2月18日にオープンしたばかりの、穴子料理の専門店、「本家穴子や」さんに行って参りました。
こちらのお店。長崎県対馬市に本社を置く水産加工会社の対馬水産株式会社さんが、対馬西沖で昔ながらのかご漁で捕られる肉厚で脂ののった良質の穴子を大阪で食べることができます。
穴子は大阪では押し寿司などで、関東に比べても馴染みの深い食材。普段は築地などに輸送されて料亭などに卸される対馬の穴子を、新鮮な内に現地で加工した穴子の実力はいかに!
夜のお任せコース (¥5,800)
先付 穴子の肝煮、菜の花の黄味辛子和え
お店自慢の伝助穴子1匹から、1個しか撮れない肝を甘辛く煮付けた一品。
そもそも、穴子の肝自体が稀少なので食べるのは初めてでした。贅沢ですよねぇ……肝特有の臭みやボソッとした食感はなく、とても食べやすい、いかにも酒のアテですね。
うん、同行者がさっそく日本酒飲んでる……
前菜 穴子のアスパラ巻き
百貨店の総菜売り場や催事で販売することを想定して加工したものとのこと。
対馬で穴子を仕入れる時に、活魚船で捕られた穴子全てを買い付けして加工しているので、アスパラ巻きには一番小さいサイズを使っているとのこと。
引き締まった身の穴子に甘いタレがよく絡んでいて、これもアテとして最高ですね。
お椀 山吹豆腐カニ身入り吸い物
ふんわりとしたおぼろ豆腐のような柔い山吹豆腐の中に、カニ身がしっとりと馴染んでいます。
なんと言っても出汁が美味しいです。これ。
お造里 五種盛り合わせ
鮪、金目鯛、太刀魚、鯛、イカ、うに……あれ? 6種?? イカとウニはセットなのかな。太刀魚が表面を炙ってあって、美味美味。
焼物 穴子の白焼き、酒盗焼き
脂の乗りの良い伝助穴子を白焼きに。
対馬でミディアムレアに加工されて送られてきた伝助穴子を、強火で皮を、身はさっと焼き、ふっくらとした食感を保ったまま提供くださいます。身に厚みがあるので、ほこほこした身の味わいに、山葵や藻塩を添えると、わぉ! という感じ。
酒盗焼きはまたしてもお酒に合いますよね。ウチもついつい焼酎が進みます。
揚物 穴子のあおさ揚げ、野菜、山菜
対馬のあおさ海苔をまぶした天ぷら。こちらもミディアムレアの伝助穴子の白焼きを揚げています。口にするとあおさ海苔の香りがふわっと広がります。穴子の味が淡泊なだけに、あおさ海苔の香りがより引き立つ感じですね。
ちょっとお店の人にお願いして、使っているあおさ海苔を少し頂いて、天ぷら出汁に投入してみたところ、これがまた美味しいのなんの!
ご飯物 西のとろあなご丼、京漬物、赤だし
ご飯物といえばやっぱり丼ですね。
肉厚の「西のとろあなご」の一番美味しい所をしっかりと炙って、甘めのツメをで仕上げてご飯の上に。
鰻丼とは違って、穴子丼はご飯との調和が抜群。ふんわりとした穴子の身と、ご飯が一体となってお箸が進みまくります。
このあと、お店の方に無理を言って、穴子のお寿司も頂きました。穴子重は写真だけ(笑)。もちろん、お寿司との相性も素敵ですよ~
デザート ゆずのシャーベット
ということで、ゆずのシャーベットで締め。
いやぁ、大阪だと淡路とかそちらの穴子というイメージなんですが、対馬の穴子を食べられるのは良いですよね。
対馬の穴子は普段は、漁で一定量が捕られてからトラックで輸送するので、どうしても身がやせ細ってしまうらしいのですが、割り切って現地で加工することで、「西のとろあなご」とブランド名をつけるほどの丸々と太った穴子を持ってくることが出来る。
そして、これはどちらかというとウチの仕事柄思うことなんですが、現地の方の職を支えることにもなるんですよね。
穴子の美味さをたっぷり堪能させていただきましたが、個人的にはもうちょっと料理のバリエーションが欲しいかなぁ……一品料理だったり、穴子を使わない料理がコースに入っているのはちょっと残念。オープン後、もっともっとグレードアップしていただけるものと思っています。
本当にごちそうさまでした。
店名 | 本家穴子や |
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ジャンル | 和食(穴子料理) |
住所 | 大阪市中央区心斎橋筋2-2-10 新日本三ツ寺ビル 1F |
電話番号 | 06-6224-0762 |
交通手段 | 地下鉄御堂筋線・心斎橋駅より徒歩8分 |
営業時間 | 11:00~15:00 / 17:00~23:00 |
定休日 | 日曜日 |
サイト | ホームページ |
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