- 2023年11月3日
キラキラなんかじゃない、そこにいるのはアツアツの公務員だ『地方公務員アワード2023』
先週の土曜日、LINEヤフー株式会社の本社をお借りして開催された『地方公務員が本当にすごい!と思う地方公務員アワード20……
先日、大阪・梅田のフコク生命ビル4Fのまちラボに行ってきました。
目的は1枚の観光案内マップ。
“大阪市の北区をグルグル巡るブログ“で紹介されていた「大人のまち・北野周辺見どころmap」というもので、府外・外国人観光客を対象した実験的な地域主体の観光案内用のマップです。
体よく「大人のまち・北野周辺見どころmap」を手に入れたのですが、これがなかなか凄い!
ウチは観光行政には携わっている訳ではないのですが、このマップは色々と”捗る”んやないか? いやいや、これは外国人と接する機会のある行政職員は知っておくべきなんじゃないか? と思ってしまったので、ちょっとガッツリとご紹介させていただきます。
このマップ。A3サイズでカラフルな仕上がり。
地図はある程度の大きさいるよね。で、無理にスポットの写真を大きくせず、道路も細かくなりすぎない程度に分かりやすく表示されています。
北野周辺ということで、西は大阪駅、東は扇町公園あたりまで。
ホテルを赤、百貨店などの商業施設などを青、神社仏閣など観光スポットをオレンジ色とカラフルな色使いで、場所柄ごちゃごちゃしそうなところなのに巧くまとめてあるなぁという印象を持ちます。
で、ここからが本番。裏面です。
裏面には表の地図上のスポットの説明が。
もちろん、表面と同じ色で説明文は見つけやすくしています。
そしてそれぞれの説明文にはQRコードが印刷されています。
QRコードを印刷物に表示するという手法は、最近では決して珍しいものではありません。
例えば美術館などでも展示物の説明文にQRコードをつけて、詳細な情報や、音声情報などを提供する手法も増えてきつつあります。
が、このQRコード。
さらにもう一段、素敵な仕掛けが施してあります。
さっそく手持ちのiPhoneでパチリ。
QRコードを読み取って、リンク先のURLが表示されるので、URLを開くことにします。
すると……
おぉっ! 英語で説明文が表示されました。
これは「QR Translator」というサービスを利用したもの。
あらかじめ用意したテキストを、こちらで多言語化してくださいます。
機械翻訳なら無料で多言語表示が実現できます。事前に用意するテキストを機械翻訳しやすい形(主語、述語などがはっきりと分かるようにしたり)にする必要がありますが、無料でスマホで読みやすい表示にできるのは凄いですよね。
有料サービスとして翻訳を機械翻訳で無く人的翻訳で行うこともできます。
さらに、画面の上部に表示されているドロップダウンリストをクリックすると、翻訳する言語を選択することができます。
選択することができる言語は英語、中国語(簡体字・繁体字)、韓国語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語、ポルトガル語、ロシア語の9か国語。
選択すると、事前にテキストデータを翻訳したデータにして既に用意しサービスで保管しているのか、ほとんどタイムラグ無く選択した言語でテキストを表示することが出来ます。
韓国語を選択すると、こんな感じ。
あまり込み入った表示には向きませんが、機能性、利便性に優れた素晴らしいサービスだと思いました。
スマホでパチリ、情報を検索というやり方の中でも、QRコードは汎用性もあり、今なら一番最初に選択する方法かと思います。
こういう風に地図だけでなく、例えば韓国では道路にQRコードをプリントしてあったり多方面で利用されています。観光マップに限らず、行政文書では多言語対応を必要とするものが結構あります。そういったものにも使えるんじゃないでしょうか。
ウチなら……そうですね……
大阪では駅前での駐輪禁止を知らせる方法として、子どもの絵をシートにして路面に貼っています。
これと同じ方法で観光名所そのものや駅前、道路にイラスト共にQRコードをプリントしたものを貼り付けるのはどうでしょうか?
博物館に用意された詳細なテキストのように、多言語でアクセスできる、街中が博物館のようになれば……面白くないですか?
アイデアレベルではありますが、ちょっと真剣に考えたくなってきました。
QR Translatorをそのまま使う提案は難しいので……さぁ、どうやる方法があるだろう?
QR Translatorを運営している株式会社PIJIN
取締役の尾久土(おきゅうど)といいます。1年半前にQRT
についてご紹介していただいた記事を見て、いろいろな所で紹介させていただきました。今年の8月には三井物産の出資も受け入れて、自治体や観光地などへの展開を図っています。今年の春にハルカスに導入され、百貨店内で200を超えるアイテムで使用され、今月からはセブンイレブンの外国人向けに免税対応を行う店舗にも導入(来年には1000店舗導入予定)されるなど、着実に広がってきています。(その結果、導入当初より、使い勝手やコンテンツもだいぶん改良されてきています)
私たちは「世界で言語のバリアフリーをめざし」今後も積極的に推進していきたいと思っていますので、よろしくお願いします。