Ingress×TennojiWard 防犯エージェントの募集開始と位置情報ゲームの可能性

infoこの記事は2015年12月16日に書いたものです。
現在とは紹介させていただいている内容が異なる可能性がありますのでご注意ください。

http://www.city.osaka.lg.jp/tennoji/page/0000333882.html

本日、2015年12月16日14時に私の勤める天王寺区役所から、こんなプレスをさせていただきました。

スマートフォン向けアプリゲームIngress(イングレス)を活用した寺田町公園の見守り活動に取り組みます!
level10

先日ようやくLevel10のエージェントとなったワタクシ。この企画に「いっちょかみ」させてもらっています。……ん? 君は生活保護の担当者なんでしょ? そうなんですけどね……ワタクシ、なんたって自称「闘う公務員」ですから、色々と気になるところには首を突っ込んじゃう訳ですよ。

本日プレスしたばかりなので、エゴサーチしてみてもまだまだこれからという感じですが、いっちょかみ野郎として事業のご紹介と、役所の仕事と位置情報ゲームの可能性を偉そうに書いてみようかと思います。

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Ingressって何?

Ingressって何? と聞かれて簡単に答えるならば「スマホを使った陣取りゲーム」です。

“The world around you is not what it seems.” (あなたの周りの世界は見たままとは限らない。)

こんなキャッチコピーのIngressはGoogle社の社内チームNianticLabs(現在は独立)が2012年11月にβ版としてスタートしました。
世界中の史跡や特徴的なオブジェなど(=ポータル)から発せられている謎のエネルギーExotic Matter(=XM)を利用し人類を新たなステージへと引き上げるべきと考えられるEnlightened(覚醒派)と、人類をそれらから守ろうというResistance(解放軍)に分かれ、スマホをツールにお互いに実際にポータルに赴き奪い合う、そんなゲームです。

スマホを使っていますが、スマホ内で完結せず「現実世界に出る」ことを仕掛けたゲームとして、全世界で1,100万ダウンロードを誇る超人気ゲームです。

行政とIngressの親和性

さて、そんなIngressですが、ゲームを楽しむためにはエージェント(ゲームの参加者)がポータルを現実に訪れるという行為が必要なため、やはり観光分野で活用されるケースが多いです。

全国的には岩手県と神奈川県横須賀市がトップ2。特に神奈川県横須賀市は専用サイトまで用意して、ミッションを用意したり、Ingressユーザー向けの割引を実施するなど積極的に観光客に働きかけています。
また、NianticLabs社の公式イベントも度々行われており、12月12日に開催されたINGRESS-ABADDON-OKINAWAでは、約3,000人の参加者が沖縄を訪れたと公式発表されています。

観光行政に携わっていない私は、こういう他自治体の動きを涎を垂らして、羨ましげに眺めていました。
大阪でもやればいいのにとも思ったのですが、大阪などの都市部は逆にポータルが多すぎるので、観光で使っても効果が薄いんじゃないかなぁと感じていました。

観光以外の施策での活用を

しかし、Ingressというゲーム。観光分野で使うだけでは勿体ないとも常々思っていました

例えば、私。Ingressをやり始めてから、明らかに1日に歩く歩数が増えました。
普段降りたことのない駅で降りて二駅三駅を歩くのは当たり前。
相手側に作られたCF(コントロールフィールド。同じ色のポータルを3つ繋いで作られた”陣地”)を破壊するために、直線2分の場所に行くのに大回りでCの字に迂回して徒歩20分なんてことまでしています。

位置情報ゲームの面白いところはここで「実際にそこに行く」ということに、新たな動機付けをもたらすこと。普段住んでいる町でも一本入った路地裏にお地蔵さんがあることを、ちょっと離れたところに意外なアート作品があることに気づきます。
知らず知らずのうちに街歩きして、街を再発見できます。

そんな性質を持つゲーム、そのうち何かで使ってやろうと思っていた時に、子どもの安全・安心を守る方策を考える機会があり、以前に読んだこの記事「Ingressで防犯パトロール “不審者扱い”一転、地域見守る存在に」を思い出しました。
うん、これ使えるかもしんない。

Ingress×TennojiWard

募集を開始した「防犯エージェント」。
天王寺区にある「寺田町公園」を子どもたちが安心して遊ぶことができる公園とするために、エージェントたちに協力して頂こうという企画です。

登録頂いた防犯エージェントに、普段やっているゲームの中で「ついでに」寺田町公園にきていただく。公園に「人の目」を増やすことで犯罪の抑止力をわすかでも高めていく。

行政が「○○を安全に」などと言うと、防犯カメラの設置とか、職員の見守りとか、地域の方々に見守ってもらうとかという発想になってしまうものです。もちろんそれも大事なんですが、行政の予算が削られて、職員も少なくなって、地域の方々の繋がりも薄れてという状態であっても、これまで行政機関とは関わりの薄かった層に「参加したい」「協力したい」と思ってもらえる施策を考えなければなりません。

今回の防犯エージェント。私が望むのは「行政施策、地域活動に参加する」という感覚よりも先に「面白い」と思って頂くこと。
そのため、例えば「蛍光色のビブスを着てください」とか、「何時に寺田町公園に行って下さい」とかはやめて欲しいと思っていました

おかげで登録して頂いたエージェントには蛍光色のビブスの代わりに天王寺区らしい真田幸村の六文銭をデザインしたバンダナをプレゼントすることになりましたし、気軽に参加できるようモバイルバッテリーも無料で貸し出すことができるように用立てて下さいました。

どうでしょうか? 大阪にお住まいの、特に寺田町に行く機会のある(もしくは行っても良いよという)エージェントの皆様。一緒に「遊び」ませんか。そんな「遊び」の延長線上に、ちょっと町が良くなるというおまけが付いてきます。
その次は考えなくても構いません。まずはIngressを楽しんでください。

私と一緒に遊んでくれる方は天王寺区役所のホームページを確認していただいて、防犯エージェントに登録を。

Ingressをやったことがない、やってみたいと言う方はGooglePlayStoreもしくはiTunesStoreからダウンロードを。よー分からんって方はワタクシがResistance側に引き込みます。

googel-play-badge

……私にはバンダナくれるのかなぁ(ボソッ

あ、そうそう。来年リリース予定の「Pokemon GO!」はもっともっと期待しています。これで子どもたちとも遊べる企画が考えられるに違いない。行政職員の方々も注目ですよ。

ABOUTこの記事をかいた人

があ

大阪生まれ・育ち・勤めの闘う(?)公務員。 一般事務職で採用されたのに、今や福祉職だと勘違いしている人が大多数。濃い顔付きから沖縄人やらアラブ人やら間違える人大多数。違う、違うんだよ-