- 2015年6月18日
無理なくローファット……良い言葉だ@四天王寺前夕陽ヶ丘「CAFE MADRE」
今日は昼窓口の当番日。先週は桃谷方面に行ったので、今日は反対側へと思っていました。と、いうことで四天王寺前夕陽ヶ丘方面で……
天王寺区の広報紙11月号を発行……しています。ちょっと訳あって更新が遅れました。
今月号の表紙は見ての通り、宮川彬良さん。NHK連続テレビ小説「ひよっこ」を担当されたり、Shion(Osaka Shion Wind Orchestra)の音楽監督として大阪とも縁の深い著名な音楽家ですが、私のようにちょっとお父さんだとNHK・Eテレで放送していた「クインテット」でアキラさんとして登場していた姿を知っているんじゃないでしょうか?
今回は桃陽小学校に伺いました。
同校の校長先生が宮川彬良さんと大学の同級生だった縁もあり、子どもたちに本物の音楽に触れて欲しいという先生の願いを宮川さんが大阪の子どもたちのために新しい曲を作ることで応えたものです。11月17日に近畿音楽教育研究大会で初披露されるオリジナル曲「カンターレ・あかんたーれ」を、宮川さんが直接指導するタイミングで取材させていただいたのですが、紙面にも書いていただいたんですが、本当に圧巻の授業でした。
響敏也さんの手で書かれた詞は全て大阪弁で作られており、子どもたちにとっても歌いやすいものになっています。宮川さんは、子どもたちが歌っているのを見ながら、細かな指導を加えるのですが、それが本当に大人にも分かりやすくてびっくりします。
学校のチャイムのように詞を重ねる場面では、子どもたちに「鐘の音って聞いて、どんな鐘が頭に浮かんでる? その頭の中の鐘を響かせてみて口にしてみて」と言ってみます。子どもたちの口から出てきた鐘は、お寺の鐘もあれば金属製のベルもあって、それぞれの鐘の音は絶対に違うのですが、そのやり取りがあったあとの歌声は明らかに素敵になっているんです。
授業のあと、普段の指導を行っている学校の先生たちが宮川さんに聞いた言葉が印象的でした。
「もっと澄んだ声というか、そろった声にした方がいいですか?」
実は、この先生、私の娘が所属する合唱団のOGで、子どもたちの歌声を聞きながら「まだまだだなぁ」と思っていたのかもしれません。そんな先生に宮川さんに言った言葉が「澄んだ声ってどんな声? 喉を聞かせたいのか、言霊を聞かせたいのか。僕は言葉を聞かせたいですね。」
歌詞にある「みんなのあしたも まちまちや」と、授業で「まちまち」の意味を子どもたちに伝えようとしている宮川さんの言葉が重なりました。
テレビなどで見ていた宮川さんのイメージそのままの凄い授業でした。
「カンターレ・あかんたーれ」は、9曲全てが11月17日に初披露で、しかもその場は教育関係者向けのものなので、こうやって紹介しておきながら皆さんに聞いていただけないのが本当にもどかしいです。
本当に興味深い作品なんです。機会があれば聞いて欲しいし、ウチの娘が所属する合唱団(研究生向けかな)をはじめ、大阪で愛されて歌われる合唱曲になればいいなぁと思います。
全音のオンラインショップで楽譜が販売されますね。表紙が桃陽小学校付近の地図になっていて、これもいいなぁと思います。
なかなか地域の方にも知られていないこういう取り組みをご紹介できて、区民だけでなく色々な方に知ってもらえるのは嬉しいですね。
個人的にも本当に良い体験をさせていただきました。ありがとうございました。
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