- 2015年9月12日
ラパスっ!@堺筋本町「ふく流ラパス 分家WADACHI」
「ラパスっ!」 なんかの呪文かいなと思いながら、一ヶ月ほど前に新店オープンと聞いていたお店「ふく流ラパス分家WADAC……
お気に入りのティールームTeeTaさんが4月3日に開店から3周年を迎えられました。
TeeTaはランチタイムにフレーバーティー飲み放題という紅茶好きにとってはたまらないお店です。
3周年を記念してお茶会をするということで、40手前のおじさんが参加するには場違いなのは承知のうえで、今年の目標の「アウェーを楽しむ」の4月版として参加させていただくことにしました。
実はそのお茶会の当日の4月21日(金)、切羽詰まった仕事が昼過ぎに舞い込んできたので、キャンセルして残業しようかとも考えたのですが、そんなときこそ「オンとオフの切り替え」をすべきと気持ちを変えて楽しんできました。
なので、週明けは地獄を覚悟だったり…
今回のテーマは「アレンジティーを楽しむ」。たっぷりと楽しんだお茶会をレポートします。
TeeTaは西天満にあるフレーバーティーの専門店です。カウンターのみで10席。
この日のお茶会は参加定員は9名で、私を除いて残りの8名は女性ばかり~。内6名は2名ずつの友人同士での参加ですので、予想通りのアウェーです(笑)
とは言っても、マスターも店員さんも顔馴染みなので、臆すること無く「居るのが当然」くらいの勢いで参加させていただきました。ホントは妻か娘と参加したいんですけどね。金曜日の夜はさすがに難しいです。
ボトルワイン(それほど高くないですよ、とのこと)に、3日前から「パリスローズ」と名付けられた薔薇の香りがベースのフレーバーティーのティーバッグを漬け込んで準備。
小さなグラスに赤ワインを半分くらい入れて、氷とソーダで割ってしまいます。
「パリスローズの赤ワイン漬け」
以前に姉妹店のThe Teeでワインにティーバッグを、というのは聞いていたのですが、確かにこれは安いワインがワンランク上がったような気がしてしまいます。
……いや、ワインに詳しいわけではないんですが(^^;
それぞれワイン、紅茶、ソーダをカクテルにしたのとは違うんですよね。赤ワインにフレーバーティーが馴染んでいる感じで、とても素敵な食前酒でした。
食前酒を終えると、カップにはドンドンとTeeTaがお薦めするムレスナのフレーバーティーが注がれていきます。カップに並々と注ぐのではなく、ちょっとずつ。
これがまた、一つ一つが香りが良いんですよね~。
ディップソースに紅茶を、ということで。
オレンジの香りが強い「午後の果実」という名前のフレーバーティーの茶葉をすりつぶしてタルタルソースに混ぜたもの、アールグレイベースの「グレイ婦人」という名前のフレーバーティーを同じく粉砕して塩と混ぜて紅茶塩に。最後はムレスナで販売しているカレースパイスを混ぜたカレーマヨネーズ。
「午後の果実」は紅茶として飲むと果物の香りがぱっと拡がるお薦めのフレーバーティーなんですが、こうやってタルタルと合わすとオレンジの香りがツンときて良い感じ。パプリカやアスパラに良く合いました。
紅茶塩はラディッシュに。アールグレイベースだとクセがありすぎるかなと思っていたのですが、それほどでもなく寧ろさっぱりとした野菜には合う気がしました。
茶葉を粉砕するのにミルなどを使うのか? と聞いたところ、擂り粉木で充分とのこと。また、ティーバッグの茶葉(2.5g)でもけっこうたくさん作れるとのことでした。
姉妹店のThe teeで出しているサンドウィッチはハーフサイズで。
ハービスプラザの「ブーランジェリー・ブルディガラ」さんのパンにポテトやレタスをはさんでいます。ブルディガラさんのパンはどちらかというとクセが強いタイプで、このパンもオリーブが効いているんですが、ポテトサラダを挟むとあっさりとしたものになりますね。びっくり。
サンドウィッチがあっさりとしたものなので、飲む紅茶は「京都四条の香り」と名付けられたものを。ローズティにジャスミンを入れたクセの強いタイプのフレーバーティーなんですが、食事には違和感がなかったですね。
「マロンパリ」(だったかな)という栗の香りのするフレーバーティーに、三温糖を多めに加えて。
これだけでも甘栗のような香りがふわっと立つのですが、さらにブランデーを加えるとマロングラッセのように甘味が引き立ちます。
同じようにマスカットベースのフレーバーティーには麦焼酎を加えて。
マスター曰く、色んなバーに行ってメニューを見てみると、お酒で特徴のあるバーって意外と少ない、と。フレーバーティーは多種多様なものがあるので、アレンジすればそれぞれのお店に特徴を加えられるとの提案。
確かに、ホテルのバーできちんとしたバーテンダーが居るお店ならともかく、お酒もお酒を飲むことも好きなんだけど、あまり強くない(……ま、ウチが正にそうなんですが)人に対して、ノンアルコール以外で提案できるお店があるなら行ってみたいと思いますおね。
まずは、ミルクティー。
「ももいちご」という桃と苺(そのままやん)のフレーバーティーを、ティーバッグ3個(7.5g)で濃いめに作って、これも多めの三温糖で甘く作ります。
ミルクもたっぷり入れて甘ーいミルクティーにして、生の苺と合わせます。
これが、デザートティーとしては本当に最高でしたね。
苺の酸味を甘めのミルクティーで補完するとは。「苺には練乳が一番!」のウチでしたが、これはぜひ試してみたいとおもいました。
次は、マスターの友人がやっておられるという谷町7丁目の「一吉」さんの最中と。
こちらの最中、餡が白味噌なんですよね。無花果のコンポートと合わせて出来たてをパリパリと。
甘味が上品で美味しかったです。和菓子でもフレーバーティーが喧嘩しないのが不思議なところ。
最後は「バナナのキャラメリゼとバニラアイスのキャラメルシロップがけ」
キャラメルフレーバーの「キャラメルクリームティー」を三温糖とともに煮詰めたシロップを かけて頂きます。
普段のランチからシロップを使ったデザートを提供して下さっているのですが、シロップ自体は非売品。今日はお土産にこのシロップを頂きました。
今日はキャラメルフレーバーでしたが、果物のフレーバーティーなども煮詰めてシロップを作ると面白い香りのシロップになるなぁと思いました。
アイスに掛けると美味しいよ~と娘に言うとしっかりと安いバニラアイスに掛けて楽しんでいます。
お腹がたっぷたぷになる位、色々な紅茶を楽しみました。参加者からは他のお茶会に行っても、「さぁ、これ飲んで。次はこれ飲んで。」と急かされるだけという話があったのですが、ウチは初参加でも充分楽しめました。
マスター自身がムレスナの紅茶に自信を持っていることもあるのですが、「食事と一緒にフレーバーティーを楽しんで欲しい」「気楽にお茶を楽しんで欲しい」と、軽妙なトークの中に愛のあふれる言葉が印象的でした。
珈琲好きの人が通うお店っていうのは、結構たくさんあると思うのですが、紅茶好きが通うお店、それもフレーバーティー専門店になると、なかなか思いつきません。TeeTaはそんな稀有な存在。
本当に楽しいお茶会でした。また、ランチに伺いますね。
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