義妹から妻が情報を得て、”料理界の東大”をキャッチフレーズにしている辻調グループのイベント「辻調グループ フェスティバル2012」に行ってきました。
辻調グループは大阪市阿倍野区を拠点とした調理師やパティシエなど食のプロを養成する専門学校。TVや映画などへの”食べ物”や技術協力はすさまじく、大阪では知らない人はいません。
はじめて行くのですが、本当に楽しかったのでご紹介させて頂きたいなと思いました。
ちなみに、このイベントは今日3月11日(日)も開催。教職員・学生の総意としてフェスティバルの売上金の一部を今年も義援金として寄付されるとのことです。
「辻調グループ フェスティバル」は、広く一般のお客様に来場いただける毎年恒例の一大イベント。
今年のテーマは「元気を生み出すおいしい力」です。
ご来場いただいたすべての方に元気を届けられるように、また、学びの成果を存分に発揮できるように、学生が「主役」となって企画し、運営いたします。
どうぞ、おいしく楽しい時間をお過ごしください。
(パンフより。)
メインの会場の辻調理師専門学校本館に入って驚きました。とにかく学生さんたちの元気なこと。6階まで吹き抜けの校舎の全てが”食べ物”の出店。2階には”芋”をテーマにした中国点心、3階にはおでん屋、パエリア料理、ライスコロッケにパイシチュー、4階にあがるとビストロやスープ専門店(スッポンスープをやってたり!)、5階には手打ちパスタにホットドッグ。6階は温寿司やグラタン……いや、書ききれません。
なんたって、ここで学んでいる学生は”食のプロの卵”。大学の学園祭の出店なんかとは違って気合いの入り方は並みじゃありません。1階で食券を買って……うーん、何処に入ろうと考えて歩いていると、悩んで悩んで入れなくなっちゃいます。
2階の芋茶屋で芋と豚の角煮のバーガーを食べて、ウチは青椒肉絲のクレープ包み、妻と娘はグラタンを。一品一品は一口サイズなんですがやっぱり美味しい! もちろん、学生さんが共同で作っているものなのでクセが少なく普通にお店で食べるならはまってしまうかもというような料理ではないのですが、一つ一つ頑張っている作っているなぁという姿勢が見えてほほえましく思います。
何より素晴らしいのは、どの学生さんも接客が素晴らしいこと。食べ終わって帰ろうとすると、「ありがとうございました。」と満面の笑顔、行列で料理を待っているとほんのちょっとしか待っていないのに「すみません」と断って、混んでいる中座り続けているおばちゃんもスムースに待っている方に席を譲ってもらえるよう促していたり。
もちろん店員さんの友達もお客として訪れていたりするのですが、全く関係のないウチらへの目配りを忘れない学生さんが多くて本当にいいなと思いました。
腹ごしらえをして学生センターに移ると、今度は学生さんが飾り切りの実演をしていたり、工芸菓子が飾ってあったり見た目にも楽しませて下さいます。
次に辻製菓専門学校の校舎へ。もうね、建物に入った瞬間から甘い香りで幸せな気分になります。
入り口には飴細工やシュークリームタワー、クッキーが飾られていて、ついつい食券を追加購入。
2階に上がって3人で苺のクレープを。ここで気付いたのですが、店頭にちゃんとアレルギー表示が。うーん、いいねいいね。
この後、用事があって早足で駆け抜けたフェスティバルでしたがたっぷり楽しませて頂きました。明日(今日)も、今度は息子を連れて行こうと思います。
と、まぁ、もの凄く楽しいイベントだったんですが、ブログに書こうと思って写真を整理していると、ついつい自身の仕事のことについて考えてしまいました。
こういう職業系の専門学校は普段の成果発表も兼ねて、こういった形で地域に還元することが多いですよね。このイベントでは辻調さんは近くの近鉄百貨店や近隣の飲食店の協力を得てグルメスタンプラリーをやったり、”地域で生きる地域の一員“としての活動をされているわけです。
振り返ってみて、ウチらの仕事、例えば区役所は地域に対してどれだけ何かを還元できているかな? と思ってしまいました。
区民まつりなど区役所が携わるイベントはあるのですが、ウチが区役所で働いていたときでも直接の担当課以外は、ほとんど関わることがありませんでした。
今の市長の方針で、大阪ではそれぞれの区が主体的に”地域に生きる”以上、そんなスタイルで仕事をしていていいのかなぁと思うのです。
もちろん、辻調さんは”食”というコアコンテンツがあるからこそ人が来るんだということもあるんですが、何も「区役所デー」みたいなことをして区役所に人を集めりゃ良いってことではありません。でも、そんな処にこれからの区役所が生きる途があるように感じた一日でした。
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