オリコンやソフマップ、私のように大阪の公務員だったら「健活10」のロゴもそうですが、数多くのロゴを制作してきたロゴデザイナーの「さとうコージィ (@cosydesign)」こと佐藤浩二さんが、『ロゴデザインのコツ』を刊行されました。
元々、自称「デザインをあきらめない公務員」のワタクシ。 以前からTwitterでの投稿を読んでいて、ロゴデザインを中心に興味深く学んでいたのですが、今回の『ロゴデザインのコツ』が本当にイイ本だったので紹介したいと思います。
事例集やデザインテクニックだけではない「コツ」
デザインに関する書籍でよく見られるのがテクニックやデザイン事例を集めたもの。
テクニック集は知ったつもりになって、事例集は「スゴいや」で終わってしまう。もちろん、それも大切なんだけれども、「仕事」としてデザインを捉えたときに大切なのはその前後や周辺にもあるわけです。
この本では、コージィさんの仕事を、実際の制作例を元に受注から納品まで制作プロセスにそって紹介しています。これはなかなかに贅沢な体験です。
9章、65項目、一項目あたり2ページ見開きで物足りなさを感じるかと思えば、一つ一つのエッセンスが「濃く」て、「そこよ、そこが知りたかった」ということがいくつも現れます。
発想もテクニックも、そしてそれを支える「ストーリーと想い」で、どうすれば良い「仕事」ができるのかデザイナーの方にはきっと響くんじゃないでしょうか?
ノンデザイナーにも必要な考え方
出版に合わせてジュンク堂書店梅田店で開催されたトークショーに、ノンデザイナーですが参加してきました。
そこで伝えられた言葉は、もちろんロゴデザインを中心としたデザイナーに向けられたものでしたが、
- ロゴには「ストーリーと想い」が大切
- シンプルな形に集約しても、そこには多くのものを表現する
- 使われるあとの未来をイメージする
- 自分ごととしてデザインを捉えて、自分の限界を超えていく
と、ノンデザイナーの私にも響くことが一杯。
あぁ、仕事ってそうだよなぁと、大事なこと、ポイントはどんな仕事でも同じなんだと感じました。
いやぁ、いい本だなぁ。
イベント配信にはのってないのですが、現地で「コージィさんが一番好きなロゴは?」という質問から、ソフマップのロゴのデザインでの錯視調整に至ったエピソードは興味深く、良いデザインを見て、自分に取り入れていきたいですね。
ホント、第4章の錯視調整とか第5章のバランスなんかは本当に参考になります。
デザイン好きのあなたにきっと刺さる良書だと思います。おすすめです。
コメントを書く