メビック扇町特別展「my home town わたしのマチオモイ帖」に見るマチへのオモイ

ふるさとの町、
学生時代を過ごした町、
今暮らす町。
日本各地のクリエイターが
まちへの思いを
冊子と映像で
紹介する展覧会。

大阪市の大先輩が情報をシェアしているのを見て、メビック扇町で5月11日から開催されている特別展「my home town わたしのマチオモイ帖」を見に行ってきました。

 

元々は、瀬戸内海の島の町を紹介する一人の女性クリエイターが作成した冊子「しげい帖」。町で配られたその冊子は、自分たちが住む町のことを、その冊子を元に楽しそうに話したと言います。
そんな一人のクリエイターの「マチオモイ」が拡がって、今回は300を超える冊子が展示されています。

それぞれのクリエイターが、自分にとって大切な町を、写真で切り取ってみたり、絵に描いてみたり、思いを言葉にしてみたり、映像で表現してみたり。
自身の育った町を、自身の写った写真を並べているのがあるかと思えば、印象的な町の風景が写されているものもあって。

そのまま、その町の観光案内になりそうなのもあれば、個人のキラキラとした宝物のような作品もあって。

中には、自身が住む町で出会った人が履いていた靴をカラフルに描いた「マチオモイ帖」もあれば、

お菓子かアクセサリーでも入っていそうな紙袋に、折り紙のような小さな紙片に思いを込めた「マチオモイ帖」もありました。

毎日開催しているマチオモイサロンでは「つつじヶ丘・仙川帖(東京都)」を作成された小坂逸雄さんが、自身が以前暮らしていた町を「思い出せないんだよなぁ」と緩いトークで楽しませていただきました。

いくつかの作品は映像作品で、例えば私が暮らす大阪では「大阪府箕面市帖」がYouTubeにアップされています

全ての「マチオモイ帖」を見た訳ではないのですが、気になったものを手にとって思ったのは、当たり前のことながら、「マチオモイ」って色々な形があるんだなということ。

私は生まれ育った町から、ほとんど変わらない町に今も住んでいて、仕事柄、大阪には良い意味でも悪い意味でも愛着を持っているんですよね。
と、言いながらも何かその「マチオモイ」が何か形になっている訳でもなければ、昔ながらの町に何か貢献できている訳でもなくて、自身の「マチオモイ」って何なんだろうなぁと思っていたんですね。

何か見つかった訳ではありませんが、緩く自身の「マチオモイ」を大事に、そして何か形にしてみたくなってしまいました。

「中津帖」作ってみようかな……

 ◆メビック扇町特別展 「my home town わたしのマチオモイ帖」

大阪市北区扇町2-1-7 キッズパーク3F

6月10日(日)まで開催中