京都国際マンガミュージアムはやっぱり凄い!

http://www.kyotomm.jp/

先日、家族で夏休みと言うことで京都に行く機会がありました。
目的地は、一昨年にオープンして以来人気の京都水族館。お盆ということもあって、混雑していたり、ペンギンペタペタタイムといった一部のプログラムがやっていなかったりしたのですが、家族は満足してた様子。

で、時間が余ったら行ってみない? と提案していたのが京都国際マンガミュージアム。
そんな軽い感じで提案していたんですが、実は個人的にはこちらが本命だったりして。
昨秋、一人で京都をぶらぶらしたときに偶然、ミュージアムの前を通って入ってみてから、「いつか家族全員連れて行こう」と思っていたスポットだったんです。

京都と言うと、定番の観光スポットも、風景も、食事も、お土産も、様々なものがありますが、個人的には旅の口コミサイトであるトリップアドバイザーで京都市の観光名所1位になった「GEAR」と同様に関西にやってくる人にお勧めしたいスポットなので、ここで猛烈に猛プッシュしてみたいと思います。


元小学校の建物の形が残った外観
元小学校の建物の形が残った外観

京都国際マンガミュージアムは、2006年11月に開館した漫画専門の博物館。
もともとは2003年に京都精華大学が計画し、元龍池小学校の跡地の再活用としてできた施設です。

漫画専門の博物館、ミュージアムと言うと、長谷川町子美術館(東京都世田谷区)や、藤子・F・不二雄ミュージアム(川崎市)、手塚治虫記念館(兵庫県宝塚市)のように、特定の作家を題材にした記念館的なミュージアムが多いのですが、京都国際マンガミュージアムの素敵な所は、「MANGAは日本の新しい文化」として、歴史的な資料価値のある作品から現在も連載が続く人気作品、海外で販売されている作品まで幅広く収集していること。所蔵する資料は約30万点とのこと。

その様々な漫画を地上2階(一部3階)の館内に「マンガの壁」として配架して、自由に手にとって見ることができます。
特にメイン展示室は、まさに「マンガの壁」。見上げるほどの本棚に、第1巻の出版年ごとに作品が並べられており、ウチのようにおじさんでも子どもたちでもそれぞれが育った時代の漫画をお互いに話ながら楽しむことができます。
館内の撮影は禁じられているので、言葉だけでは伝わりにくいかもしれませんが、ちょうど「金魚屋古書店」の地下ダンジョンのような漫画好きにとっては楽園です。

配架されている漫画は、何冊でも手にとって、館内だけでなく、かつての校庭に持ち出すことも可能。雨が降っていなければ人工芝が敷き詰めたこのグラウンドに寝転んで、漫画を読んだり同行者と馬鹿話をしたり

グラウンドでは自由気ままなスタイルで漫画を読んでいます
グラウンドでは自由気ままなスタイルで漫画を読んでいます

もちろん、館内のあちらこちらにも座ったり、寝転んだりできるスペースがあるので老若男女、日本人も海外からの観光客も自分自身のスタイルで楽しんでいます。

しかも、メイン展示場では二次創作の同人誌(18禁のものも)を取り上げていたり、企画展も素晴らしいです。この日は京都サンガF.C応援ということでサッカーの集めていました。昨秋行ったときは、pixivの絵師の作品を展示していたりしました。
そうそう、夏休みということもあって、ワークショップも開催していて、外国の観光客と思われる親子がベタ塗りの体験をしていましたね。

帰り際、妻から「今度は朝から来て1日居てたらいいね」と言われて、ウチもニッコリ。それだけの価値のある本当に素敵なミュージアム。
大阪では府立国際児童文学館が無駄だと言われて廃止になったり、演劇など文化的な活動の芽が出ていた市立精華小学校・幼稚園跡地も売却されてしまうなど情けない限り。
京都国際マンガミュージアムを見て、羨ましく思ってしまいました。

漫画が好きであっても、それほどでなくても小さい頃に漫画を読んでいたって人でも間違いなく何かを感じることができるミュージアムです。
京都に足を運ぶ機会があれば、ぜひ一度お立ち寄りくださいませ。

施設名 京都国際マンガミュージアム
ジャンル 博物館、図書館
住所 京都市中京区烏丸通御池上ル(元龍池小学校)
交通手段 京都市営地下鉄 烏丸線・東西線 烏丸御池駅 2番出口より徒歩2分
開館時間 10:00~18:00 (最終入館時刻 17:30)
休館日 毎週水曜日(休祝日の場合は翌日)、年末年始、メンテナンス期間
サイト 公式サイト /