尼崎市の自主活動グループ「夜カツ」さんが主催した現役公務員と公務員志望の学生とのオンラインイベント「公務員と語る、公務員を語る kansai」に参加してきました。
昨年は大阪経済大学での開催でしたが、今回はやはりコロナ禍の中、当初4月の開催予定が伸びに伸びて、オンライン開催ということになりました。
私は「夜カツ」のメンバーではありませんが、今年もちらしやバナーのデザインを担当させていただきました。
公務員は語りたい
イベントは尼崎市の江上昇さん(元漫才師)の軽快なスベり芸トークからスタート。
参加された学生にアンケートで「公務員」のイメージを聞いて、も一つ参加した公務員にじゃあ実態はどうかというアンケートを実施。
もちろん、公務員を志望している学生たちも多く参加しているイベントなので、「公務員が楽でいいなぁ」といったイメージは少ない印象です。
江上さんからはアンケートを受けて、公務員を取り巻く状況について説明がありました。
コロナ禍を受けてこれから自治体の財政状況が悪化することや、高齢化社会が進むことによって今まであれば社会の要望に行政がなんでも応えてきた時代から、○○かそれとも▲▲かと選択しなければいけない時代になってきています。
そんな中、公務員はできないことを市民に伝えたり、地域の方々と一緒になってやっていくことをコーディネートしていくような益々「しんどい立場」に立たされます。
そんな「しんどい立場」を分かった上で、公務員を生業として学生たちに選んでもらうために、私たちが今何を考えて、どんなやりがいを持って、仕事に臨んでいるかを「語りたい」わけです。
学生さんは尋ねたい
参加している公務員を何人かピックアップして、お話を聞きました。
男性で育休に入っている方や、副業としてNPOを立ち上げて活動されている方の話を学生さんたちが興味深く聞いているのが印象的でした。
そして、メインになる「語る」をブレイクアウトルームを使って3回実施。各ルームは公務員1・2人に対して学生2・3人という構成。
簡単に自己紹介をしたあとは、学生さんの質問を私たち現役公務員がガンガンと打ち返すという感じで語ってきました。
私が受けた学生さんたちの質問はこんな感じ
- どうして公務員(orその自治体)を選んだんですか?
- 公務員試験(面接)に向けて何を準備しておけばいいですか?
- 今までの仕事で、一番やりがいがあったのは?
- 普段の仕事で何がモチベーションになっていますか?
- 県(府)と市の仕事の違いって何ですか?
緊張している学生さんたちにも、具体的にどこの自治体を考えているの? とか、どんな仕事がしてみたい? ということを聞きながら質問に答えました。
特に時間をかけて説明したのは仕事でのモチベーションについてかなぁ。
私たち地方公務員は数年間で「転職」に近いくらいの人事異動があったりするので、自分が「やりたい仕事」に常につける訳ではありません。
だから、公務員を目指す学生さんたちには、自分の「やりたい」をしっかりと核として持っておいて欲しいと伝えました。その核を持っていれば、どんな職場でも「やりたい」ことができるんじゃないかと思います。
3回のブレイクアウトルームのあと、大阪経済大学の梅村仁教授の講評を受けてイベントは終了。
その後、1時間の延長戦に約40名が残ってまだまだ「語る」場を続けていました。
参加いただいた学生さんたちは、私たち公務員の「語る」を聞いて、何か得てもらえたでしょうか?
何かを得て、公務員という仕事を選んで、来年は「語る」公務員として参加してもらえれば嬉しいです。
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