「広報はラブレター」日本一の行政広報マンが伝える「公務員のデザイン術」が凄い

[引用:埼玉県三芳町]ホームページのデザインも素晴らしい

埼玉県入間郡三芳町。埼玉県で最も南に位置する人口約3万8千人の小さな町ですが、広報を担当する自治体職員にとっては、ちょっと(どころじゃない)知られた町です。

全国の自治体が参加する(でも大阪市は参加していない……)全国広報コンクールで何度も入賞、2015年には内閣総理大臣賞を受賞し、町の広報誌は遠くの自治体からもお取り寄せがくるというくらい魅力的な広報を展開されています。
まずは広報誌のバックナンバーを見ていただければその魅力は分かるはず。これ、自治体の広報誌なんですよ。

その三芳町の広報を支えている広報・プロモーション担当の佐久間智之さんが、自身の経験を分かりやすく伝える書籍「パッと伝わる!公務員のデザイン術」を書かれました。

今朝、自宅に届いて呼んでみたところ、これがまたもの凄くよくて、「全国の自治体職員の読んでほしい!」と思ったので、推しの3ポイントをご紹介。

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やっちゃいけないデザインが分かるのが凄い

「デザインについて教えて?」と聞かれたときに最近私がすすめていた本が「やってはいけないデザイン」

ダメなデザインを「こうやったらええよ」と示すので、初心者に「デザインって大事なんやよ」と知らせるのに使っていました。デザインに興味を持ってくれる人には本当に分かりやすい本なんですが、取り上げられている実例がちょっと自治体職員にはイメージしづらいものも。

さて、現役の自治体職員が書いた「パッと伝わる!公務員のデザイン術」ではどうなるかというと……

うわぁ、普段からこういうの見るわ……ちらしの実例としてあげているのが「高齢者の運転免許証の自主返納を促す支援施策」の案内。

第1章の「○×でわかる!住民に伝わるデザイン」では、自治体で使われるデザインの改善案が分かりやすく紹介されています。ちらしやポスターだけでなく、通知文、プレスリリース、広報紙表紙や中面といった自治体職員に近い作例が出されているのが凄くいいですね。

通知文だとこんな感じ。NGの作例なんて、どこの自治体でも見るものじゃないでしょうか。この通知文が「伝わる」ものに変えるためのポイントを知ることは大切です。

言葉の仕事を意識付けるのが凄い

「デザイン」「広報」と聞くと、写真や色、レイアウトの工夫に目が行ってしまうのは仕方がないこと。

ですが、自治体職員の仕事って、ビジュアル面よりも「言葉の使い方」が大切なことが遙かに多いですよね。

第3章「誰もが読みやすい!『書き方』の基本」では、自治体職員が忘れがちな「書き方」のデザイン術を紹介しています。

脱・お役所言葉で挙げられている作例は、こちらも自治体職員には理解しやすいパブコメ(パブリックコメント)の説明文。

言葉の仕事を意識付けることで、デザインとはビジュアル面だけじゃないってことを自然と気付かせるのが凄いなぁと思います。

日本一の行政広報マンの熱い思いが凄い

「良い広報は苦情が減る」

広報担当が言いたくても言えなかった言葉がこの本には詰まっています。自治体は縦割りと言われていますが、広報担当はそんな中であらゆる仕事を広い視点で捉えているポジション。それぞれの担当が「伝えたい」ことを「伝わる」ものに変えるため、日本一の行政広報マンが提案している言葉は本当に熱いです。凄すぎます。

「広報はラブレター」と、佐久間さんは伝えます。

全ての公務員が「プロ」として、「伝わる」ことを意識して広報することの大切さをぜひ感じて欲しいです。

きっとこの本は佐久間さんから全国の自治体職員への「ラブレター」です。

ABOUTこの記事をかいた人

があ

大阪生まれ・育ち・勤めの闘う(?)公務員。 一般事務職で採用されたのに、今や福祉職だと勘違いしている人が大多数。濃い顔付きから沖縄人やらアラブ人やら間違える人大多数。違う、違うんだよ-