『SIMULATIONおおさか2025+』完成披露+体験会レポ

5/11、いくのコーライブスパーク(いくのパーク)で『SIMULATIONおおさか2025+』の完成披露+体験会を開催しました。

参加者は現役・元の大阪市職員を中心に自治体職員が50名強。制作チームのコアメンバー・てるみんが「いつかは大阪市版を作りたい」という思いで、ふくおか版の体験会を開催して5年、制作期間もちょうど1年、無事、ここまでたどり着けたのは本当に嬉しい思いです。

『SIMULATIONおおさか2025+』とは

『SIMULATIONおおさか2025+』は、大阪万博が開催される2025年以降の仮想の自治体「おおさか市」の財政運営を幹部職員(局長・区長)として体験するシミュレーションゲームです。

大元は『SIMULATION熊本2030』、それを簡略化、ローカライズしたふくおか版の『SIMULATIONふくおか2030』があり、今回のおおさか版はふくおか版のリデザインになります。

リデザインにあたって、ゲーム中に登場する事業や局長は大阪市をベースに変更していきましたが、何より私が力を入れたかったのが、「ゲームへの没入感」です。

カードやシナリオのビジュアルに力を入れることで、「ゲームを遊んでいる」という気持ちを膨らませるという効果を狙っています。

年齢も立場も超えて、脳に汗をかかせるゲーム

『SIMULATIONおおさか2025+』は、迫り来る社会課題に自治体が対応するために「新しい事業を作る」そして、その事業を行うために「事業を整理(廃止)する」という形で行います。

ゲームは予算編成ターンと市会(市議会)ターンに分かれ、

予算編成ターンでは、各局区から提案された事業を実施するのか、しないのかを局区長の話し合いで決めていきます。

若手職員が積極的な姿勢を見せれば、ベテラン職員が異なる視点からの意見をのべ、和やかな雰囲気の中でも真剣な対話が紡がれていきます。

高齢化で現役世代が少なくなる時代の地方自治体に必要な事業を限られた予算の中でどう作っていくのかが問われます。

普段の仕事、年齢、職種から離れて、同じテーブル(市)の局区長として真剣に正に「脳から汗をかく」ような時間が繰り広げられます。

話し合いの結果、決められた予算は市会(市議会)に諮られます。

今までは市の幹部だったプレイヤーは別のテーブル(市)で編製された予算を今度は市民目線で審議します。

市議という普段は経験し得ない立場から、自治体の予算を見るというのは新鮮な経験で、ゲームと現実が少しずつ入り交じります。

そして、ラウンドが進むと議論が益々白熱し、

そして、市制150周年を迎える2039年の「おおさか市」の姿にそれぞれが感じることを共有しました。

3時間ほどに及ぶ体験会でしたが、参加者の方からは「面白かった」「勉強になった」と良い反応を得ることができました。

体験会のあとは、校舎の屋上の元プールでBBQ。ゲームの感想を語ったり、普段の仕事の話をしたり、情報交換や職員間の交流が進みました。

ゲームを題材に、仕事の場を離れて、仕事のことを楽しんで考える。有意義な体験会になりました。

『SIMULATIONおおさか2025+』の製作プロジェクトはここで一旦一区切りになりますが、これからも体験会を開催できるよう挑戦していきたいと思います。

興味のある個人、団体はぜひお問い合わせください。高品質なゲームセットを抱えて伺いますよー。

note(ノート)

 さかのぼること、5年前。    この記事にある「SIMULATION2030ふくおか」を実施したのが、2019年5月1…

『SIMULATIONおおさか2025+』のご案内

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