年度末、2018年度ももう終わるまであと数日という日ではありますが、ようやく、ようやく完成しましたのでご案内いたします。
生活保護通知・通達総索引の最新版である2018年度版です。
生活保護通知・通達総索引って?
「生活保護通知・通達総索引」は、生活保護手帳、別冊問答集をはじめとする生活保護に携わるケースワーカーらが利用する各種資料に掲載されている通知や通達、疑義問答を横断的に検索できる索引です。
2003年の初公開時より15年、北は北海道、南は沖縄まで全国のケースワーカーに利用いただいています。
収録した通知等は5,000超、見出し(キーワード)は1,000超。膨大な資料のありかを誰でも簡単に調べることができます。
今回の更新内容
生活保護手帳 2018年度版
わが国の社会保障制度、最後のセーフティネットである生活保護制度。
生活保護行政の運営・実施に必要な「保護の基準」「保護の実施要領」「医療扶助」等、実務に欠かせない重要な告示・通知をわかりやすく編集。
平成30年10月からの保護基準の見直しに対応。
生活保護担当者なら持っていて当然の資料。
平成30年10月に大幅な法改正があったため、ページ数も増えています。普段なら旧年度版を使用していてもあまり問題ありませんが、今年は新しいものを使われた方が良いかと。
生活保護手帳 別冊問答集 2018年度版
「保護の実施要領」等の規定を補完する事務連絡として、厚生労働省が発出した「生活保護問答集について」を収録。
事務連絡で示された疑義回答を基に、関係法令の参照条文及び通知等への参照リンクを適宜挿入。
『生活保護手帳』とあわせて利用したい関係者必携の実務書。
こちらも今年度は法改正に合わせた疑義問答が増えており、必ず購入しておかないといけない資料になっています。
大阪市生活保護疑義照会集
大阪市福祉局生活福祉部保護課が、各実施機関(各区)からの問い合わせに対して回答した疑義照会をまとめた事務資料。
2018年3月30日に改正されたので、追加された疑義照会も含め追録しました。
新たに追加した資料
生活保護マニュアル2017.8 / 埼玉県
埼玉県福祉部社会福祉課が県内の各実施機関に対してまとめた疑義照会集。
関係者の方に閲覧させていただいたので、最新版ではないかもしれませんが東京都や大阪市同様、参考になる部分も多いだろうと判断し、索引に追加しました。
社会保障の手引 2019年版
子ども・子育て支援、高齢者福祉、障害者福祉、生活困窮者対策、医療・年金制度、就労支援等、日常生活を支える社会保障制度を15項目に分類し、暮らしに役立つ社会サービスを簡潔に解説する。
多様な社会ニーズを、より適切なサービスへと結びつけるために役立つ一冊。
中央法規出版が毎年出版している社会保障制度を網羅したガイドブック。
この書籍に掲載されている内容は、直接は生活保護制度とは関係のない内容も多いのですが、被保護者の相談支援を行う中で、他法他施策の活用を図っていくのはとても大切です。
ケースワーカーにどこまで求めるのか? という点はありますが、他法他施策をさらっとでも理解するためにこの書籍の索引化は役に立つはずです。
この索引を使うことで過去の膨大な通知・通達や先例を探すことに忙殺されるのではなく、正しい知識を手に入れてより良いケースワークに活かしていただくのが私の望みです。
CW4月で4年目の者です。生活保護通知・通達総索引(前のバージョンですが)を区で共有して使わせていただいてます。ありがとうございます。いつも助かっています。このブログも時々拝見して楽しませていただいてます。
あまり直接関係ないことですが・・・
この3月末に、3年間お世話になったSVが異動になってしまいました。CWになってから最初の2年間の担当SVでした。私はこのSVを100%信頼しておりました。どう処理すればよいか分からない時に、聞きに行くと根拠を示しながら的確に答えてくれるSVでした。また暴言を吐くケースなどの対応を、いつも助けてもらい精神的にも助けてもらったことが一度や二度ではありません。そのSVでなければ、私はCWとして持たなかっただろうと、私の今があるのはこのSVのお陰だと思っています。ここ1年は私の担当SVではなくなりましたが、判断に困ったときによく聞きに行き教えてもらってました。(それは自分の担当SVが根拠を示せない経験の浅い人だったからですが・・・)
これほど信頼していたSVの異動なので、喪失感があり寂しいです。そのSV自身も、SVを続けたい様子だっただけに残念です。異動は残酷です。
人生半ばにして、このように素敵な職業上の出会いがあるとは、知りませんでした。
この仕事も、大阪市も、捨てたもんじゃないでしょう。
新年度で人の入れ替わりも激しいですが、今までの3年間を目いっぱい感謝しつつ、そのSVがいなくても、今まで教えてもらったことをずっと忘れないで、独り立ちせなあかんなあと今思います。
個人的手記ですみません。
索引を使っていただいてありがとうございます。
「索引ください」のメールは多いのですが、実際に使ってくださっている方が、どう思っているか、どんな仕事をしているかを聞く機会はほとんど無く、こうやってどんな形でも吐き出していただけるのは個人的には嬉しい限りです。
「人生は長い」
本当は短いのかもしれませんが、大阪市ではCWが圧倒的に足りていません。経験者は気がつくとまた再び保護の現場に戻ってくるように思えます。
長い公務員人生の中で、お世話になった先輩は働く場所が違っていても、どこかで頼りになったり、仕事をする上での道しるべになるんやないかなぁと思っています。
……私も生活保護の現場から離れて3年、そう思ってくれているCWがいるのか甚だ不安ですが。
生活保護の現場はチームです。
いくつかの職場を渡り歩いても、それだけは強く思っています。
独り立ちできなくてもOK、信念をもって4年目のCW頑張ってください!