観劇雑記:GEAR ver3.0 「衝撃。進化なんてもんじゃない」

(写真 GEARポスター)

ギア ver3.0

京都で「演劇でもない、ミュージカルでもない、サーカスでもない!」エンターテイメント公演が上演されています。

その名もギア。ギア(GEAR)は、言葉を使わないノンバーバル(Non-verval)パフォーマンス。米国の「ブルーマン」、韓国の「ナンタ」といったあたりが有名ですが、国内ではあまりこういった公演を観たことはありません。

しかも昨年(2012年)4月から、ロングラン公演を重ね、公演回数も300回を超えました。

実は、昨秋ver2.0を観賞させて頂いたことがある( http://utatane.asia/blog/2012/770/ )のですが、このたび5月3日より公演内容をリニューアル。
ヴァージョンも上がって、ver3.0ということになりましたので、これはもう一回観ないとと思い、GWの最終日、娘と息子を連れて京都に向かいました。

http://www.youtube.com/watch?v=WS5wGO9cY2Q

物語の舞台は、打ち捨てられた古いおもちゃ工場。ここでは今でも人間型ロボット「ロボロイド」が働き続けている。
そんなある日、かつてこの工場の製品だった人形「ドール」が、ロボロイドたちの前に姿を現す。

基本的なストーリーはver2.0から変わっていません。

写真(ギア ビラ)

ギア 公演ビラ

パントマイム、ブレイクダンス、ジャグリング、マジックの一流のパフォーマーによる個々のパフォーマンス、LED搭載の発光するドレスやプロジェクションマッピングといった映像表現、セットに備え付けられた巨大ファンを使った風の演出など、観に来た人の心を鷲づかみにする素晴らしい作品になっています。

そして……正直なところビックリしたのですが……

ver2.0よりも、格段に作品としてスケールアップしています。
以前のver2.0でも作品としては素晴らしかったのですが、どちらかというと、ドールも含めた5人のパフォーマーたちの技を繋いでいるという感じで、ドールとロボロイドのストーリーに純粋にはまり込むことができませんでした。

ところが、ver3.0では、個々のパフォーマンスに至るまでの5人が共通して物語を作り出しているシーン一つ一つが見逃せず、小ネタも所々に差し込んで、観ている人を決して飽きさせない演じ方になっていました。

もちろん、小道具や映像の演出もブラッシュアップされていますし、5人のパフォーマンスが物語の中で意味のあるものに昇華されているように感じました。

これはやはり1年以上のロングラン公演だからできることなんじゃないでしょうか。
ver1.0、2.0を観て満足している方は絶対に観るべきです。それだけの素晴らしい衝撃を味わうことができると思います。

写真「小さなお子さまから外国人の方まで、言葉を超えてどなたでもお楽しみいただける」という売りですが、確かにその通り。

私は今回、小学生の娘と中学生の息子を連れて行ったのですが、二人とも大喜び。

特に息子は、色々と不得意なことがあって、暗い所や大きな音が出る所ではパニクるので、今まで映画や演劇は一切観ることが出来ませんでした。
そんな彼が、大きな音に驚いて私の腕に捕まったり、ティッシュペーパーを耳栓代わりにしたりしたものの、最後まで物語を楽しみ、マジックやジャグリングには目を輝かせて、手を叩いて喜んでいました。
終演後にはロボロイドの真似をしながら歩いているのを見ていると、連れて行った私まで嬉しくなってしまいました。

娘はちょうど誕生月で、「誕生月プラン」ということでなんと500円で観賞できたばかりではなく、終演後に特別なプロジェクトマッピング映像のプレゼントまで

写真(ギア)25歳未満、60歳以上の年齢の方のチケット代は割安になっていますし、誕生月プラン、学生割引といった豊富な割引プランも素晴らしいと思います。

上演時間は70分ほど。100席程度の小さな専用劇場で、毎週の金土日曜日に昼・夜の2回公演を行っています。

京都にお越しの方に、大人でも子どもでも、一人でも家族でも、海外からの旅行者にでも、ぜひお薦めしたいと思います。
それだけ自信を持ってお薦めできるコンテンツになっています。
ぜひ!