『WAR→P!in Troupe ONLINE 雛鳥の巣立ち』俳優さんの他の顔も見たくなる

『WAR→P!in Troupe ONLINE 雛鳥の巣立ち』俳優さんの他の顔も見たくなる

オンラインRPGのゲーム体験に演劇をプラスするとどうなるのか?

『WAR→P』はそんなコンテンツ。
基本、東京のみで公演をうっていて、一昨年のGWに妻の帰省時に合わせて子どもらと行ってみたら、これがまたものすごく面白くて。

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コロナ禍で昨年10月にオンラインで『WAR→P』の公演をやるってことは知っていたんですが、演劇のオンライン公演も色々と参加してみてちょっと食傷気味だったのでスルーしてしまいました。

とはいえ、興味のあった公演。緊急事態宣言で楽しみの外出すら躊躇う日々が続いているので、再演の日程がうまく合ったので、娘と一緒に楽しむことにしました。

力業で『WAR→P』をオンライン公演に

『WAR→P』は観客がプレイヤーキャラクター(PC)になって、俳優がノンプレイヤーキャラクター(NPC)で生きる世界に関与するマルチエンディングな公演です。

通常の公演では、会場を実際に歩いてNPCを尋ねてクエストを受け、それを解決するために他のNPCの元にいったり会場内を捜索したりします。PCそれぞれの行動の結果で物語が分岐して最終的に複数あるエンディングの中から1つの結末にたどり着きます。

オンラインの演劇公演では、すでに観客参加型の演劇も出てきており、『WAR→P』ではその参加体験をどんな風にやるんだろうと思っていたら、思っていた以上に力業でした。

参加者のみがアクセスできるホームページ上に、会場のレイアウト(今回は劇団モノクロームの合宿を行っている『鳳雛寮』)を表示し、行きたい所をクリックするとそれぞれの場所専用のZOOMミーティングに接続されます。

チャット欄を使って入室順をNPCが確認したら、ブレイクアウトルームで1対1(たまに1対多)で話しかけることができます。

NPCからの依頼で受けたクエストは、コード番号が打たれ、ホームページの所定の場所で入力することで進捗が管理できるようになっています。

…………これ、システム考えるの大変やったろうな。

でもこの力業のシステム構築のおかげで、参加者であるPCはリアルな公演同様に、物語に参加することができます

惜しむらくは、個々の操作がかなり煩雑なこと。
場所を移動するたびにZOOMのミーティングに参加して、退出して、ブラウザ上は無駄なタブがバンバン出てしまって、ウィンドウ間の移動がなかなか難しい。場所を移動するために必要な会場のレイアウトを表示させていると、物語が進行するメイン会場の配信映像は表示できないし、クエストを並列進行させているとさらにややこしい。
今回、娘がPCとして参加、私はPCを操作しながら観劇するというスタイルだったんですが、これでも結構、操作がもたつきました。

PCが行動するパートは各20分くらいあるのですが、通常の公演以上にこの時間が短く感じます。
物語が進行するメインパートやエンディングも含めて2時間半という長丁場なんですが、行動パートの部分の体験を考えるともう少し長くてもいいかもと感じました。

画面越しでも俳優さんの魅力は伝わる

今回の物語は、劇団の俳優養成所の研究生たち(NPC)のオーディションで、PCはカメラ越しに彼らの選考を行っている劇団員(先輩)という立場。

劇団の代表作の「フォルローグ物語」を、研究生たちが演じるために合宿に臨んでいます。

6人の研究生たちはそれぞれ演じたい役があり、同じ役をやりたいと思っている人もいて、劇団員(PC)が彼らを評価することで、誰がどの役を演じることになるかが決まります。

エンディングでは劇団員(PC)の行動で決まった配役で、「フォルローグ物語」の一幕が上演されます。

研究生(NPC)はそれぞれ、どの役をやるかは物語が始まった段階では分からず、オーディションという設定で、それぞれの役を演じた「課題」動画もあるので、劇団員として参加してみると、「この役は●●がいいのでは…いや、▲▲も面白そう」と、次の行動を悩んでしまいます

稽古中の研究生(NPC)を訪れてみると、女優陣の3人でも底抜けに可愛い伊月さんや、落ち着いた小暮さん、闇を抱えてそうな朝火さんと三者三様ですし、男性陣の3人+劇団員の一色さんもそれぞれ魅力にあふれています。

エンディングで見られるシーンは一幕だけで、そのシーンに登場しない俳優さんは観ることができないので、この公演、はまると何ステージでも参加してしまいそうになります

生で演技を観たいと思いながら、まだ画面越しにしか観たことのない朝火役のはぎのりなさんが私は一推しで、あるクエストで他の研究生への仕打ちが面白くて、アドリブなのかなぁと思いながら、娘とニッコニコでやりとりをさせていただいたり、

はじめましての伊月役の一之瀬花音さんの演技に娘と「可愛い~」と言い合ったり、
(またちょっと気になる俳優さん増えたじゃないか…

左京役の渡辺隆義さんの良い声に浸ったり、右近役の橋本顕さん、一色役の池永英介さんの迫力ある演技にうぉーーーとうなっておりました。

前柴役の増本健一さんの軽い感じもイイし、小暮役の村田志織さんの凜とした美しさもたまらない。あとゲスト枠の水沢役の河野奈々さんも衣装がころっころで可愛かったなぁ。

観客参加型の公演だからこそ見える俳優さんたちの魅力はオンラインでも変わらずです。
まだまだ「リアルに劇場で」が難しい日々ですが、素敵な俳優さんたちと話して物語を楽しめる『WAR→P』、やっぱりいいですよ。
日曜日までやっていて、開演3時間前までチケット購入可能ですので、どこにも行けない週末の楽しみにいかがですか??

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があ

大阪生まれ・育ち・勤めの雑食系公務員。 福祉職だと勘違いしている人が大多数ですが下っ端事務職。濃い顔付きから沖縄人やらトルコ人やら間違える人大多数。違う、違うんだよ~

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