- 2019年7月1日
谷九のほっこり中華がしみじみうまい@上本町「hoisam China TAKE」
今日は娘のおすすめで谷町九丁目から歩いて広東料理のお店へ。 上本町の交差点から上町筋、千日前通それぞれから少しだけ入った……
保健所への応援派遣を終えて、一か月ぶりの投稿です。
「おいしいニッポンを旅しよう!」の「ニッポンごはん旅」との自主的コラボ企画。
そのまちのおいしいものや魅力的なスポットは、そのまちで働く公務員が一番よく知っている! と決めつけて、お友だちの公務員に極秘情報を得てそのまちを紹介しています。
第3弾は大阪府豊中市に行ってきました。
連動記事はこちら
[blogcard url=https://gohantabi.jp/article/18025]
前回記事「大阪府貝塚市」はこちら
[sitecard subtitle=関連記事 url=https://utatane.asia/blog/2022/12012/ target=]
今回、豊中市の魅力を教えていただいたのは、豊中市南部地域・庄内まち歩き案内人“南部ブラザーズ”の上野正彦さん。
南部地域を支える音楽・ものづくり・スポーツ・食をベースに地域を繋げていきたいと活動している格好いい地方公務員です。こういう熱い公務員がいろんなまちにいるのは、本当に誇らしく思います。
豊中市の南部、阪急電車の庄内駅は私にとっても思い出深いまちです。
大衆食堂を経営していた父は、庄内駅の駅前にある「豊南市場」で食材の仕入れをしていました。
中学生のとき、夏休みなどはお店を手伝ってお小遣いをもらっていたのですが、朝早くに父が運転する車に乗って、市場では台車を転がして、魚、肉、野菜を店員と声を掛け合いながら次々と買っている光景が記憶に残っています。
昔ながらの対面販売、価格は「激安」ではないものの、しっかりと安く、生活に根ざした地元の市場です。
父とこの市場を歩いたのは30年以上も前なんですが、そこらかしこに、雰囲気が残っています。お店の人は当然代替わりしていたり、市場自体も昔よりお店が少なくなったりしているんですが、歩いているだけで記憶が蘇ってきます。なんだか一瞬泣きそうになっちゃいました。
もちろん、近くにスーパーもあったりはするんですが、駅前にこういう市場があって、活気が残っているというのは本当に素敵で、そのまちが持つポテンシャルの高さを感じます。
上野さんが南部地域の核の一つに挙げている「音楽」の欠片は今も点在しています。
域内には大阪音楽大学があり、通学路になる「音大通り線」はよく見ると路面がピアノの鍵盤になっており、
よく見ると花壇の縁も鍵盤になっています。公園にある滑り台に五線譜が描かれていたり、屋根がグランドピアノの天板の形になっていたり、気がつくと音楽が側にあります。
先ほど訪れた豊南市場の一角に、「サウンドステーションin豊南市場」として大阪音楽大学からグランドピアノが設置されていました。
毎週木曜日には定例のコンサートが開かれていて、普段はストリートピアノとして自由に演奏することができるようになっています。市場の中のストリートピアノはなかなか珍しいんじゃないでしょうか。
音楽に触れる機会を増やす、音楽を楽しむ人が集う。駅前にライブハウスもあって、音楽がキーになって、音が見える機会がどんどんと増えていくといいですね。
大阪国際空港は「伊丹空港」とも呼ばれるように、兵庫県伊丹市にある空港だと思われていますが、実は大阪府池田市、そして大阪府豊中市に跨がって位置しています。
特に庄内駅の付近は、着陸に向けて徐々に飛行機が高度を下げていることもあって、町中でも少し大きな音がします。
ついつい、私なんかは見上げてしまうのですが、上野さんによると、町中で空を見上げている人をみると地元の人じゃないなぁって分かってしまうとのこと。
でも、飛行機好きにはたまらないですよね。この雰囲気は。
特に、空港近くの千里川の土手では、飛行機撮影の聖地と呼ばれるくらいの風景が広がっており、「#千里川土手」のハッシュタグでInstagramを見てみると8万件以上の写真が見つかります。今後、空港を活かした公園整備が進むとも報道されており、益々魅力が高まりそうです。
[blogcard url=https://www.sankei.com/article/20220426-NITJYFGY3RLYXJWYNQSG5V6R5U/]
そこまで行かなくても、春におすすめなのが、「さくら広場」。
パナソニックが管理する広場で、飲食不可のスペースなので、小学校に入学したばかりのランドセルを背負った子供を連れた親子が、桜を背景に撮影していたり、近所のおじいさんがウォーキングをしていたりと穏やかな時間の流れる空間です。
そこでちょっと空を見上げると、
ほら、こんな光景が。今度はちょっと横を向いてみると。
桜越しに阪急電車が走っているのが目に飛び込んできます。飛行機も阪急電車も大きな音なんですが不思議と不快な気分にはなりません。ホッと一息つけるスポットです。
町中の音に疲れたら、駅前のレトロな喫茶店「喫茶 初恋」へ。
昔はスナックだったのか、昭和の香りの残る店内で頼むのはブレンドコーヒー……違った。もう子供ぢゃないの。
メニューの一つ一つに恋にまつわる言葉が付けられています。
サイフォンのコポコポという音を心地良く聞きながら待っていると、ちょっとポップな服装の店長がすっとカップを目の前に。
「お待たせしました。『もう子供ぢゃないの』です」
と。穏やかな笑みで提供される「もう子供ぢゃないの」は、少しほろ苦く感じます。店内は女性客が多いものの騒いでいる人は少なく、静かな店内と寄り添うかのような素敵な空間になっています。
映えるスイーツもあって、まち歩きの最後にはこちらで静かな「音」を感じてみて欲しいです。
上野さんが好きな豊中市の南部地域。本当に素敵なまちでした。
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