関西のベタフミ坂・暗峠を歩いてきました。

を連れて歩いてこようと思って、「どこかないですかねぇ」とfacebookで緩く募集してみたところ、東大阪と生駒の間にある暗峠(くらがりとうげ)はどう? とお薦めして頂きました。
さっそくググってみたところ、「関西のベタフミ坂」「酷道」となかなか面白げな言葉が見つかったので、よし、行ってみようということにしました。

前日に最寄り駅を検索。大阪側だと、枚岡駅になるのですが自宅から遠ざかっていくのではなく、遠くから自宅に近づくのがいいなと思い、奈良側から目指してみることに。

スタートは東生駒駅?
スタートは東生駒駅?

スタート地点は近鉄・東生駒駅。到着と同時に協会の地図を開いて……んんんん? 目印も道路もない……なんで?
間違えていたことに気づいたのはで暗峠の入り口になる小学校を検索して10分くらい歩いた時。最寄り駅は東生駒駅やなくて南生駒駅やった、おい。結局、スタート前に3駅分歩いてしまいました。

ちょっと変わった形のミラー。さすがに道路幅が狭い。
ちょっと変わった形のミラー。さすがに道路幅が狭い。

改めてスタート。南生駒駅からほど近い所から国道308号線へ。国道とは思えないほどの細い道。スタートからこんな変わったミラーが設置されています。
最初は、ゆったりと歩いて「天気が良くていいなぁ」と思っていたのですが……

生駒側からの坂が徐々にきつくなっていきます。
生駒側からの坂が徐々にきつくなっていきます。

だんだんと坂がきつくなってきます。しかも……坂が終わらない。えぇ、運動不足ですよ。暗峠はまだかと、日陰で座り込んで地図を検索……だめだった。1/3も進んでいない。
日差しにフラフラ、喉はからから。でもなんだか心地よい。

道路脇にはひまわりやら
道路脇にはひまわりやら

ちょっと歩いては休憩、ちょっと歩いては休憩で何とか必死に坂を上っていくのですが、暗峠はまだまだ。休憩も兼ねてみつけた屋さんへ。

猪肉の乗ったぶっかけうどん
猪肉の乗ったぶっかけうどん

「手打ちうどん 風舞」さん。老夫婦がやっている普通の民家のようなお店で、腹ごしらえ。
メニューの中には山菜のや、夏季限定のトマトぶっかけもあったのですが、やっぱり山に来たからには山の物ということで、いのしし肉がトッピングされたぶっかけうどんを。
炎天下の中から、縁側も素敵な民家へ。おばさんが「クーラーがなくて御免ね。」と言いながら、扇風機をこちらに向けてくれるのですが……左右からこちらに向けたら風を打ち消し合うので意味がないってば!
しばらく待って提供いただいた「いのししぶっかけ」、大根おろしと刻んだ大葉、生姜でさっぱりと。猪肉の臭みはあまりないですね。これは良いところに入った。俺、えらい。

ルックスも素敵なぶっかけうどん
ルックスも素敵なぶっかけうどん
店名 手打ちうどん 風舞
ジャンル うどん
住所 生駒市西畑町487-1
交通手段 生駒山上駅から1,349m
営業時間 [火~金]11:00~18:00
[土・日]11:00~19:00
定休日 月曜日
サイト ホームページ

さぁ、美味しい物を食べたので、再スタート。ですが、やっぱり坂は全く緩くならなくて、何度も何度もめげながら、歩き続けること20分。

ようやく着いた暗峠
ようやく着いた暗峠

つ、ついた……小さなトンネルをくぐって見えたのが、前日に写真で見た石畳。青空に石畳が映えます。

峠の茶屋でひと休憩
峠の茶屋でひと休憩

さすがにばてきったワタクシ。すぐに峠の茶屋に入ってオーダー

宇治金時!
宇治金時!

なんで、こんなにが美味いんでしょうね……。特に特別な氷でもないのに、不思議なもんです。

休憩が終わったら、本来の目的。ダンボーの写真をば。

暗峠に到着したダンボー
暗峠に到着したダンボー

よーし、目標達成。
井原西鶴が「世間胸算用」に書いたり、松尾芭蕉も歩いたという暗峠。あらかじめ聞いてはいましたが、ホンマになんもありません。象徴的な石畳もほんのわずかな距離だけ、それでも「何もないがある。(by 風香/よつばと!)」なかなか素敵な所でした。

大阪側からもう一枚
大阪側からもう一枚

しかしこのとき、ワタクシ、こんなこと考えてました。

奈良側の方が距離が長いので、坂は緩やかやけど奈良側から来た方がしんどかったんじゃないか?

5分後、その思いが大きな間違いだったことに気づかされます。大阪側に下っていく道の急なこと! 延々と続く急坂に「舐めててすみません。」と謝ったのでした。

この日のスタッツ。歩数はともかく、130階の階数は凄いと思う。
この日のスタッツ。歩数はともかく、130階の階数は凄いと思う。