- 2024年9月18日
CWの極上装備品「生活保護通知・通達総索引」2024年度版を作成しました
今年で21年目の更新になる2024年度版「生活保護通知・通達総索引」が完成したのでご紹介します。 主に資料の更新で……
明日は……0時を超えたのでもう今日ですが……仕事納。
こんな日になんですが。
ようやく「生活保護通知・通達総索引」の2013年度版が完成しました!
2003年に単に「こういうのがないと仕事にならない」と自身で作り始めたのが始め。
途中、生活保護の現場を離れた事もあって更新をストップしてたのですが、昨年8月に現場に戻ってみると「やっぱり、これがないと仕事にならない」と自身でも思ってしまいました。
使って頂いている全国の生活保護のケースワーカーからは、
「神がいた!」「お前は天才か!」「抱いて♡」
と、大絶賛のこの索引…………ん、ちょっとテンションがおかしいですか?
初見の方にも是非ということで、編者自ら紹介させていただきます。
「生活保護通知・通達総索引」は、その名の通り、生活保護に関する各種通知や通達、事務連絡や関連記事を横断的に検索するための索引簿です。
生活保護法は昭和25年に制定され、その運用にあたっては全国の福祉事務所に所属するケースワーカーが現場の最前線にたって働いています。
生活保護は「最後のセーフティネット」とも言われるように、他の社会保障施策以上にケースワーカーには生活保護だけではない様々な無理難題と思われるような事例が降りかかり、それでも根拠法令等に基づいた迅速且つ正確な運用を求められます。
現場のケースワーカーにとっては、そんな中、「生活保護手帳」をはじめとする各種資料にあたる訳ですが、生活保護「手帳」と言いながら厚みは3.8cm!(今、測りました) ベテランであっても、根拠となる法令や通知・通達をすぐに見つけ出すということは至難の業です。
そんな現場のケースワーカーを助ける強い味方がこの「生活保護通知・通達総索引」です。
この索引では、「思いついた語句」から関連する通知・通達が生活保護手帳をはじめとする9つの資料のどこに掲載されているかと一瞬で検索することができます。
例えば、
「家出した息子が東京の○○警察署で保護された。迎えに行くので交通費を出して欲しい。」
という相談があれば、「家出」「引き取り」「移送費」を、
帝王切開で産まれた子どもが未熟児なのでそのまま入院になった場合に医療扶助や出産扶助の関係で悩んだら、「帝王切開」「出産」「未熟児」「入院・入所」などの項目から検索することで、
あ、「生活と福祉」誌の1967年12月号の20頁の相談室に「家出人の引き取りの際の移送費」について書かれてる! とか、異常分娩については別冊問答集の246頁の問7-127に問答があるんだな、ということが瞬時に分かってしまうという大変便利な代物です。<(`^´)>エッヘン。
2013年度版の更新にあたって、以前より気になっていた点をいくつか改善しました。
東京都、兵庫県の疑義問答集を追加して、次の9つの資料を検索できる索引簿になりました。
最初に索引を作成した2003年当時は、ケースワーカー一人にPC1台が無いという環境だったので、索引をプリントアウトしてリングファイルなどに綴じていました。
10年経って、多くの自治体では職員一人ずつにPCが設置されているんじゃないかと思いますので、デジタルデータをそのまま用いることを考えて、五十音のしおりを付けました。
……実は、この作業結構面倒くさいのですが。
デジタルデータで利用する場合は、語句をそのまま入力して検索するという手もあるのですが、しおりを付けることで検索性が高まりました。
その他にも
など、実務で役立つ、より使いやすい索引への改善を図りました。
この索引は編者が通常業務外で、個人的に作成した資料で大阪市の公式な資料ではありません。
また、生活保護の現場で働くケースワーカー、査察指導員などの支援実務者向けに作成した資料なので、無用なトラブルを避けるため、実務に携わっている方のみに配布を限定させていただいています。
お金を払ってでも欲しい! と言われている索引ですが、何分、ワタクシ今でも大阪市の職員だったりしますので、無料で配布させていただいています。
それだけに使ってみての感想や、「ここ使いにくいやんけ、改善しろや」「一緒に呑みに行こうぜ」といったリアクションがあると本当に喜びますので、ぜひどうぞよろしくお願いします。
[…] 更新内容は次の通り。そもそも、「生活保護通知・通達総索引」って何? という方は以前のエントリ「「生活保護通知・通達総索引」2013年度版が完成しました!」をお読みください。 […]
[…] そんな根拠の蓄積には、あの分厚い生活保護手帳を徹底的に読み込んで……なんていられませから、ウチが作った生活保護通知・通達総索引をぜひ利用してもらえれば結構。 ちなみに、こんなサイトも役に立ちますよ。 […]