウォーキング。 炭火焼きで、サバやノドグロ、鰯、アジ……これはやっぱり贅……
「があさん、まだ夜に迷宮入りしてないですよね?」
「ええ」
意味が分からない? これだけで通じるんですよ……。先日、ABC朝日放送「松本家の休日」でもネタにされていた大阪随一のスパイス料理店「ラヴィリンス」。
2010~2012年にかけて食べログのカレー部門で大阪1位だったお店で、ランチタイムには何度か伺わせて頂いているんですが、スパイス料理としての本領は「夜こそ」と聞いていたので、お誘いにすぐに乗っちゃいました。
お店は心斎橋と西大橋の間、四ツ橋筋を一本西に入った通り。元々カウンターバーだったらしく、店内はカウンター席のみ。夜は予約でほぼ満員になるので、ウチにとってはなかなかハードルが高い店なんですよね。
この日はオーナーシェフのぐっさん(@naniwaotoko)に完全にお任せでスパイス創作料理を頂いてきました。
まずは前菜から……って、前菜やないやないですかっ。
釜揚げしらすを使ったドライキーマからスタート。
飲み物何にしますか~と尋ねながらも、日本酒がお薦めとのこと。
そら、このアテなら日本酒飲みたくなりますよね……。弱めのスパークリングな日本酒で乾杯。
一口目にしらすの甘味が広がるのに、二口目にはグンとスパイスの刺激がやって来ます。ピリッとした辛味で、これは確かに日本酒向き。お隣さんの美女と「一気に食べるの勿体ないですね」と言いながらも、箸が止まらず一気に完食。
天然鰻の肝を甘辛く……と言うと鰻屋さんの定番料理ですが、肝にありがちな臭みが本当に全然ない。柔らかく旨味の強い肝に、タレは「刷毛でホンの一塗り」とのこと。甘ったるくて苦みのあるうな肝とは全く違います。
ピリピリくる山椒ではなく花椒……でしたっけ? 鼻に通る香りが素敵な一皿。
続いて、「来年には食べられないだろうから」とさえずり(鯨の舌)を。
こんなん、完全に酒のアテですやん。と、いうことで、限定600本で作られた日本酒(店主曰く、「6本がめてきた」と)を合わせて。
ちょいと辛口のお酒に実に合うアテ。コリコリと弾力がありながら、ちょっとだけかけられているタレが絶妙。なるほど、これも「スパイス創作」なんだ。いやぁ、美味い
いつもは前菜は3品なんだけど……と、4品目の前菜にもずく酢。とにかく細いもずくで、食感がなかなか味わったことのない感じ。これからのスパイス料理の前の一休憩というところ。
抗ガン作用など様々な薬効が期待されているアガリクス茸のスープ。頂くとほんのりと体が温かくなったような気持ちになります。
ちなみにカップの中に入っているキノコはアガリクスではありません。「オッキーなめこ」という、日本最大級のなめこ。しっかりとぬめりがあるんですが、とにかく茎の部分が美味しいなめこです。
ええっ!? と驚く一品。
ぐっさん、いわゆるB級グルメが好きで、それをしっかりと自分らしい料理にしてしまうのが得意。
このイカ玉も、見た目は物凄くジャンクですが、使っているイカは生の剣先イカ。弾力がそこらのイカとは違います。
そのままでも十分美味しいのですが、かかっているソースがとにかく美味しい。ドロソースのようにピリッとしているのですが、ソース自体はサラッとした舌触り。隣の女性「このソース、持って帰りたい」。同感です。
店主お得意のドライキーマ。ランチタイムでも人気の一品ですが、ディナータイムはご飯の代わりに、白パン、通称「ハイジパン」がセットに
しっとりとしてほのかな甘味のハイジパンを割って、ドライキーマをしっかりと挟んでパクリ。
うっまぁ! ニンニクの芽も入ったスペシャル版なんですが、辛味が本当に絶妙です。
店主はここまでの出汁を染みこませたドライキーマは他にないと自信を持って言っていますが、正にそのとおり。
唐辛子の辛味がガツンとくる韓国料理などと違って、こちらのドライキーマは食べた瞬間はふむふむという風に納得するほどの辛さなんですが、食べ進むにつれてドンドンと発汗してきます。
一口食べる度に辛さがやってくるという感じ。
こちらもこのお店の名物。「飲める」という売りの麻婆豆腐。
辣油中心で辛味を付けたり、とろみを付けたりということがないので、油が少なくさらったとした食感。
そうそう、中に鮭の白子を仕込んでました。これも麻婆に良く合ってましたね。
最後は「クラマトカレー」。クラムチャウダー+トマトが名称の由来らしいですが、魚介系のしっかりとした出汁にトマトがたっぷりのスープカレー風。なんだか見た目は欧風ですが、スパイスでしっかりとアジアに引き戻しています。
アサリ、はまぐりとしっかりとした出汁が出ているので、それだけでも美味しいのですが、トマトが良いアクセントになっています。トマトが苦手な人がこれは食べられるとか。
スパイスの効いた料理が続いて「辛い」「お腹いっぱい」のはずなのに、なぜだか一皿が出る度に食欲が増すのが本当に不思議。
店主曰く、カレーのコースがあまり無いように、例えば唐辛子の単調な辛味は脳を刺激する場所が決まっているので飽きてしまう。個々では一品一品、刺激するところを変えている。だから食欲がどんどんと増してしまう……なんですって。
いやぁ、カレーや中華のような枠に留まらないスパイス創作料理の妙、味合わせて頂きました。
ごちそうさまー
店名 | ラヴィリンス |
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ジャンル | スパイス創作料理、カレー |
住所 | 大阪市西区新町1-20-1 |
電話番号 | 06-6578-0015 |
交通手段 | 地下鉄四ツ橋線・四ツ橋駅から徒歩3分 |
営業時間 | 11:30~14:00 18:00~21:00(完全予約制) |
定休日 | 不定休 |
サイト | Twitter / 食べログ / ぐるなび |
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