- 2016年3月20日
アンガス牛のごついバーガーが美味い@中崎町「RICH GARDEN 中崎町店」
昨秋からキュレーターとして参加させていただいているぐるなびが運営するメシコレで、大阪に新しいキュレーターが加わりました。……
肉、食べたい……急にそんな欲求に狩られるときがあります。とにかく、ガッツリと肉を食べたいと思っていたそんなとき、食べ仲間と一緒に気になっていたお店「ステーキハウス听」さんに伺わせていただきました。
「ステーキハウス听」さんは京都を皮切りに現在12店舗のステーキハウス、他にも焼肉専門店、ハンバーグ専門店をそれぞれ2店舗ずつ構えておられて、今乗りに乗っているお店です。
結構前から気になっていたのですが、ステーキハウスってなかなか一人で行けないじゃないですか?
誘っていただけて、感謝感謝。
お店は東心斎橋、飲食店などが密集するエリアにあります。ビルの2階スペースをつかっているのですが、内装は落ち着いた雰囲気で過ごしやすそうな感じ。訪問した日は雨で使用できなかったのですが、テラス席などもあって開放的な空間づくりがされています。
さっそくドリンクを……と思ったら、お店の方が出したのは「お肉」のメニュー。
ドリンクよりも前にまずは「肉」を選んでくださいとのこと。なんで、そんなことになるかというと、
お肉は炭火でじっくりと20~40分かけて焼きあげるから。
しかも、お肉はサーロインやヘレといった良く知られた部位から、カイノミ、ササノハ、シンシンといった普段オーダーすることのないような部位まであって、悩みに悩みます。
お店の方と相談しつつ、同行者もいるので様々な部位をガッツリ喰らおうということで色々とオーダー。
その後で飲み物と、比較的早く提供できるという前菜やサラダなどをオーダーするのが良いそうです。
ということで、カンパーイ。
まずはオードブルとしてローストビーフ、生ハム、コンビーフカナッペの3種盛り。勿論、お肉はドライエイジングビーフを使用。
ローストビーフのソースはオリジナルの”ガリ”ソース。寿司屋のガリを細かく刻んだソースが、ほどよい酸味でお酒に合いそうですね。
特筆したいのはコンビーフ。あまりコンビーフに良い印象を持っていなかったウチですが、これは驚かされました。お店の方によると、この日のコンビーフはちょっとドライな感じとのことですが、カナッペにするとちょうど良く、いくらでも食べられそうな旨味の強いコンビーフでした。
これはもうビジュアルだけで勝ち、ですね。
京野菜をお鍋にどっさりと。
バーニャカウダソースを浸けて口にすると、かなり濃厚なのに臭みが少ない。
野菜自体が新鮮で美味しいのですが、バーニャカウダ特有のクセが少ないソースにおやっと思っていたら、このバーニャカウダソース、オリーブオイルと玉葱のみで作ったソースとのこと。
なるほどね、これは食べやすいし良い感じ。
とは言え、かなりの分量の野菜なので、この後お肉を食べるのに食べきれるのかな……と思っていたら、
余った分を鍋で温野菜にして再度提供するという変化球を見せてくださいます。
これはイイっ! 温野菜にすれば、また手が伸びますもんね。お肉ばっかり食べてたらいかんので、これは素敵な提供の仕方やと思います。
サラダにも熟成肉の生ハムがセットで。お肉に合うようにわさび菜を使っています。
わさび菜は単体だとピリッとするというか、ちょっと癖の強い野菜なんですが、こうやってお肉に合わせるとちょうど良い感じに。
食が進みますね。
ここでとうとうお肉登場!
まずは骨つきのリブロースから。
听さんでは牛を一頭買いして、それぞれ店舗で熟成しているので、その日その日で提供できるお肉が異なっています。
この日の残りはこんな感じ。
出していただいたのは670g(おおよそ1.5ポンド)くらいのもの。赤身が強いものや脂がちょっとのったものと一枚一枚ごとにクセがあるのがこれまた良い所。
切り分けていただいて、さて机の上に用意されているタレを掛けて……と思っていたら、
「できれば、そのままで食べて見てください」
とのアドバイス。それに従って、そのまま食べると……
うんまっ!
もちろん塩胡椒は振っているとのことなんですが、ガツンと肉の美味さにやられます。ぎっしりと詰まった赤身は見た目よりも遙かに柔らかく、肉そのものの味がダイレクトに伝わってきます。
確かに、これは何も浸けなくても十分だわ。
続いてカタの塊。肩肉の部分をガッツリと1~3ポンドでオーダー可能。
こちらも切り分けてもらうと
焼き具合は「ブラックアンドブルー」がベストだとお店の方が言います。外は焦げるほど、中は柔らかなレアな状態が熟成肉の最適なんだとのこと。熟成香と言われる香りが穏やかに感じられるお肉をたっぷり楽しめます。
こちらもそのままで食べるのがベストらしいのですが、ちょっと香りを加えるならばと出していただいたのがトリュフ塩。香りが強いのでこれこそほんの少しだけ振る程度で。
なんと、これキープできるらしいです。お酒かい!?
ちょっとお肉から離れて、シュリンプカクテルと京野菜のピクルス。ぷりっぷりの海老とさっぱりとした酸味のピクルスで、ちょっとすっきりとした気分に。
ステーキの王道のサーロイン。肉質が明らかに違います。なるほど、たしかにサーロインを選ぶ人が多いのがよく分かります。
今までのお肉の荒々しさが抜けて、純粋に肉の美味しさに没頭できます。
サーロインで十分に満足していたんですが、極厚のヘレが提供された途端、目がそちらに吸い込まれます。
1/2ポンドなので、おおよそ220gくらいですね。普通にメインでも大きいくらい。
カットすると、
やはり、この素晴らしい焼き具合。最高級部位に恥じない柔らかな肉質に惚れてしまいます。これはすごい。
ご飯物として炙り寿司を。部位は綺麗なサシが入るミスジと呼ばれる部位。
柔らかな肉質で、脂も嫌みがありません。何より甘めで柔く握られたシャリが素晴らしく美味しいです。
デザートには最中。抹茶アイスに生クリームと、そのまま食べても美味しいですが、やっぱり挟んで手に持って食べたいですよね。
いや~食べました。同行者とともにガシガシと食べましたが、びっくりするほどにお腹がもたれていません。その辺りがドライ・エイジングビーフの凄いところ、お肉をおつまみのように食べられるとお店の方は言うのですが、確かに実感できました。通常、ステーキハウスに行っても、肉は150gでも多いところじゃないでしょうか? この日は一人あたり、お店の名称にそった1ポンド(453.5g)は食べたような気がします。
それでも翌日の体調は絶好。
熟成肉は最近は流行で、様々な所で聞くのですが熟成の基準がないので冷蔵庫で置いてあるだけの肉を「熟成肉」なんて言っているところもあるんだとか。ぜひ、听さんの本当の熟成肉を味わって欲しいです。
一人で行くのではなく、3,4人くらいでガッツリと1ポンド、2ポンドの大きな肉を楽しむのが良いお店。見た目よりも食べられるのでかなりビックリしますよ。
あー、美味しかった。ごちそうさまでした。
店名 | ステーキハウス听 心斎橋店 |
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ジャンル | ステーキ |
住所 | 大阪市中央区心斎橋筋1-4-5 コムテラス東心斎橋2F |
電話番号 | 050-5786-1718 |
交通手段 | 地下鉄御堂筋線・心斎橋駅より徒歩3分 |
営業時間 | 11:30~14:30 17:00~24:00 |
定休日 | なし |
サイト | ホームページ |
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