- 2018年4月10日
立ち呑みカレースタイルは楽しすぎる@阿倍野「堕天使かっき~in青空食堂」
ちょっとレビューが遅れがち。2週間ほど前のお話。 私の友人に「マツコの知らない世界」の間借りカレーの世界で話題になった堕……
JR西宮駅のすぐ側に新しいスペイン料理のお店が出来ると聞き、オープン前のレセプションにお誘い頂きました。
10月19日(土)にオープンする「マル イ ティエラ」は、海外の食材をレストランや家庭向けに輸入している食材のスペシャリストがオープンするお店。
レストランやバルではなく”タベルナ”(スペイン語で大衆食堂の意)をやりたいとのこと。
なんたって食材調達のスペシャリストが開業されるお店ですから、スペインから直輸入の食材がどっさり。
最高級のイベリコ豚「ハモン・イベリコ・デ・ベジョータ」を始め、たっぷりと堪能してきました。
と言うことで、ちょっと真面目にご紹介。
この日はオープン前のレセプションということで、メニューは¥4,000の贅沢タパスコースを基本にわがままに料理をいくつか加えて頂きました。(コース料理の内容はオープン後に変更になる可能性が高いので詳しくは直接お店にお問い合わせをお願いします)。
ドリンクメニューも豊富ですが、スペインのビールがあるとのことで、ビールが苦手な私もオーダーして乾杯!
写真が泡だらけなのは私のつぎ方が拙かっただけで、味は良かったです。
“白”のTrigoをオーダーしましたが、黒ビールもあります。グラスワインもハウスワインということで白、赤とも2種類ずつ用意されていました。
チーズやイベリコ豚など濃厚なうま味を引き出すので、同行者には黒ビールや赤ワインの評判が良かったですね。
西宮の隠れた名品、布引鉱泉所のサイダー「ダイヤモンドレモン」「ダイヤモンドガラナ」も置いてあったり、なかなか楽しいです。
シェフの東さんからご挨拶があり、お店に入ったところすぐに吊されてあるイベリコ豚についてご紹介。さーて、たっぷり楽しむぞ。
…………あまりにもたくさんの料理を提供頂いたので、全てを紹介すると長ーいエントリになっちゃうので、特にウチが気に入った料理をご紹介。食べログさんには、後でもっとたくさんの写真を投稿しておきますね。
さっそくテーブルにドンと置いて頂いたのが、直輸入のイベリコ豚の生ハム”ベジョータ”。
ベジョータとは主な餌をドングリにしたイベリコ豚の最高級のもの。認可がいるとのことで、一般的に「イベリコ豚」と書かれていても、=ドングリ豚ではないらしい。この生ハム、36か月も熟成させているんだそうです。
シェフの東さんからは「行儀が悪いかもしれないけれど、手で摘まんで食べてみて欲しい。手の温度で脂が溶けだしてくるのを実感して欲しい。」との紹介。
実際に手で摘まんでみると、本当に脂がじんわりと溶け出してくる!
一般的に販売されている生ハムよりも、若干サラミ寄りの固さですが、一口囓ったときの強烈なうま味は今まで味わったことがないくらい。
同行者は「黒ビールが合う」「いや、赤ワインが」とひとつまみでアルコールが進む進む。
これ、特別メニュー? と思いきやしっかりと通常メニューで提供するんですね。M(約30g)で¥720、L(約50g)で¥980。いやぁ、これはここで必ず味わって欲しいなぁ。
トマトが鮮やかすぎて可愛い一品。
スペインではカタルーニャ地方で食べられている料理で、パンにトマトとニンニク、オリーブオイルと塩をふったものらしいのですが、こちらのものは写真の様にとにかくトマトの鮮やかさが引き立っています。
トマトの酸味はそれほど強くなく、甘さがしっかりと前面に出ています。
パンは自家製。ピザ窯かなぁと思ったら、そちらでパンを焼いておられました。カリッとした小気味よいパンで、水分を吸い込みすぎない食べやすいパンでした。
もちろんタパスもあるのですが、メインをがっつりと食べたい気分になりそうなので、前菜変わりにこちらでもいいかも。2個で¥400だそうです。
羊乳のチーズ「マンチェゴ」をオリーブオイルで揚げたフリット。
マンチェゴチーズはスペインのラ・マンチャ地方のチーズ。スペインチーズでは一番有名とのこと。
熟成タイプのチーズなんですが、一口サイズにカラッと揚げられておりつまみやすい感じ。
口にするとすっきりとした甘味と、チーズのうま味が広がります。「ナッツの匂いと干し草の香り」と表現されているサイトを見つけたのですが、なるほどなぁと感じます。「濃い」と感じるのですが、臭みは思った以上に少なく、これも赤ワインにやっぱり合います。
アヒージョは2種類。マッシュルームのアヒージョと天使の海老のアヒージョを食べさせて頂き、どちらも凄いっ! と思ったのですが、特に感嘆したのが天使の海老のアヒージョ。
最近では良く聞くようになった「天使の海老」ですが、海老そのものの美味さは言うまでも無く、オイルにつけて食べる白パンが最高。
海老の美味さをぎっちりがっちりしっかりと最後まで味わえます。
そして、アヒージョ用と言っておられる白パンの美味しいこと! ふんわりとオイルに本当に合うパン。同行者のほとんどが「お替わり」を要求してしまいました。
メインの肉料理はやはりイベリコ豚。
断面の綺麗な色合いもそうですが、岩塩のみで本当にシンプルに「肉」を味合わせてくださいます。
とろける脂の美味さはそのままに、イベリコ豚そのもののしつこくない肉の強さをしっかりと感じることができます。
このロースト以外にも「塩漬けイベリコ豚三枚肉の香草パン粉焼き」や「イベリコ豚肩ロースとソーセージの赤ワイン煮込み パルデオンチーズソース」など魅力的なメニューがあって……うーん、オープン後にまた来たくなっちゃいます。
この他にも、薄焼きのスペイン風ピッツァ「コカ」や、美味しすぎるオリーブのマリネ、ドライソーセージの盛り合わせ、スペイン風オムレツのトルティージャ、ブルーチーズのパルデオンを使用した濃厚すぎるチーズケーキ、定番のパエリアなどたっぷり頂きました。
お店がJR西宮駅からすぐ近くなんですが、ウチのように大阪に住んでいるとなかなか立ち寄る機会のない場所なんです。
が、この雰囲気の良さと、食材、料理一つ一つの質の良さはとんでもなく魅力的。一回行ったことがあるで済ますには惜しいと思ってしまいます。
ぜひ、再訪して、コロッケや煮込みや今日食べなかった料理を食べてみたいと思います。
近くにお住まいの方は応援してあげてもらえると嬉しいなぁ。
夜総合点★★★★☆ 4.0
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