働く公務員のためのiPhoneアプリシリーズ3「Calcbot」/「RechnerCalculator」

仕事で電卓を使うことありますか?
ありますよね……区役所で住民票や戸籍を発行するくらいの現金の取り扱いは暗算で済ませられるのですが、予算資料を作ったり、決算見込みを作ったりExcelを使うほど複雑じゃないけど、それでも電卓を使わなきゃいけない時がありますよね。

電卓って結構人によってクセがあるので、ウチはスペインのnata社製のMILAN(スペインの会社なのになぜミラン??)という私物の電卓を持ち込んでいます。
ちょっと大きめの手でがばっと持てるサイズでこれが使いやすいんですが、これってやっぱりデスクで使うのが主で、協議の場や出先には持っていくのを忘れてしまうことも良くある訳です。

なので、ほぼ常に持ち歩いているiPhoneには標準の電卓アプリがあるので、それを最初は使っていたのですが、やはりiPhoneには豊富な外部アプリがあるのですからもっと良いものを追求できるのです。

と、いうわけで今回の働く公務員のためのiPhoneアプリシリーズは電卓アプリです。

 

「Calcbot」 ( HP )

 
Calcbot — インテリジェントな計算機 1.1.3(¥170)
カテゴリ: ユーティリティ, ビジネス (サイズ: 22.3 MB)
販売元: Tapbots – Tapbots

「Calcbot」はTapbotsが提供するiPhoneアプリです。
Tapbotsが提供するiPhone/iPadアプリはどれも”ロボット”という扱いになっており、このアプリもクリックしたり、フリックする際のメカのような効果音が良い感じ。
見た目も小さなiPhoneの表示の中に、無理のないようにレイアウトされています。

見た目や効果音も優れているのですが、機能も標準アプリよりも優れています。

一般的な電卓や標準アプリの電卓では液晶表示は計算結果や現在入力中のキー表示しかありませんが、この「Calcbot」ではその表示の下に計算経過が表示されるようになっています。
また、カッコ()囲みの式も作りやすいので、一般の電卓よりも複雑な式を計算することができます。

それから、左下の赤いキーは結果表示しているときはクリア(C)に、入力途中はバックスペース(最後に入力した文字を1字だけ消す)ことができます。
これ、ありがたいんですよね。iPhoneは物理的なキーボードを持っていませんので、タイプミスは絶対にあるので、1字戻ってというキーがあれば計算をやり直すことがなくて便利です。

計算結果の表示欄を下にフリックすると、これまでの計算履歴がずらっと表示されます。
この表示も電卓から出ているレシートのようで素敵なんですが、この計算結果をクリックすると、計算結果の値や計算式そのものを再利用できたり、計算結果を他のアプリで使用するためにコピーしたりすることができます

仕事では事業ごとに費用を案分するようなことも多々あるので、案分率を先に計算しておくと、2回目以降はその計算結果をコピーすることで素早く計算することができます。

もちろん標準電卓にも備え付けられている関数などのボタンも用意されており、仕事場で必要なときにさっと取り出せる多機能電卓アプリとしては秀逸だと思います。

RechnerCalculator

Rechner Calculator 1.1(¥85)
カテゴリ: 仕事効率化, ユーティリティ (サイズ: 0.4 MB)
販売元: aeliox – Keiran Flanigan

もう一つ。
最近リリースされた電卓アプリで良いなと思ったのが「RechnerCalculator」です。

画面表示をみて分かるように、見た目は電卓というよりプッシュホンのような感じ。
0~9の数字と小数点だけが配置されているシンプルな作りです。

この「RechnerCalculator」の売りは「フリックによる四則計算」です。

iPhoneの操作と言えば、タップ、ドラッグ、フリック。一般的な電卓はドラッグやフリックといった操作はできませんから、当然なことに四則計算には+-×÷という四則計算用の物理キーを用意するしかありません。

iPhoneであれば物理キーがない反面、その独自の操作感を活かした電卓があってもいいもんですが、今までのアプリは大半が実在のアナログ電卓の操作感をそのまま移植したものでした。

そんな中「Rechner」はアナログの電卓では絶対にあり得ないフリック操作を四則計算に用いる操作方法を提案しています。

「Rechner」では+が右にフリック、-が左にフリック、=が上にフリック、クリアが下に2本の指でフリックという操作方法です。

×や÷は当初フリックで入力するのでは無く、中央部にある白いラインを下にフリックすると出てくる別メニューから選択する方式をとっていましたが、直近で行われたバージョンアップで右に2回フリックで×、左に2回フリックで÷という操作方法に変更されました。

右側が足す・掛ける、左側が引く、 割ると操作方法が覚えやすく、スムースに四則計算できるのが売りです。

%、√あたりがどうしてもフリック操作に入れることができない(中央の白線を下にフリックで%、√はボタンが表示されます)ので、本当に簡単な計算をすることに限られますが、この操作感は本当に気持ちいいです。

どちらの電卓アプリとも、一般的な電卓と違って表示桁数の制約も緩やかなので、「Calcbot」は15桁(百兆)、「RechnerCalculator」にいたっては50桁以上の表示が可能です。
もちろん、桁数が増えるに従って文字の表示は小さくなりますが、兆以上の桁が使えるというのは仕事上本当に助かります。

どちらのアプリも入れておけば、仕事で慌てずにすむ良アプリです。一本いかがでしょうか??